海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第5話に登場する、気の進まないデートをその場で切り上げようとする言い方です。レストランでのブラインドデート中、レナードが友人ハワードに本音をこぼしたあと、相手へやんわりと切り出す一言と、それが思わぬ形で裏目に出るやり取りが描かれます。
その場の空気を保ちながら本題に入ろうとする言い方を見ていきます。
「Come on, just give her a chance.」と、はっきり線引きする返し
バーナデットの紹介で、レナードはブラインドデートの相手ジョイと顔を合わせます。
Bernadette: Joy, this is Leonard. Leonard, this is Joy.
(ジョイ、こちらレナード。レナード、こちらジョイ。)TBBT Season4 Episode5 (The Desperation Emanation)
食事が進むうち、レナードは友人ハワードに本音を漏らします。ハワードはもう少し付き合ってみるよう促しますが、レナードははっきりと自分の立場を述べます。
Howard: Come on, just give her a chance. Maybe she’ll grow on you.
(なあ、もう少し付き合ってみろよ。だんだん良く見えてくるかもしれないだろ。)TBBT Season4 Episode5 (The Desperation Emanation)
Leonard: It’s relatively new. I just know that I’m not gonna spend time with someone I don’t like simply to have a girlfriend. I’m okay on my own.
(最近気づいたばかりなんだけど、彼女が欲しいからってだけで、好きでもない相手と時間を過ごすのはやめようと思ってる。一人でも平気なんだ。)TBBT Season4 Episode5 (The Desperation Emanation)
Come on, just give her a chance. は「もう少し付き合ってみろよ」と、気が進まない相手にもう一押し促す定番の言い方です。grow on you は「(最初は好みでなくても)だんだん良く見えてくる」という意味の表現で、時間をかけて評価が変わることを表します。
対するレナードの I’m not gonna spend time with someone I don’t like は「好きでもない相手と時間を過ごすつもりはない」と、無理に付き合わない自分の立場をはっきり述べる言い方です。I’m okay on my own. と締めくくることで、一人でいることを否定的に語らない姿勢まで示しています。
「it was nice to meet you, but…」に、誘いが重なる間の悪さ
はっきりした立場を語ったあと、レナードはジョイに切り上げの一言を切り出そうとします。
Leonard: Look, uh, Joy, it was nice to meet you, but…
(あの、その、ジョイ、会えてよかったよ、でも……)Joy: Yeah, you, too. Hey, you got anything for next weekend? I need a date for my cousin’s wedding.
(うん、私も。ねえ、来週末って空いてる?いとこの結婚式に連れて行く相手が要るんだけど。)TBBT Season4 Episode5 (The Desperation Emanation)
It was nice to meet you, but… は「会えてよかったよ、でも……」と、感じのよい決まり文句のあとに but を添えて本題(お断り)へ入ろうとする型です。but の一言までは出ているものの、その先の断りの言葉が言い切られる前に、ジョイから次の誘いが重なってしまいます。You got anything for next weekend? は「来週末って空いてる?」と予定を尋ねる定番の切り出し方で、ここではお断りの間に割り込む形で使われています。
戸惑うレナードの返事も、決して積極的なものではありません。
Leonard: I look forward to it.
(楽しみにしてるよ。)TBBT Season4 Episode5 (The Desperation Emanation)
I look forward to it. は本来「楽しみにしている」という前向きな決まり文句ですが、断り切れなかった流れのまま口にすることで、社交辞令として重なった誘いを引き受けてしまう場面が締めくくられます。
まとめ|切り上げの一言と、間の悪い展開
Come on, just give her a chance.、I’m okay on my own.、it was nice to meet you, but…。無理をしない立場を伝える言い方と、その場を丸く収めながら切り上げようとする言い方が、この場面には並んでいます。but のあとの本題が言い切れないまま次の誘いに重なってしまう間の悪さも、会話の型として押さえておくと役立ちます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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