「I love you more than this job」と「I think I love the job more」で学ぶ、優先順位を語る英語|『メンタリスト』S02E18で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「I love you more than this job」と「I think I love the job more」で学ぶ、優先順位を語る英語|『メンタリスト』S02E18で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『メンタリスト』シーズン2第18話には、身元不明の女性をめぐる事件の捜査の合間に、同僚のリグスビーとヴァン・ペルトが短い言葉を交わす場面が、物語の中盤と終盤にそれぞれ登場します。今回はこの二つのやり取りから、「more than」を使った比較表現と、それを言い換える「I think…more」という言い方に注目し、優先順位を語る英語表現を読み解きます。

同じ比較の構文が、場面によってどう使われ、どう言い換えられているかに目を向けながら、表現の仕組みを見ていきます。

目次

「more than」で優先順位を積み重ねる言い方

銃撃のあった日の夜、リグスビーがヴァン・ペルトに向けて、率直な用件を切り出す場面があります。前置きとして「単純なことだ」と述べたあと、比較表現を使って気持ちを言葉にします。

This is so simple. I love you… more than–more than this job, more than anything.
(「これは単純なことだ。愛してる…仕事よりも、何よりも。」)

The Mentalist Season2 Episode18 (Aingavite Baa)

more than ~は「~より」という比較を表す基本の言い方です。ここではlove A more than B, more than Cという形で、比較の対象をthis job(仕事)からanything(何よりも)へと重ねていくことで、気持ちの強さを段階的に強調しています。具体的な対象から一般的な対象へと比較範囲を広げていく積み重ね方は、思いの大きさを言葉にする際によく使われる型です。more thanのあとに名詞を一つ置くだけでも比較は成立しますが、そのあとにmore than anythingを重ねて添えることで、比べる対象がさらに一段広がり、強調の度合いが増していきます。more than–more thanという言い直しの部分は、実際の話し言葉に見られる言いよどみで、文法的な誤りではなく、考えながら話す自然な発話の一部として捉えられます。This is so simpleという前置きも、続く発言の内容とは対照的に、話し手にとってはためらいのない結論であることを示す一言として機能しています。

「I think…more」で比較の対象を言い換える言い方

物語終盤、ヴァン・ペルトは同じ比較の構文を使いながら、比較の対象を入れ替えた言葉を口にする場面があります。

I love you. I do. But I think I love the job more.
(「愛してる。本当に。でも、仕事の方をもっと愛していると思う。」)

The Mentalist Season2 Episode18 (Aingavite Baa)

I think I love the job moreは、I love the job moreという直接的な比較の文にI thinkを添えた言い方です。I thinkを文頭に置くことで断定が和らぎ、自分の考えとして控えめに伝える響きが加わります。moreのあとにthan以下が省略されている点にも注目です。何と比べてのmoreなのかは、直前のI love youという発言との対比から読み取れるため、than以下を省略しても意味が通じます。Butという接続詞が、前の一文I love you. I do.と、後ろに続く比較の内容とを対照させる役割を果たしている点も見どころです。

似たような場面で使える言い方には、断定の強さによる違いがあります。

表現 ニュアンス
I love the job more. than以下を補って言い切る、率直な表現
I think I love the job more. I thinkを添えた、控えめな言い方
I guess I love the job more. I thinkよりもさらに確信の弱い、ぼかした言い方

同じ比較の構文でも、文頭に添える語やthan以下を省略するかどうかによって、伝わる強さや確信の度合いが変わってくることが分かります。

まとめ|優先順位を言葉にする比較表現

more than ~は比較の対象を重ねることで気持ちの強さを表す言い方で、I think…moreは同じ比較の構文にI thinkを添えて結論を和らげる言い方です。ふたつの表現には、比較の対象や言い方の強さを変えながら優先順位を言葉にする、英語の比較表現の仕組みが表れています。断定するか、和らげるか、その選び方一つで、同じ内容でも伝わり方が変わってくることが分かります。

『メンタリスト』の場面を通して、こうした比較表現の使い方にもこれから触れていきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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