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『ビッグバン★セオリー』シーズン7第22話「The Proton Transmogrification」は、シェルドンの科学的ヒーローだったアーサー・ジェフリーズ(プロフェッサー・プロトン)の訃報から始まる一話です。悲しみを素直に認めたくないシェルドンと、率直に感情を言葉にするペニーやレナードの対比が軸になります。
この記事では、感情を理屈で遠ざけようとする言い方と、悲しみをそのまま言葉にする言い方の違いに注目しながら、作中のフレーズを見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』シーズン7第22話では、シェルドンの憧れの科学者アーサー・ジェフリーズの訃報が届きます。
葬儀の日はよりによってシェルドンが心待ちにしていたスター・ウォーズ・デーと重なり、シェルドンは悲しみを認めず自宅での鑑賞会にこだわります。レナードとペニーは葬儀に参列し、初めて葬式を経験するペニーの戸惑いが描かれます。エイミーとバーナデットはシェルドンを励まそうとデス・スター型のケーキを用意し、友人たちがそれぞれのやり方でシェルドンを気遣う様子が並びます。
素直に悲しめないシェルドンと、周囲の人々の距離の取り方を比べると、台詞が物語を動かす仕組みが見えます。
結末の核心には触れず、悲しみとどう向き合うかをめぐる英語表現に絞って紹介します。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. a waste of time
時間の無駄
Sheldon: Amy, mourning the inevitable is a complete waste of time.
(エイミー、避けられないことを嘆くのは、まったくの時間の無駄だよ。)
a waste of time は「時間の無駄」という意味を基本に、労力や感情を注いでも見返りがないと切り捨てる表現です。プロフェッサー・プロトンの動画を見つめるシェルドンに、エイミーが葬儀に行くかを尋ねた直後、シェルドンが悲しみに向き合うこと自体を突き放すように返した一言です。感情を理屈で処理しようとするシェルドンらしい反応がよく表れています。
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2. have a confession to make
打ち明けたいことがある
Penny: I have a confession to make.
(ちょっと打ち明けたいことがあるの。)
have a confession to make は「打ち明けたいことがある」という意味を基本に、言い出しにくい本音を切り出す前置きとして使う表現です。葬儀に参列したペニーが、実は今まで一度も葬式に出たことがなかったとレナードに告白する場面で使われています。初めての経験に戸惑うペニーの素直さが伝わります。
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3. in the prime of one’s life
人生の働き盛りに
Sheldon: Struck down in the prime of my life.
(こんな働き盛りの時期に、いなくなってしまうなんて。)
in the prime of one’s life は「人生の働き盛りに」という意味を基本に、最も充実しているはずの時期に不幸が訪れたことを嘆く表現です。プロフェッサー・プロトンの古い動画を眺めながら、シェルドンが大げさな口調でつぶやく一言で、悲しみを直接口にする代わりに芝居がかった言い回しに逃げている様子がうかがえます。
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4. look up to
尊敬する
Sheldon: It’s like all the men I’ve looked up to have gone away.
(まるで、私が尊敬してきた男たちが皆いなくなってしまったかのようだ。)
look up to は「尊敬する」という意味を基本に、相手を仰ぎ見るように敬う気持ちを表す表現です。夢の中でアーサーに再会したシェルドンが、祖父や父の死にも触れながら、自分が敬ってきた人たちが次々といなくなっていく寂しさを吐露する場面で使われています。
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5. pass away
亡くなる
Leonard: I just read online that Arthur Jeffries passed away.
(アーサー・ジェフリーズが亡くなったって、ネットで読んだんだ)
pass away は「亡くなる」という意味を基本に、死を直接的に言わずやわらげて伝える表現です。星戦記念日の予定を相談していたレナードが、ネットで知った訃報をシェルドンに切り出す最初の一言で、深刻な話題を持ち出す前の一呼吸が感じられます。
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6. go ahead
先に進む、どうぞ
Leonard: Go ahead.
(いいよ、泣いていいから。)
go ahead は「どうぞ、遠慮なく」という意味を基本に、相手の行動を後押しする表現です。葬儀の場で泣きたいと打ち明けたペニーに対して、レナードが優しく背中を押す一言で使われています。素直に感情を出せない相手を急かさず、そっと促す言い方です。
7. think about
〜について考える
Penny: You think about dying?
(死ぬことについて考えたりするの?)
think about は「〜について考える」という意味を基本に、ある事柄に意識を向けて思いを巡らせる様子を表す表現です。葬儀の帰り道、レナードが自分が死んだときの話を持ち出したことに驚いたペニーが、思わず聞き返す場面で使われています。
8. make sure
確認する、確実にする
Arthur: Just, just make sure, you know, you appreciate those who, who are still there for you.
