海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第14話「The Meemaw Materialization」では、シェルドンの祖母ミーマウが訪ねてきて、エイミーを遠慮なく値踏みし始めます。歓迎ムードで迎えたはずの初対面が、婚約指輪をめぐる火花の散る攻防に発展し、間に挟まれたシェルドンは板挟みになります。祖母と恋人という、どちらも大切な相手のあいだで揺れる姿は、ふだん物事を理屈で割り切るシェルドンには珍しい光景です。同じ「家族に紹介する」場面でも、祖母と恋人のどちらに肩入れするかで、シェルドンの言葉選びは大きく揺れます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E14では、シェルドンの祖母が久しぶりに顔を出し、恋人のエイミーと初めて顔を合わせます。当初は和やかだった空気は、ミーマウがエイミーを値踏みしていることが分かった瞬間から一転し、家族としての立場や婚約指輪の行方をめぐって二人の女性が火花を散らします。ペニーやレナードも巻き込まれる中、シェルドンはどちらの味方をするかを迫られます。最後は板挟みを続けていたシェルドンが恋人の側に立つと宣言し、祖母もしぶしぶ折れることで、二人の関係にひとまずの落ち着きが生まれます。歓迎のはずの初対面が、思わぬ攻防戦を経て歩み寄りに変わっていくエピソードです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. get something straight
誤解のないよう確認する
Meemaw: Okay, now let’s you and me get something straight.
(さあ、はっきりさせておきましょう)
get something straight は「誤解のないよう確認する」という意味です。エイミーとの世間話を遮るように、ミーマウがこの一言で話の主導権を握ります。愛想のよい前置きから一転、値踏みの本題に入る合図になっています。
→ 詳しく読む
2. size someone up
人を見定める
Meemaw: He may think that I came to bake him cookies, but the real reason is to size you up.
(あの子はクッキーを焼きに来たと思っているかもしれないけれど、本当の理由はあなたを見定めるためよ)
size someone up は「人を見定める」という意味です。孫の恋人に会う本当の目的を、ミーマウが自分から明かす場面です。柔らかい物腰の裏にある値踏みの意図が、この一言ではっきり示されます。
→ 詳しく読む
3. bode well
前途の兆しがよい
Meemaw: That doesn’t bode well.
(ここでは「前途の兆しがよい」という意味です)
bode well は「前途の兆しがよい」という意味です。ペニーの仕事ぶりを評価したミーマウが、同じ理屈をエイミーには当てはめようとしません。エイミーが指摘すると、この一言でさらりとはぐらかします。
→ 詳しく読む
4. opt out
参加を辞退する
Sheldon: I’m gonna opt out of that one, too.
(それについても、僕は関わらないでおくよ)
opt out は「参加を辞退する」という意味です。祖母から「私の指輪は彼女の指にはめさせるな」と迫られても、シェルドンは味方を選ばず、この一言で判断そのものから降りてしまいます。仲裁役になりきれない優柔不断さが表れています。
→ 詳しく読む
5. cool one’s jets
頭を冷やす
Sheldon: Cool your jets.
(ここでは「頭を冷やす」という意味です)
cool one’s jets は「頭を冷やす」という意味です。祖母の祝福を得たばかりのタイミングで、エイミーが早くも婚約指輪の話を切り出したことに、シェルドンがやや慌てて返す一言です。せっかく得られた歩み寄りの余韻に浸る間もなく、次の話題へ引っ張られていく慌ただしさが伝わってきます。
→ 詳しく読む
6. give someone a hard time
人を困らせる/いびる
Amy: The minute you left the room, your precious meemaw started giving me a really hard time.
(ここでは「人を困らせる/いびる」という意味です)
give someone a hard time は「人を困らせる/いびる」という意味です。シェルドンが席を外した隙に、ミーマウから遠慮のない扱いを受けたエイミーが、限界を訴える場面です。
7. have it all
すべてを手に入れる
Meemaw: It’s so wonderful that you modern gals can have it all.
(ここでは「すべてを手に入れる」という意味です)
have it all は「すべてを手に入れる」という意味です。ペニーの新しい仕事を褒めたミーマウが、同じ言葉をエイミーにはそのまま向けません。この直後、恋人と仕事仲間とで態度が違うことが明らかになります。
8. hand-me-down
お下がり
Amy: And if I do, I, I don’t need your hand-me-downs.
(もし婚約するとしても、あなたのお下がりなんていらない)
hand-me-down は「お下がり」という意味です。婚約するつもりもないと言いながら、エイミーはミーマウの指輪をもらう気もないと言い切ります。もらい物扱いされることへの反発がにじむ一言です。
9. stay out of this
口を出さない
Amy: Sheldon, will you please tell your grandmother to stay out of this?
