「in this configuration」で存在する―仮想プレゼンス装置に学ぶリモート出席の英語|『ビッグバン★セオリー』S04E02で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「in this configuration」で存在する―仮想プレゼンス装置に学ぶリモート出席の英語|『ビッグバン★セオリー』S04E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン4 第2話に登場する、離れた場所から「その場にいる」ことを説明する英語表現です。自分の身体があまりに脆く、荒波に耐えられないと考えたシェルドンが、車輪付きの装置(バーチャルプレゼンス装置)越しに仲間たちの前へ現れ、なぜ今はこの形でしか会えないのかを説明していきます。

装置越しの説明の仕方から、対面を持ちかける誘い方まで、順番に見ていきます。

目次

シェルドンが装置越しに現れ、「今はこの形でしかいられない」と説明する言い方

夕食の場に姿を見せないシェルドンの代わりに装置が入り、画面越しの声が説明します。

Sheldon-bot: I am a mobile virtual presence device. Recent events have demonstrated to me that my body is too fragile to endure the vicissitudes of the world. Until such time as I am able to transfer my consciousness, I shall remain in a secure location and interact with the world in this manner.
(私はモバイル・バーチャルプレゼンス装置だ。最近の出来事によって、この身体はこの世の荒波に耐えるにはあまりに脆いということが証明された。意識を移し替えられるようになるまでは、安全な場所にとどまり、この方法で世界とやり取りすることにする。)

TBBT Season4 Episode2 (The Cruciferous Vegetable Amplification)

in this manner(この方法で)は普段と違う出席スタイルを片付ける言い方です。

続けて装置はこう告げます。

Sheldon-bot: You’re in my spot. This may seem a little odd at first, but over time you’ll grow accustomed to dealing with me in this configuration.
(そこは私の場所だ。最初は少し妙に感じるかもしれないが、そのうちこの形の私を相手にすることにも慣れるだろう。)

TBBT Season4 Episode2 (The Cruciferous Vegetable Amplification)

in this configuration(この形で)は自分のあり方です。grow accustomed to -ing(〜に慣れていく)との組み合わせです。

どこにいるかをぼかす、居場所の伝え方

レナードは装置の正体を確かめようと寝室へ向かいますが、画面越しの声は居場所をなかなか明かしません。

Sheldon-bot: You don’t know where I am. My physical body is safely ensconced in a secure, undisclosed location.
(どこにいるか、君にはわからないさ。私の身体は、安全な、所在を明かさない場所にしかと据え置いてある。)

TBBT Season4 Episode2 (The Cruciferous Vegetable Amplification)

You don’t know where I am で先に居場所を伏せてから、ensconced in …(〜にしっかり収まっている)とundisclosed location(所在を明かさない場所)を続けることで、居場所を尋ねられても答えない、はぐらかす返し方になっています。実際には自室にいるにもかかわらず、こうした言い回しで所在をあいまいにし続ける点が、このやり取りのおかしみです。

secure(安全な)とundisclosed(公表されていない)を並べることで、いかにも重要な情報を隠しているかのような大げさな響きになります。日常のちょっとした冗談で居場所をぼかしたいときにも、借りやすい言い回しです。似た場面では、I’m not at liberty to say(それは言えない立場でね)のように、もったいぶって答えをはぐらかす言い方もあります。

存在そのものを認めない言い切りと、「直接ここへ」と誘う一言

はぐらかしはレナードには通用しません。寝室で装置と向き合ったレナードは、画面越しの存在そのものを認めない立場を崩さず、cannot exist as …(〜としては存在できない)という強い言い方で、バーチャルプレゼンスとしての存在はここでも職場でも認められないと言い切ります。not A and certainly not B(Aでもないし、まして Bでもない)と否定を重ねることで、取り付く島もない言い切りになっています。

また別の日、階段でつまずき足首を痛めたシェルドンが、ベッドから出られないまま装置越しにペニーへ子守唄をせがみます。画面のモニターに向かって歌うことに気が引けるペニーへ、装置はWould you rather …?(むしろ〜する方がいい?)と二択を差し出し、こちらまで来てin person(直接、対面で)歌ってくれた方がいいかと持ちかけてきます。相手に選ばせる形を取りながら、実質的には画面越しではなく足を運んでほしいという頼み方に切り替えている点が、このやり取りの巧みなところです。

装置の存在をあれほど強く否定していたレナードとは対照的に、ここでは装置側から対面のやり取りを持ちかけている構図も、このエピソードらしいおかしみを添えています。in person は、電話やメールで済ませがちな用件を「直接会って」に切り替えたいときにも、そのまま使える言い方です。

まとめ|画面越しの説明にも、対面への誘いにも型がある

in this manner、in this configuration、ensconced in … undisclosed location、cannot exist as …、in person。説明・はぐらかし・誘いにそれぞれ型があります。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話から言葉を追いかけましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。

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