「seeing through the ruse」嘘に嘘を重ねるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S01E10で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「seeing through the ruse」嘘に嘘を重ねるときの英語|『ビッグバン★セオリー』S01E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン1 第10話「The Loobenfeld Decay」に登場する、レナードの嘘のほころびに気づいたシェルドンが、代わりにさらに手の込んだ嘘を組み立てていく場面です。嘘を見抜かれることへの不安や、嘘の精巧さを競うようなやり取りから、関連する英語表現を見ていきます。

一つの嘘がまた別の嘘を呼ぶという展開、物語だけでなく日常の言い訳でも起こりうる話です。その言い回しを見ていきます。

目次

“seeing through the ruse” ―― 見抜かれる不安

レナードの部屋を再び訪れたシェルドンは、寝起きのレナードに新しい懸念を切り出します。

Sheldon: I was analyzing our lie, and I believe we’re in danger of Penny seeing through the ruse.
(僕らの嘘を分析していたんだが、ペニーに見抜かれる危険があると思う。)

TBBT Season1 Episode10 (The Loobenfeld Decay)

see through ~ は「〜を見抜く」という意味の言い方で、ruse は「策略、企み」を指すやや硬い単語です。二つを組み合わせた see through the ruse で「企みを見抜く」というまとまった表現になります。シェルドンは自分たちの嘘が見抜かれる可能性を、分析結果を報告するように淡々と口にしています。

このあとシェルドンはペニーに本当のことを話してしまい、レナードに詰め寄られます。それでもシェルドンは謝るどころか、最初の嘘よりも入り組んだ新しい嘘を組み立て始めます。

“laughably transparent” と “un-unravelable” ―― 嘘の出来栄えを競う言葉

架空の従兄弟の名前を「大事なことだから覚えておくように」と念押ししたシェルドンに、レナードが何が大事なのかと尋ねると、こう返します。

Sheldon: Details, Leonard, the success or failure of our deceitful enterprise turns on details.
(細部だよ、レナード。この欺瞞の企ての成否は、細部にかかっているんだ。)

TBBT Season1 Episode10 (The Loobenfeld Decay)

さらに、なぜ嘘を新しい嘘に置き換える必要があるのかとレナードが尋ねると、シェルドンは自分の嘘の出来栄えをこう誇ります。

Sheldon: Well, first of all, your lie was laughably transparent, where mine is exquisitely convoluted. While you were sleeping I was weaving an un-unravelable web.
(まず第一に、君の嘘は笑ってしまうほど見え透いていたが、僕のは実に精巧に入り組んでいる。君が眠っている間に、僕はほどけない網を編み上げたんだ。)

Leonard: Un-unravelable?
(ほどけない、って何だよ。)

TBBT Season1 Episode10 (The Loobenfeld Decay)

laughably transparent は「笑ってしまうほど見え透いている」、exquisitely convoluted は「実に精巧に入り組んでいる」という意味で、どちらも形容詞を強調する言い回しとして使えます。un-unravelable は「ほどく」を意味する unravel に否定の un- をさらに重ねた、シェルドンによる造語です。存在しない単語をあえてつくり出すことで、自分の嘘の複雑さを誇る様子が伝わってきます。

表現 ニュアンス
see through the ruse 企み・嘘を見抜く
laughably transparent 笑ってしまうほど見え透いた
exquisitely convoluted 実に精巧に入り組んだ

まとめ|嘘を重ねるほど、言葉も複雑になる

see through the ruse、laughably transparent、exquisitely convoluted。ほころびを繕おうとするほど、言葉も凝ったものになっていく過程がこの場面には表れています。嘘の出来栄えを言葉で競い合うようなやり取りは、シェルドンとレナードの対比が際立つ場面のひとつです。

この嘘がどんな結末を迎えるのかは、次のコラムであらためて扱います。

このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。

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