(ここでは「口を出さない」という意味です)
stay out of this は「口を出さない」という意味です。祖母と恋人の板挟みになったシェルドンに向けて、エイミーが助けを求める一言です。だがこのあとシェルドンは、この頼みごと自体からも逃げてしまいます。
10. remain calm
冷静さを保つ
Sheldon: Look, l, let’s all, let’s remain calm and analyze this situation.
(ねえ、みんな、とにかく冷静になってこの状況を分析しよう)
remain calm は「冷静さを保つ」という意味です。祖母と恋人が本格的にぶつかり合う直前、シェルドンが場を収めようと割って入ります。台詞がところどころつっかえており、本人も動揺していることがうかがえます。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の軸になるのは、初対面の相手を値踏みする英語と、板挟みになった人物が判断を先延ばしにする英語です。ミーマウは get something straight や size someone up のように、遠回しな前置きから本題に切り込む言い方を好みます。一方でエイミーは stay out of this や give someone a hard time のように、自分の側に立ってほしいという要求を直接的に口にします。この二つの言い方がぶつかる中で、シェルドンは opt out や cool your jets のように、判断そのものから距離を置こうとする表現を繰り返します。remain calm と割って入っても、当人が板挟みから逃げている限り、場はなかなか収まりません。bode well や have it all のように、一見前向きな表現が実は皮肉として使われている場面もあり、言葉どおりの意味だけでは会話の温度がつかみきれないことが分かります。最後にミーマウが「I won’t stand in your way」と折れる場面では、エイミーがすかさず「we would have your blessing」と念を押しており、譲歩の言葉を聞き逃さずに具体的な約束へ変える機敏さが表れています。祖母の頑固さと恋人の粘り強さがぶつかり合った末に、ようやく歩み寄りが生まれる流れです。到着直後の和やかな世間話から始まり、値踏み、口論、和解へと空気が目まぐるしく変わる中で、同じ「家族に紹介する」という状況でも、進行の段階によって言葉遣いの丁寧さや遠慮の度合いが変化していくことが見て取れます。
キャラクター別|英語の特徴
ミーマウ|相手を見極める率直な英語
ミーマウの率直な言い方は、家族の会話を遠回しな世間話から判断の場へ変えていきます。この回でミーマウが担うのは、初対面の相手を遠慮なく値踏みする英語という会話上の動きです。会話の中には「Okay, now let’s you and me get something straight.」という一言があります。(さあ、はっきりさせておきましょう、という意味です。)愛想のよい世間話を自分から打ち切り、本題に切り込むこの一言が、以降のエイミーとの緊張関係の始まりになっています。ペニーの仕事ぶりを褒めるときは寛容な態度を見せながら、孫の恋人には同じ物差しを当てはめようとしないところにも、ミーマウなりの線引きの厳しさが表れています。最終的には態度を軟化させるものの、それまでの過程では一歩も譲らない頑固さが際立ちます。
エイミー|家族の圧力に応じる英語
エイミーの英語は、相手が目上でも遠慮して引っ込めることをしません。この回でエイミーが担うのは、祖母からの圧力にひるまず言い返す英語という会話上の動きです。会話の中には「Sheldon, will you please tell your grandmother to stay out of this?」という一言があります。(シェルドン、おばあさまに口を出さないでと言ってくれない、という意味です。)板挟みのシェルドンに助けを求めながらも、自分の側の言い分ははっきり主張する姿勢が表れています。ミーマウから「あなたのことはあまり好きじゃない」とまで言われた場面でも、エイミーは同じ調子で「私もあなたのことは好きじゃないかもしれない」と切り返しており、相手の年齢や立場に遠慮して引き下がることをしません。歯に衣着せぬ物言いを恐れず、対等な立場でやり合おうとする姿勢が、この一連のやり取り全体を貫いています。
シェルドン|祖母との関係を説明する英語
シェルドンは板挟みの場面でも、すぐには決着をつけず、まず状況を分類してから動こうとします。この回でシェルドンが担うのは、祖母との思い出を引き合いに恋人を守ろうとする英語という会話上の動きです。会話の中には「Meemaw, look, I’m sorry, but I have to defend my girlfriend to you.」という一言があります。(ミーマウ、ごめんね、でも僕は彼女の味方をしなきゃいけないんだ、という意味です。)祖母を尊敬しながらも、最後には恋人の側に立つと言い切るこの一言が、板挟みだったシェルドンの決着点になっています。それまで判断を先延ばしにし続けてきた分、この場面での踏み込んだ発言は、周囲にとっても意外性のある展開として響きます。続けて、亡き祖父を尊敬してきたこと、そして祖母がその祖父を長年支えて立派な人に変えてきたことを引き合いに出し、自分とエイミーの5年間もそれと同じだと重ねる場面には、理屈っぽいシェルドンなりの精一杯の愛情表現が表れています。
関連コラム記事
[dde_episode_columns id=”TBBT_US_S09E14″]


コメント