(でも、そばにいてくれる人たちのことは、ちゃんと大切にするんだよ。)
make sure は「確実にする、忘れずに〜する」という意味を基本に、相手に念を押して行動を促す表現です。夢の中に現れたアーサーが、亡くなった人を悲しむのはよいとしながらも、今そばにいる人を大切にするようシェルドンに助言する場面で使われています。この一言が、シェルドンの心境が変わるきっかけになります。
9. get rid of
取り除く
Sheldon: Howard, I think you of all people should avoid espousing the principle that if something is not our favorite we should just get rid of it.
(ハワード、気に入らないものは処分すればいいという考え方は、君こそ避けるべきだと思うけどね。)
get rid of は「処分する、取り除く」という意味を基本に、不要なものを手放す行為を表す表現です。エピソードIを飛ばそうと提案したハワードに対し、シェルドンが以前レーズンブランの箱のデザインが変わって怒っていた話を持ち出しながら皮肉を返す場面で使われています。感情を映画のルールの話にすり替える、シェルドンらしい反論です。
10. care about
気にかける
Sheldon: I’m sure he didn’t care about silly superstitions like funerals.
(彼は葬式なんていうくだらない迷信、気にもしていなかったはずだ。)
care about は「気にかける」という意味を基本に、ある事柄を重要だと感じている状態を表す表現です。葬儀に行かない理由を説明するシェルドンが、アーサーは科学者だったから葬式のような慣習を気にしなかったはずだと、自分の欠席を正当化する場面で使われています。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の学習ポイントは、悲しみを理屈で遠ざけようとするシェルドンの言葉と、それをそのまま受け止めるレナードやペニーの言葉の対比にあります。シェルドンはアーサーの死を「a waste of time」や「care about」といった表現で突き放そうとしますが、夢の中でアーサー本人から「make sure」と念押しされることで少しずつ変化していきます。
フレーズ10選のうち、pass away や a waste of time は悲しい知らせをどう扱うかを示す言葉で、have a confession to make や think about は登場人物が本音を打ち明けるときの言葉です。誰が誰に対してどの言葉を使っているかを追うと、感情の距離感がつかみやすくなります。
視聴時には、葬儀に参列したペニーとレナードの会話と、自宅に残ったシェルドンの会話を並行して聞き比べると、同じ出来事に対する受け止め方の違いが分かります。ペニーが涙をこらえる場面での go ahead や、シェルドンが夢の中で諭される make sure のように、感情が動く瞬間ほど短い一言が使われている点にも注目できます。
この回はスター・ウォーズ・デーという楽しい行事と葬儀という悲しい行事が重なる構成になっています。get rid of のような日常的な句動詞も、映画の話をしながら実は感情を代弁している場面で使われているため、表面的な話題と本音のずれを意識して聞くと理解が深まります。
葬儀の帰り道、レナードは「Arthur lived a full life.」とアーサーについて振り返ります。ただ悲しむのではなく、故人が遺したものに目を向けようとするこの一言は、悲しみをどう言葉にするかという回全体のテーマとも重なります。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|理屈で感情を遠ざけようとする
この回のシェルドンは、悲しみを直接口にせず、驚きや皮肉に置き換える場面が続きます。訃報を聞いた直後、シェルドンの発話には「Professor Proton is dead?」という一文があり、事実確認のような短い問いに感情を隠している様子がうかがえます。
夢の中でアーサーと再会したシェルドンは、「I know why. You’ve come to me because you’re my Obi-Wan.」と、スター・ウォーズの世界観に沿って状況を理解しようとします。現実の感情を物語の枠組みに置き換えることで、少しずつ喪失と向き合っていく過程が読み取れます。
エイミー|心配を質問の形で伝える
エイミーの発話で目立つのは、断定せずに問いかける形でシェルドンを気遣う言い方です。葬儀に行くかどうかを尋ねる場面で、エイミーの発話には「Are you sure you don’t want to go say good-bye?」という一文があり、無理強いせず選択肢を示す姿勢が表れています。
友人とケーキを作りながら、エイミーは「Arthur passing away was harder on Sheldon than he’s ready to admit.」とも口にします。本人が認めたがらない感情を、周囲が代わりに言葉にする場面です。
ペニー|経験したことのない感情をそのまま言葉にする
ペニーの発話で目立つのは、初めての経験に戸惑いながらも、感情を隠さずそのまま言葉にする素直さです。葬儀の最中、ペニーの発話には「I feel like I want to cry.」という一文があり、涙をこらえようとしつつも気持ちを正直に伝えています。
同じ場面の終盤、ペニーはレナードに「Thank you for being the emotional one in this relationship.」と声をかけます。ふだんは軽口で場を和ませることが多いペニーが、レナードの誠実さを素直に認める場面です。
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