海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第22話「The Fermentation Bifurcation」では、ワインの試飲会をめぐるカップルたちの駆け引きと、レナード・シェルドン・ハワードが開発した誘導システムの初テストが同時に進みます。妊娠中のバーナデットに代わってシェルドンが夜を付き合う一幕もあり、報酬や動機について語る英語表現が、恋愛と研究のどちらの場面にも顔を出します。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E22では、仲間たちはワインの試飲会に参加し、恋愛関係をめぐる気まずさを抱えます。レナード、シェルドン、ハワードの発明は、軍事利用の可能性を帯び始めます。元恋人ザックの登場によって、発明が軍事転用されるかもしれないという不安がハワードの中で徐々に膨らんでいきます。誰が誰の本音を代弁し、誰が誰の不安をなだめるのかを追いながら見ると、英語表現がそのまま関係の距離感を映していることに気づきます。『ビッグバン★セオリー』シーズン9第22話は、恋愛の駆け引きと研究への動機づけを、同じ英語表現の使われ方から比べられるエピソードです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. in it for
~を目的にしている
Howard: ‘Cause we’re not in it for the stuff.
(ここでは「~を目的にしている」という意味です)
in it for は「~を目的にしている」という意味です。科学者にはなぜ試供品などの役得が少ないのかとレナードに聞かれたハワードが、自分たちの目的はそんなものではないと返す場面のひと言です。金銭的な見返りではなく、別の魅力を目的にしていると強調する言い方になっています。
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2. here goes nothing
いちかばちかやってみる
Leonard: All right, here goes nothing.
(ここでは「いちかばちかやってみる」という意味です)
here goes nothing は「いちかばちかやってみる」という意味です。誘導システムの試作機を初めて起動させる直前、レナードが緊張をほぐすように口にするひと言です。このあとシェルドンから、記録に残すのだからもっと重々しく言ってほしいと注文をつけられる展開につながります。
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3. loyal to a fault
欠点があるほど忠実な
Leonard: Raj is a terrific guy, loyal to a fault.
(ここでは「欠点があるほど忠実な」という意味です)
loyal to a fault は「欠点があるほど忠実な」という意味です。ラージについて何か心配することはあるかと尋ねられたクレアに対し、レナードがラージの人柄を保証する場面のひと言です。皮肉ではなく本気の褒め言葉として使われている点が特徴です。
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4. take someone up on
人の申し出を受ける
Bernadette: I might just take you up on that.
(ここでは「人の申し出を受ける」という意味です)
take someone up on は「人の申し出を受ける」という意味です。妊娠中で気を遣われてばかりのバーナデットに、シェルドンが息抜き役の「バーナトリックス女王」を演じようかと申し出ると、バーナデットが軽い調子で応じる場面のひと言です。妊娠期特有の窮屈さから一時的に解放される提案を、素直に受け入れる響きがあります。
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5. hair of the dog
迎え酒
Sheldon: Hair of the dog.
(ここでは「迎え酒」という意味です)
hair of the dog は「迎え酒」という意味です。試飲会の翌朝、二日酔いを訴えるレナードに対し、シェルドン自身も飲みすぎたと認めながら口にするひと言です。ふだんお酒を控えているシェルドンが同じ立場に回ることで生まれる、ちょっとした意外性のある場面です。
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6. intrinsic joy
内在する喜び
Sheldon: I pursue science for the intrinsic joy of discovery.
(ここでは「内在する喜び」という意味です)
intrinsic joy は「内在する喜び」という意味です。科学者が景品などの役得に恵まれない理由を話す流れで、シェルドンが自分は発見そのものの喜びのために研究していると言い切る場面のひと言です。外的な報酬を軽んじる姿勢が、このあとの発明の軍事利用をめぐる展開と対比になっています。
7. external rewards
外的報酬
Sheldon: Personally, I find the notion of external rewards demeaning.
(ここでは「外的報酬」という意味です)
external rewards は「外的報酬」という意味です。ノーベル賞を取りたいと常々言っているではないかとエイミーに指摘される直前、シェルドンが外的な報酬という発想そのものを見下すように語る場面のひと言です。本人の言動の矛盾が、そのまま笑いにつながる一言になっています。
8. record for posterity
後世のために記録する
Sheldon: I am going to record this for posterity.
