海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン1第5話では、参考人ルロン・ファーンズの取り調べを終えたチームが、少し離れた場所に移動して彼の人物像について意見を交わす場面があります。今回は、表情やしぐさを言葉にするときに使われる英語表現に注目します。
同じひとつの反応が話し手によってどう描写されるのか、それぞれの言葉の選び方の違いを一緒に見ていきましょう。
「shameless」―悪びれない態度を一言で表す
取り調べを終えたチームは、少し離れた場所でルロンの印象を話し合います。アリバイのなさに動じない態度を見て、チョウは短くこう評します。
Cho: He has no alibi, and I can’t find an angle to get at him. He’s shameless. He likes the attention.
(アリバイはない。だが、攻め手が見つからない。恥知らずな男だ。注目されるのが好きらしい。)The Mentalist Season1 Episode5 (Redwood)
shamelessは、shame(恥)にless(〜がない)が付いた語で、「恥を感じない」「悪びれない」という意味です。無駄のない短文で人物を言い切るチョウらしい口ぶりが伝わってきます。
「blush」と「without guile」―赤面をどう読み取るか
一方ジェーンは、ルロンが自分の体重について嘘をついた瞬間に顔を赤らめたことに注目し、こう分析します。
Jane: Besides, he blushed when he lied about his weight. A man without guile… innocent.
(それに、体重について嘘をついたとき赤くなっていた。裏表のない男は無実だよ。)The Mentalist Season1 Episode5 (Redwood)
blushは「赤面する、顔を赤らめる」という動詞です。guileは「狡猾さ」「悪だくみ」を意味する語で、without guileとセットで使うと「裏表がない」「悪意がない」というニュアンスになります。
ところがリズボンは、同じ赤面という反応を、まったく違う言葉で言い換えます。
Lisbon: It makes him sensitive about his weight.
(それは、体重を気にしているだけよ。)The Mentalist Season1 Episode5 (Redwood)
sensitive about ~は「~について過敏になっている」「~を気にしている」という意味の表現です。ジェーンが赤面を「guileのなさ=無実の証」と読み解いたのに対し、リズボンは同じ反応を「体重というコンプレックスへの反応」と読み替えています。同じしぐさが、語彙の選び方ひとつで違う人物像を描き出す様子が見どころです。
| 表現 | 直訳的な意味 | ニュアンス |
|---|---|---|
| shameless | 恥がない | 悪びれない、厚かましい |
| without guile | 悪意・策略がない | 裏表がない、素直 |
| sensitive about ~ | ~に敏感 | ~を気にしている、気後れしている |
まとめ|同じ反応を語る、異なる英語の選び方
“shameless”の直接的な言い切り、”blush”や”without guile”の含みのある表現、そして”sensitive about”という現実的な言い換え――同じ人物の同じ反応が、話し手によってまったく違う言葉で描写される様子が見えてきます。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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