「You’ve passed the first barrier.」に学ぶ、風変わりな入居審査の英語|『ビッグバン★セオリー』S03E22で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「You’ve passed the first barrier.」に学ぶ、風変わりな入居審査の英語|『ビッグバン★セオリー』S03E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第22話に登場する、初対面の相手を関門形式の設問で審査し、合否を段階的に告げていく言い方です。レナードは恋人のペニーに、7年前シェルドンと初めて顔を合わせたときの出来事を昔話として語り始めます。

物件探しのロビーから始まる回想をたどりながら、脈絡のない設問への応じ方と、関門の通過を告げる独特な言い回しを見ていきます。

目次

脈絡のない設問で審査が始まる

回想は、レナードが物件を探してロビーに足を運ぶ場面から始まります。教えられた部屋の扉を叩くと、そこは別の住人の部屋だったと分かり、案内し直された先でようやくシェルドンと顔を合わせます。顔を合わせるとすぐ、シェルドンは脈絡のない設問を投げかけてきます。

Past Sheldon: I know what I said. I know what you said. I know what my mother said on March 5, 1992. What is the sixth noble gas?
(僕が何を言ったかは分かっている。君が何を言ったかも分かっている。1992年3月5日に僕の母が何を言ったかも分かっている。6番目の希ガスは何だ?)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

What is the sixth noble gas? のように、会話の流れとは無関係な設問を唐突に挟み込むのが、この入居審査の特徴です。自己紹介への応答すら後回しにして、いきなり専門知識を試す質問へなだれ込んでいます。

レナードが自信なさげに「ラドン?」と答えると、シェルドンはすかさずこう問い詰めます。

Past Sheldon: Are you asking me or telling me?
(君は僕に尋ねているのか、それとも言い切っているのか?)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

Are you asking me or telling me? は、相手の返答が自信のある断定なのか、自信のない疑問なのかを問い詰める確認フレーズです。asking も telling も主語はどちらも相手側で、「(君は)聞いているのか、それとも言い切っているのか」と態度をはっきりさせるよう迫っています。

関門通過を段階的に告げる言い方と、それに応じる受け答え

いくつかの設問を切り抜けたレナードに、シェルドンは合否を独特の言葉で言い渡します。

Past Sheldon: Correct. You’ve passed the first barrier to roommate-hood. You may enter.
(正解だ。君はルームメイトになるための第一関門を通過した。入っていいぞ。)

Past Leonard: Oh, this is pretty nice. Uh, the bedrooms are back there?
(ああ、なかなかいいね。えっと、寝室はあっちの奥?)

Past Sheldon: That depends.
(それは場合による。)

Past Leonard: I don’t understand, their, their existence is conditional?
(よく分からないんだけど、その、寝室の存在自体が条件付きってこと?)

Past Sheldon: No, but your ability to perceive their existence is conditional on you passing the second and third barriers.
(いや、でも君がその存在を認識できるかどうかは、第二と第三の関門を通過することが条件だ。)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

合格を告げる際に barrier(関門) という大げさな言葉を使い、しかも「第一の」と番号を振って段階化しているところが独特です。応じるレナードも、条件付きという説明に I don’t understand と戸惑いながら受け答えしており、審査する側とされる側のやり取りが際立ちます。conditional on 〜 は「〜を条件とする」という意味の構文です。

このあとも設問はいくつか続き、最後にシェルドンはこう締めくくります。

Past Sheldon: Third barrier passed. You have won the right to see your room. Huzzah!
(第三の関門、通過。君は自分の部屋を見る権利を勝ち取った。万歳!)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

Third barrier passed. という簡潔な言い渡しと、勝利を告げる古風な掛け声 Huzzah! の組み合わせが、段階的に関門通過を告げるやり取りの締めくくりにふさわしい響きを作っています。

まとめ|関門を突破することば

What is the sixth noble gas?、Are you asking me or telling me?、You’ve passed the first barrier、conditional on 〜、Third barrier passed。奇妙な設問を挟みながらも、合否を段階的に告げ、それに応じていくやり取りには、審査する側とされる側、双方の言葉の型が凝縮されています。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、言葉の選び方を追いかけていきましょう。

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