「turn one’s life around」の意味と使い方|『メンタリスト』S01E05で学ぶ英会話

「turn one's life around」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

かつての自分と決別して、生活そのものを立て直そうとしている人が、身近にいませんか。

そんな変化を言い表す「turn one’s life around」を、『メンタリスト』シーズン1第5話の序盤、行方不明になった女性の人物像を、リスボンが地元の保安官に尋ねる森の捜索現場から、一緒に見ていきましょう。

目次

「turn one’s life around」の意味とニュアンス

turn one’s life around
意味:荒れた生活を立て直す、生き方を改める

turn around は「向きを180度変える」動作を表します。その目的語に life を置くと、それまで進んでいた人生の方向そのものを反対へ向け直す、という意味になります。少し軌道を修正するのではなく、行き先を丸ごと変えるほどの大きな転換を指すのが特徴です。薬物や飲酒の問題から抜け出す、荒れた生活を改める、失敗続きだった仕事を立て直す——そうしたマイナスからプラスへの転換を語るときに使われます。本人の決意を語る場面にも、周囲がその人の変化を評価する場面にも使えます。

【ここがポイント!】

  • 核は「進んでいた方向を、ハンドルを切って逆へ向け直す」イメージ
  • マイナスの状態からの転換を語る表現で、単なる「頑張る」とは規模が違う
  • 自分の決意にも、他人の変化への評価にも使える

『メンタリスト』S01E05のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

森の中で若い女性の遺体が見つかり、その場からもう一人の女性ニコルが姿を消しています。ニコルには薬物や軽犯罪の前歴があり、町の人々のあいだでは彼女を疑う声が上がりはじめています。長年この町を見てきた保安官に、リスボンが率直な見立てを求めるのがこのやり取りです。

Lisbon: You knew Nicole. You think she did this?
(ニコルのことは知っていたのよね。彼女がやったと思う?)

Sheriff Nelson: Who knows what others are capable of? She sure had built up a lot of bad karma. But I don’t know. She seemed to be turning her life around.
(人が何をしでかすかなんて、誰にも分かりませんよ。悪い行いを重ねてきた娘ではあった。でも、どうでしょうね。人生を立て直そうとしているように見えたんです)

Lisbon: Bad karma doesn’t have an expiration date.
(悪い行いに、期限切れはないわ)

The Mentalist Season1 Episode5(Redwood)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

保安官は、ニコルの過去を否定しないまま「立て直そうとしていた」と続けます。断定を避けながらも彼女をかばおうとする気配が、この一言ににじむ場面です。地元で長く暮らす者として、彼女の変化を近くで見てきたのでしょう。一方リスボンは、過去はそう簡単に消えないという捜査官らしい視点で受け止めます。同じ人物を語りながら、片方は町の隣人として、片方は事件の担い手として見ている——その立場の違いが会話の温度を変えています。turn one’s life around という前向きな表現が、直後の冷めた返しによって、かえって切実に響く構成になっています。

『メンタリスト』流・覚え方のコツ

ハンドルを大きく切って、走ってきた道とは逆方向へ車を向け直す瞬間を思い浮かべてみましょう。turn around は「向きをぐるりと変える」動作そのもので、その対象が life になっています。少し進路を調整するのではなく、行き先そのものを変えるスケールがこの表現の核です。劇中では、荒れた生活を送っていたニコルが、その進路を変えようとしていたと保安官が語りました。暗い道を進んでいた車が、ある地点で向きを変えて別の道へ入っていく——その一枚の絵と結びつけると、「立て直す」という意味が体感として残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「turn one’s life around」

このフレーズは、立ち直りや再起を語る場面で活躍します。三つの例文で、その使い方の幅を見ていきましょう。

He quit drinking and completely turned his life around.
(彼は酒をやめて、人生をすっかり立て直した)
知人の変化を肯定的に語る、最も典型的な使い方です。completely を添えると、その転換の大きさが強調されます。

The program helps young offenders turn their lives around.
(そのプログラムは、若者たちの更生を支援している)
支援制度や福祉の取り組みを説明する場面です。主語が複数のときは lives と複数形になる点に注意しましょう。

A: I heard she’s back in school.
B: Yeah, she’s really turning her life around.
(A:彼女、学校に戻ったんだって/B:うん、本気で人生を立て直そうとしてる)
友人の近況を語り合う雑談です。進行形にすると、「今まさに立て直している途中」という実感が出ます。

あわせて覚えたい関連表現

get one’s life together
(生活を整える、身の回りをきちんとする)
散らかった状態を整理して安定させる、という穏やかなニュアンスです。turn one’s life around ほど劇的な方向転換までは含みません。

start over
(一からやり直す)
過去をリセットしてゼロから始める点に焦点があります。turn one’s life around は、同じ人生の向きを変えるという発想の違いがあります。

clean up one’s act
(素行を改める)
ふるまいや態度の改善に限定されたくだけた言い方です。人生全体の転換までを指す場面には向きません。

Note|turn around が描く「方向転換」の広がり

turn around は、もともと体や物の向きを変える動作を表す言い回しです。この「向きを逆にする」という核が、英語の中でさまざまな場面に広がってきました。

代表的なのが、経営の世界で使われる turnaround です。業績不振に陥った企業を立て直すことを指し、その役目を担う経営者は turnaround specialist と呼ばれます。日本語でも「ターンアラウンド」としてそのまま使われることがあり、赤字から黒字へ、下降から上昇へと向きを変えるイメージが共有されています。会話では things turned around(状況が好転した)のように、主語を状況にして使うこともできます。ほかにも、荷物を送り返すまでの時間を指す turnaround time など、「戻る・向きが変わる」という核から派生した表現がいくつも存在します。これらに共通しているのは、悪い方向へ進んでいたものが、ある地点を境に逆方向へ向かうという構図です。人生も企業も業績も、英語では同じ「方向転換」の絵で捉えられていると言えます。ただし語源の細かな成立過程については、辞書によって説明が分かれる部分もあります。

劇中で保安官が使った turning her life around も、この延長線上にあります。ニコルという一人の人物を、進む向きを変えつつある存在として見ていたことが、この一語からうかがえます。

一語の核をつかむと、表現のつながりが見えてきますね。

まとめ|保安官の一言から学ぶ「立て直す」の表現

turn one’s life around は、turn around の「向きを180度変える」という核から、荒れた生活を反対方向へ向け直すことを表す表現でした。本人の決意にも、周囲からの評価にも使えます。

誰かの再起を語るとき、あるいは自分の転機を振り返るとき、この一言があると、「進む向きを変えた」という大きさをそのまま伝えられます。

過去を認めながらも彼女を信じようとした保安官の一言とともに、あなたの表現の引き出しに加えてみてください。

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