(ここでは「後世のために記録する」という意味です)
record for posterity は「後世のために記録する」という意味です。誘導システムの初テストを前に、シェルドンがこの瞬間を記録に残すと宣言する場面のひと言です。歴史的な発見のつもりで臨む本人の意気込みが、レナードの気の抜けた掛け声との落差を生んでいます。
9. run forever
永遠に動く
Howard: You could put it in a satellite or a rocket, and it’ll run forever.
(ここでは「永遠に動く」という意味です)
run forever は「永遠に動く」という意味です。開発した装置の応用例をザックに説明する中で、ハワードが人工衛星やロケットに搭載すれば半永久的に動き続けると語る場面のひと言です。技術的な可能性を誇らしげに語ったこのひと言が、のちに軍事利用への不安として本人に跳ね返ってきます。
10. a little mystery between us
二人の間に少し謎を残す
Sheldon: Can there be a little mystery between us?
(ここでは「二人の間に少し謎を残す」という意味です)
a little mystery between us は「二人の間に少し謎を残す」という意味です。レナードとの共通の友人について聞かれたシェルドンが、架空の人物を持ち出してごまかしたあと、二人の間には多少の謎があってもいいはずだと開き直る場面のひと言です。隠し事を正当化する屁理屈として使われている点が、シェルドンらしい切り返しになっています。
このエピソードの英語学習ポイント
この回の会話で繰り返し試されているのは、何のために行動しているのかを説明する英語です。試飲会をめぐるやり取りでは、科学者には物質的な役得が少ないという軽口から始まり、シェルドンが外的な報酬を見下す持論を展開します。ところがエイミーに、ノーベル賞をずっと欲しがっているではないかと指摘されると、シェルドンはその矛盾を軽くいなすだけで、本音と建前のずれがそのまま笑いになります。並行して描かれる誘導システムのテストでは、レナードとハワードが技術的な成果を誇らしげに語りますが、元恋人のザックから軍事転用の可能性を尋ねられた瞬間、その誇らしさは不安に変わっていきます。バーナデットが妊娠を理由にワイン抜きの夜を過ごすことになった場面でも、シェルドンが息抜き相手を買って出るかどうかという小さなやり取りに、相手への気遣いと自分なりの一線の引き方が表れています。試飲会の翌朝、レナードが二日酔いを訴える場面でシェルドンまでもが迎え酒を口にするくだりは、ふだん距離を置いているはずの飲酒という話題に、意外な形で足並みをそろえる瞬間でもあります。同じ「報酬」や「目的」を語る英語でも、誰が何を守ろうとして口にしているのかを意識すると、この回の会話の温度差がよく見えてきます。
キャラクター別|英語の特徴
シェルドン|科学の動機を硬く説明する英語
シェルドンは感情的な場面でも、状況を分類し、条件を並べ、論理の形に整えようとします。この回でシェルドンが担うのは、科学の動機を硬く説明する英語という役割です。景品などの役得の話題になると、シェルドンは「Personally, I find the notion of external rewards demeaning.」(個人的には、外的報酬という発想そのものを見下している、という意味です)と言い切ります。研究の動機を損得ではなく探究心だけで語ろうとする姿勢が、このあと本人がノーベル賞への野心を指摘されて言い返せなくなる伏線にもなっています。
ハワード|技術の応用可能性を話す英語
ハワードは大きな話を冗談に変えながら、実際には自分の不安や責任を伝えています。この回でハワードが担うのは、技術の応用可能性を話す英語という役割です。開発した誘導システムについてザックに聞かれると、ハワードは「You could put it in a satellite or a rocket, and it’ll run forever.」(人工衛星やロケットに載せれば、半永久的に動き続けるという意味です)と胸を張って説明します。誇らしげに語ったこの技術説明が、軍事利用への不安という形で自分自身に返ってくる展開につながります。
レナード|仲間の不安を現実的に調整する英語
相手を納得させたい気持ちと、自分の立場を守りたい気持ちが同時に表れるのがレナードの会話です。この回でレナードが担うのは、仲間の不安を現実的に調整する英語という役割です。ラージについて何か心配な点はあるかと尋ねるクレアに対し、レナードは「Raj is a terrific guy, loyal to a fault.」(ラージは欠点になるほど誠実な、とてもいい人だという意味です)と答え、率直な評価で相手を安心させようとします。深読みせず事実をそのまま伝える言い方が、このあとの気まずいすれ違いを軽くする役割を果たしています。
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