ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S03E02に学ぶ「allow for」の意味と使い方

allow for

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』S03E02から、計画や心の中に「余白」を作る、大人の包容力を感じさせる表現をご紹介します。

日々の英会話の引き出しを増やしていきましょうね。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

まずは、今回のフレーズが登場するシーンを見てみましょう。

夜のリンカーン記念館の階段で、ブースとブレナンが静かに語り合うエピソード終盤のシーンです。

父親との面会を頑なに拒んでいたブレナンですが、ついに彼に会いに行き、その時の心境の変化をブースに打ち明けます。

Brennan: I saw my father.
(父さんに会ったわ。)
Booth: Wow. I didn’t think that you were gonna – do that.
(うわあ。お前がそんなことするとは思わなかったよ。)
Brennan: As an Anthropologist, I accept change as the natural order of things – but with him I didn’t allow for transformation. Ya know, I predicated his behavior based on a set of outmoded preconceptions. It wasn’t rational.
(人類学者として、私は変化を自然の摂理として受け入れているわ。でも彼に関しては、変化の余地を考慮していなかったの。ほら、私は時代遅れな先入観の束に基づいて彼の行動を予測していた。合理的じゃなかったわ。)
Booth: Wow. I – I didn’t get any of that.
(うわあ。俺には…今の、全く理解できなかったよ。)
BONES Season03 Episode02 (Soccer Mom in the Mini Van)

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シーン解説と心理考察

自分を置いて逃亡した父親に対し、ブレナンはずっと「彼は過去と同じように振る舞うはずだ」という強い先入観を抱いていました。

しかし実際に面会室でトランプを共にし、彼もまた一人の人間として「変わる」可能性があるのだと気づきます。

人類学者として万物の変化を受け入れているはずの自分が、実の父親に対してだけは心を閉ざし、変化する可能性(transformation)を考慮していなかった(didn’t allow for)と認める、彼女の知的で不器用な成長が垣間見える感動的なシーンですね。

小難しい言葉で語る彼女に「全然分からん」とポカンとするブースとの対比も絶妙です。

フレーズの意味とニュアンス

allow for
意味:〜を考慮に入れる、〜の余地をみる、〜を計算に入れる

allowは「許可する」という意味でよく知られていますが、forを伴うことで「将来起きるかもしれない事態や、未知の要素が入り込むことを、あらかじめ許容しておく」というニュアンスに変化します。

【ここがポイント!】

ネイティブがこのフレーズを使うときのコアイメージは、「自分のコントロールが及ばないことに対して、心や計画に『余白(スペース)』を作っておくこと」です。

渋滞などの物理的な遅延を計算に入れる時だけでなく、今回のブレナンのように「他人が変わる可能性」や「相手の欠点」など、不確実なものを受け入れる度量を示す際にも使われます。

単なる「予測」を超えた、大人の余裕や寛容さを表現できる美しいフレーズです。

実際に使ってみよう!

それでは、日常会話での使い方を例文で確認していきましょう。

When you work with a team, you have to allow for different opinions.
(チームで働く時は、異なる意見が出る余地を考慮しておかなければならない。)
自分とは違う考えの人がいることをあらかじめ受け入れ、柔軟な姿勢を持つことの大切さを伝える、知的な表現です。

I didn’t allow for the possibility that he might betray us.
(彼が私たちを裏切るかもしれないという可能性を、考慮していなかったわ。)
相手を信じきっていたために、最悪の事態を想定する「心の余白」を持っていなかったと後悔する、サスペンスドラマなどでも頻出する言い回しです。

You should allow for some mistakes. Nobody is perfect.
(少しのミスは許容してあげるべきだよ。完璧な人なんていないんだから。)
他人の失敗や未熟さに対して、あらかじめ「そういうものだ」と心に余裕を持ち、寛容になるよう促す温かいフレーズです。

BONES流・覚え方のコツ

夜の階段で静かに語るブレナンの姿を思い浮かべてみてください。

これまでの彼女は、父親に対する怒りや失望で心をガチガチに固め、彼が愛情を示す「隙間(余白)」を一切作っていませんでした。しかし、客観性を取り戻した彼女は、ついに心の中に「彼が変わるかもしれない」という余白(allow for)を設けたのです。

この「ガチガチの心にスペースを空ける」というイメージを持つと、フレーズの持つ深いニュアンスがすっと腑に落ちますよ。

似た表現・関連表現

「allow for」と似たニュアンスを持つ表現も一緒に覚えてしまいましょう。

take into account
(〜を考慮に入れる、〜を計算に入れる)
allow forと非常に近い意味ですが、こちらは「判断を下すための材料として、事実や状況を頭の計算に入れる」という、より論理的で客観的なニュアンスが強い表現です。

make allowances for
(〜を大目に見る、〜を酌量する)
allow forの名詞形allowanceを使った表現です。相手の若さや体調不良など、特定の事情を考慮して「基準を甘くしてあげる、許容してあげる」という優しさが前面に出ます。

factor in
(〜を要因として組み込む、計算に入れる)
ビジネスや数学的な文脈でよく使われる表現です。結果を予測するために、特定の要素(factor)をあらかじめ変数として式の中に組み込んでおくような、冷静なイメージです。

深掘り知識:「expect」と「allow for」の決定的な違い

上級者の方にぜひ意識していただきたいのが、expect(予期する)と allow for(考慮に入れる)の違いです。

例えば、友人が遅刻しそうな時。I expected him to be late.は「彼が遅れるだろうと(ほぼ確信して)予測していた」という意味になります。

一方でI allowed for him to be late.は「彼が遅れるかもしれないための『時間的・心理的な余白』をあらかじめ作っておいた」というニュアンスになります。

expectが「起きるであろう未来を指差す」のに対し、allow forは「起きるかもしれない未来のために場所を空けて待つ」という感覚です。

自分の心理状態をより正確に伝えたい時に、この違いを知っていると表現力が格段に上がりますよ。

まとめ|心に余白を持たせる表現で、大人のコミュニケーションを

今回は、計画や心の中に「余白」を作る表現について紐解きました。

スケジュールに遅延の余地を持たせるだけでなく、他人の失敗や変化を受け入れる度量を言葉にできると、英語でのコミュニケーションに深い人間味と大人の余裕が生まれます。

ブレナンのように、時には自分の先入観を手放して、ぜひこの包容力のあるフレーズを使ってみてくださいね。

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