「high priestess」「coven」「the Cowen」―作中に描かれるウィッカの言葉|『メンタリスト』S01E12で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「high priestess」「coven」「the Cowen」―作中に描かれるウィッカの言葉|『メンタリスト』S01E12で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1第12話には、「魔女」と呼ばれる女性、タムジン・ダブが登場します。ジェーンが自宅を訪ねた場面で、タムジンは尋問に答える形で、自分の信仰について自分の言葉で説明していきます。今回の記事で取り上げるのは、その場面に出てくるウィッカにまつわる言葉です。

信仰の中身が本物かどうかを判断するのではなく、タムジンが自分自身をどんな言葉で語っているのか、作中の会話を通して見ていきます。

目次

high priestessと、タムジンが語る信仰の姿

ジェーンが「どんな力について言っているのか」と尋ねると、タムジンは自分の立場をこう説明します。

A witch is simply a high priestess of the Wicca. We worship the Horned God and the Triple Goddess. We’re healers mostly, but we have the magic also, when needed.
(魔女とは、ただウィッカのハイプリーステスであるというだけのことです。わたしたちが崇めているのは、ホーンド・ゴッドトリプル・ゴッデス。わたしたちの多くは癒し手ですが、必要なときには魔術も使います。)

The Mentalist Season1 Episode12 (Red Rum)

high priestessは「女性の高位聖職者」を意味する言葉で、現実のウィッカの伝統においても、女性の指導者を指す呼び方として使われています。Horned GodとTriple Goddessは、ウィッカで信仰の対象とされる神格の呼び名として広く知られています。healerは「癒し手」を意味する語で、タムジンは自分たちの活動の中心を、治療や癒しに置いていると説明しています。捜査官からの問いかけに対し、タムジンは声を荒げることなく、自分の信仰を淡々とした調子で言葉にしていきます。信仰の中身そのものが実在するかどうかについては、この記事では立ち入らず、タムジンが自分の言葉でどう語っているかという点に注目します。

covenと、the Cowen ― 内と外を分ける言葉

タムジンは、後の場面で自分のグループについてもこう語っています。

Brad’s been an apprentice of my coven since last autumn equinox.
(ブラッドは、去年の秋分の日からわたしのカヴンで見習いをしています。)

The Mentalist Season1 Episode12 (Red Rum)

covenは、ウィッカや現代の異教的な信仰の実践者が集うグループ、共同体を指す言葉です。作中では、ブラッドがそのグループに見習いとして加わっていることを、autumn equinox(秋分の日)という具体的な時期とともに語っている点も、信仰が日々の暦と結びついた実践であることを感じさせます。一方でタムジンは、ウィッカを信じない人々のことを、別の言葉で呼んでいます。

That’s just the way it is with the Cowen. They live in fear.
(カウエンとは、そういうものです。彼らは恐れの中で生きています。)

The Cowen?
(カウエン?)

Those who are not Wicca. Those who unbelieve our powers.
(ウィッカを信じない人たちのことです。わたしたちの力を疑う人たち。)

The Mentalist Season1 Episode12 (Red Rum)

作中でタムジンが使う”the Cowen”という響きは、実際のウィッカ系の伝統で非会員・部外者を指す言葉として知られる表記と近く、内と外を区別する感覚がにじみます。ただし表記の細かな違いは資料によって揺れがあるため、ここでは作中の言葉づかいとして紹介するにとどめます。

言葉 作中での意味
high priestess ウィッカの女性指導者
coven ウィッカの実践者が集うグループ
the Cowen ウィッカを信じない人々(作中の呼び方)

まとめ|言葉から見える、信仰の語り方

high priestessやcoven、the Cowenといった言葉から、タムジンが自分の信仰をどのように語っているかが見えてきます。信仰の中身への評価とは切り離し、言葉の使われ方として読み取れる場面です。

次回も『メンタリスト』の場面から、アメリカのドラマに描かれる文化や言葉を見ていきましょう。

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