海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
相手の意見に「私は違うと思うな」と角を立てずに伝えたい時に使える、大人の知的表現をご紹介します。
日常会話やビジネスシーンでも役立つ表現なので、一緒に楽しく学んでいきましょうね。
実際にそのシーンを見てみよう!
まずは、今回のフレーズが登場するシーンを見てみましょう。
セラピーの核心に迫るシーンです。
スイーツ博士から二人の間に「深い感情的な結びつき」があると言われ、慌てて否定するブース。それに対し、スイーツが心理学者らしい鋭い切り返しを見せます。
Sweets: Yes. There’s clearly a very deep emotional attachment between you two.
(ええ。お二人の間には明らかに非常に深い感情的な結びつきがあります。)
Booth: We’re just partners.
(俺たちはただの相棒だ。)
Sweets: And why do you think I would have thought otherwise?
(では、なぜ私がそうではないと思ったとお考えで?)
Booth: ‘Cause you’re 12.
(あんたが12歳だからだよ。)
Brennan: Don’t read into anything that Booth said. We’re professionals.
(ブースの言ったことを深読みしないで。私たちはプロよ。)
BONES Season 03 Episode 04 (The Secret In the Soil)
シーン解説と心理考察
「俺たちはただの相棒だ」と過剰に防衛線を張るブースに対し、スイーツ博士が見事な心理的トラップを仕掛ける名シーンです。
ブースが自ら「ただの相棒」と否定したということは、彼の無意識下に「相手はそれ以上の関係を疑っているはずだ」という焦りがある証拠ですね。
スイーツはそこを見逃さず、「なぜ私が『そうではない(相棒以上だ)』と思ったのですか?」と問い詰めることで、ブース自身の隠された感情を鏡のように突きつけています。
フレーズの意味とニュアンス
think otherwise
意味:違う風に考える、そうではないと思う
otherwiseは「別のやり方で」「その他の点では」という意味を持つ副詞です。
「think otherwise」で、直前に出た意見や状況に対して「私はそれとは別の考えを持っている」「事実や結果はそうではないと思う」と表現する際に使われます。
【ここがポイント!】
ネイティブはこの表現を、相手を直接的に「You are wrong.(あなたは間違っている)」と否定するのを避けるための、知的なクッションとして使います。
前の会話全体を丸ごと受けて「それ以外の風に」と一言でスマートに反論できるため、ビジネスやフォーマルな議論の場で非常に洗練された響きを持っていますよ。
実際に使ってみよう!
それでは、日常会話での使い方を例文で確認していきましょう。
I thought the meeting was canceled, but my boss seems to think otherwise.
(会議はキャンセルされたと思っていましたが、上司は違う風に考えているようです。)
相手や他の人と認識が食い違っていることを、角を立てずに客観的に伝えるビジネスシーンの定番表現です。
People say learning a new language is too hard, but I think otherwise.
(新しい言語を学ぶのは難しすぎると人々は言いますが、私はそうではないと思います。)
世間一般の意見や常識に対して、「自分は違う意見を持っている」とスマートに自己主張する際にとても便利な言い回しです。
He claimed he was completely innocent, but the jury thought otherwise.
(彼は完全に無実だと主張しましたが、陪審員は違う風に考えました。)
サスペンスドラマの法廷シーンなどでも耳にする表現です。本人の主張と、周囲の客観的な判断が真っ向から対立している状況を描写できます。
BONES流・覚え方のコツ
ソファーに座るブースの言葉を、スイーツ博士が涼しい顔で「鏡」を使って反射させているイメージを思い浮かべてみてください。
ブースが放った「俺たちは相棒だ」という言葉に対し、スイーツは「otherwise(それ以外の考え)」という鏡をスッと差し出すことで、ブース自身に「なぜ過剰に反応しているのか」を気づかせようとしています。
「think otherwise=相手の言葉をひっくり返す魔法の鏡」として視覚的に紐付けると、このフレーズの持つトリッキーで知的なニュアンスが掴みやすくなりますよ。
似た表現・関連表現
「think otherwise」と似たニュアンスを持つ表現も一緒に覚えてしまいましょう。
think differently
(違う風に考える)
「think otherwise」が「前述の事柄(A)ではない(Not A)と思う」という強い否定の文脈を持つのに対し、こちらは純粋に「異なる意見(BやC)を持っている」という状態を指します。よりフラットな表現です。
disagree
(同意しない、意見が合わない)
「think otherwise」よりも直接的で明確な対立を表す単語です。「I disagree with you.」と言うと、少し挑戦的で強い響きになることがあります。
have second thoughts
(考え直す、ためらう)
「think otherwise」が「最初から別の考えを持っている状態」を指すのに対し、こちらは一度決心したことに対して、後から疑念を抱いて感情が揺れ動いているプロセスそのものを表します。
深掘り知識:英語を「大人っぽく」する反復回避のテクニック
スイーツ博士のセリフ「why do you think I would have thought otherwise?」は、もしotherwiseを使わずに言うと「why do you think I would have thought that you are more than partners?(なぜ私が、あなたたちが相棒以上だと考えたと思ったのですか?)」と非常に冗長になってしまいます。
英語という言語は、同じ単語や表現の繰り返しを極端に嫌う文化を持っています。
「otherwise」を使いこなせるようになると、会話のテンポを崩さずに、複雑な文脈をスマートに受け流すことができるようになります。
この単語一つで、あなたの英語がぐっと大人っぽく、洗練されたものにレベルアップしますよ。
まとめ|スマートな反論で大人の英会話を
今回は『BONES』の心理戦から、「think otherwise(違う風に考える)」という表現を解説しました。
相手の意見を否定する時、感情的にならずに一歩引いて伝えられる、非常に便利な大人のフレーズです。
ぜひ日常会話やビジネスの場面で取り入れてみてくださいね。


コメント