海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン2第18話には、身元不明の女性をめぐる事件が解決したあと、上司のハイタワーがジェーンたちチームを呼び、事件の顛末について短く声をかける場面があります。今回はこの場面から、「Keep up the good work」と「Then the hell with him」という言い回しに注目し、結果をもとに相手を評価する英語表現を読み解きます。
現場での判断への評価と、上司から部下へと向けられる短い言葉のやり取りに目を向けながら、表現の使い方を見ていきます。
「I wouldn’t call that a stunt」-やんわりとした弁明の言い方
事件解決の報告のあと、ハイタワーは外部から苦情の電話が入っていたことに軽く触れます。これを受けて、ジェーンは自分の行動について、はっきりとは認めない言い方で言葉を返します。
Well, I wouldn’t call that a stunt so m– whatever.
(「まあ、それを一芝居と呼ぶほどのことでは…いや、何でもいい。」)The Mentalist Season2 Episode18 (Aingavite Baa)
I wouldn’t call that a stuntは、call A Bで「AをBと呼ぶ」という構文に、wouldn’tを添えて「それを一芝居とは呼ばない(と思う)」という婉曲的な否定を表す言い方です。stuntという名詞は「一芝居、大胆な行動」といった意味で使われ、ここでは相手から向けられた評価をやわらかく打ち消そうとしています。同じ場面でも、断定の強さによって言い方の印象は変わってきます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| That wasn’t a stunt. | 明確な否定 |
| I wouldn’t call that a stunt. | wouldn’t call ~で和らげた否定 |
| I wouldn’t exactly call that a stunt. | exactlyを添えて、さらに歯切れを悪くした言い方 |
文の途中で言葉が切れ、whateverという一言で切り上げているところにも、それ以上弁明を続けない様子が表れています。
「Then the hell with him」と「Keep up the good work」-結果を軸にした評価の言い方
苦情の件について、負傷者が出なかったこと、そして事件そのものは解決したことを、ハイタワーは短いやり取りの中で一つずつ確認していきます。細かい経緯を問いただすというより、結果を確かめるための質問が続く場面です。そのうえで、ハイタワーは次のように言葉を続けます。
Then the hell with him. You got justice done. Keep up the good work.
(「だったら、あちらのことなんてどうでもいい。あなたたちは正義を果たした。その調子で頑張って。」)The Mentalist Season2 Episode18 (Aingavite Baa)
the hell with ~は、to hell with ~を短縮した口語表現で、「~なんてどうでもいい、知ったことではない」と、対象への関心を切り捨てる際に使われます。hellという語自体は「地獄」ですが、ここでは怒りや強い感情を表すための、くだけた強調の言葉として機能しており、文字どおりの意味では捉えられていません。what the hellやwho the hellのように、疑問詞のあとにthe hellを添えて驚きや苛立ちを強める使い方も、同じ系統の口語表現です。you got justice doneは「あなたたちは正義を成し遂げた」という結果を評価する一言で、そのあとに続くkeep up the good workは「その調子で頑張って」と、今後も同じように働くことを促す定番の締めの表現です。過程についての細かい指摘よりも、結果に重きを置いて相手を評価する姿勢が、この短いやり取りに表れています。
まとめ|結果をもとに相手を評価する英語
I wouldn’t call that a stuntのようなやんわりとした弁明と、the hell with ~やkeep up the good workのような結果重視の評価の言葉には、過程よりも結果に目を向けるやり取りの型が見えてきます。細かい経緯への言及は短く済ませ、結果を確認したところで話を締めくくる、テンポの良いやり取りの運び方も見どころです。
『メンタリスト』の場面を通して、こうした評価の言い回しにもこれから触れていきます。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


コメント