「professional courtesy」と「big dog」で学ぶ、初対面で主導権を握る英語|『メンタリスト』S02E16で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「professional courtesy」と「big dog」で学ぶ、初対面で主導権を握る英語|『メンタリスト』S02E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン2第16話は、研究施設で起きた事件をめぐる回です。今回は、事件発生直後に施設へ到着した捜査官たちを出迎える担当者とのやり取りから、「professional courtesy」と「big dog」という、初対面の相手に自分の立場を示す英語表現を読み解きます。

丁寧な挨拶の裏に潜む、主導権をめぐる駆け引きの言い回しに注目しながら見ていきます。

目次

「professional courtesy」-儀礼として便宜を図る言い方

事件発生直後、施設に到着したリズボンとジェーンを出迎えたのは、施設を管轄下に置くカリフォルニア疾病対策局の担当者です。自己紹介を済ませたあと、今回の事態には犯罪性がなく本来なら捜査官の出番ではないと前置きしつつ、次のように告げます。

As a professional courtesy, I’m gonna let you into the facility.
(「儀礼として、施設への立ち入りを許可しよう。」)

The Mentalist Season2 Episode16 (Code Red)

professional courtesy は、本来の義務ではないものの、同業者や専門家同士の礼儀として行う便宜を指す言い回しです。「本来ならそちらに権限はないが、礼儀として認めてやる」というニュアンスを含み、立場の上下を意識した場面でよく使われます。単なる親切とは違い、「断ってもよいところをあえて応じている」という含みがある点が特徴です。初対面の相手に協力を申し出る場面で、対等な関係ではなく、自分の側に主導権があることをやんわり示す言い回しとして機能しています。

「big dog」-自分の立場の強さを誇示する言い方

便宜を図ると告げたあと、担当者は続けて捜査の優先権が自分たちの側にあることを念押しし、次のように付け加えます。

As long as you remember that C.D.C.A. is big dog here. Our investigation has priority. Now are we cool with that?
(「C.D.C.A.がここでの主導権を握っていることを忘れないでもらえれば。うちの捜査が最優先だ。それでいいかな?」)

The Mentalist Season2 Episode16 (Code Red)

big dog は、組織や集団の中で最も権力を持つ側、主導権を握る側を指すくだけた言い回しです。日本語の「仕切っている」「主導権を握っている」に近いニュアンスで使われ、フォーマルな場ではなく口語的な自己主張の場面で登場します。文末の are we cool with that? は「それで納得してくれるか」と相手の同意を軽く確認する言い方で、命令ではなく確認の形を取りながらも、実質的には有無を言わせない圧を伴っています。自己紹介の丁寧さと、この念押しの強気な言い回しとの落差に、初対面ならではの駆け引きが表れています。

まとめ|礼儀と主導権が同居する英語表現

professional courtesyは敬意を装いながら便宜を図る言い方で、big dogは自分の立場の強さを言葉で示す言い方です。ふたつの表現からは、丁寧な体裁を保ちながら主導権を握ろうとする、初対面ならではの駆け引きが見えてきます。

『メンタリスト』の捜査シーンでは、こうした立場を示す言い回しにもこれからも注目していきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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