「That should have been my first clue.」―昔話を語るときの英語の合図|『ビッグバン★セオリー』S03E22で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「That should have been my first clue.」―昔話を語るときの英語の合図|『ビッグバン★セオリー』S03E22で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン3 第22話に登場する、昔話を語り始めるときに使う合図の表現です。レナードは恋人のペニーに、7年前シェルドンと出会った経緯を語りながら、当時は気づかなかった予兆を、今になって一つずつ振り返っていきます。

聞き手の予想を裏切る前置きから、後になって気づいた予兆を数え上げていく語り口までを見ていきます。

目次

聞き手の予想を裏切る前置きとして使う言い方

シェルドンのことを「イカれた人」と評したペニーに対し、レナードはこう切り返します。

Penny: Well, not as nuts as the guy who chooses to live with him.
(でも、彼と暮らすことを選んだ人ほどイカれてはいないけどね。)

Leonard: Believe it or not, he was worse when I met him.
(信じられないかもしれないけど、出会った頃の彼はもっとひどかったんだ。)

Penny: Oh, I do not believe that.
(ああ、それは信じられないわ。)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

Believe it or not は、「信じられないかもしれないけど」と、これから話す内容が聞き手の予想を裏切ることを予告する前置きです。レナードは、シェルドンが今よりひどかったという意外な事実を語り出す前に、この一言でペニーの心構えを作っています。ペニーが即座に I do not believe that. と切り返しているように、この前置きはうまくいけば興味を引き、時には疑いも招く諸刃の剣です。

後から振り返って「あれが予兆だった」と示す言い方

回想はシェルドンの部屋のドアを叩く場面へと移り、レナードは当時気づかなかった予兆を、順番に数え上げながら振り返っていきます。

Leonard: That should have been my first clue.
(あれが、最初の予兆だったはずなんだ。)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

That should have been my first clue. は、「あれが最初の予兆だったはずだ」と、後から振り返って過去の出来事に意味づけをする言い方です。should have + 過去分詞 の形で、当時は気づかなかった後悔や気づきをにじませています。

さらに話は続き、別の出来事を振り返る場面でも、レナードは同じパターンを繰り返します。

Leonard: In retrospect, that was clue number two.
(今にして思えば、あれが2つ目の予兆だった。)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

in retrospect は「今にして思えば」という意味の副詞句です。予兆に firstclue number two と番号を振りながら物語ることで、当時は見過ごしていた違和感を、時系列に沿ってペニーに説明し直しているのが分かります。

話の脇道で事実関係を訂正・補足する言い方

回想の終盤、ハワードたちに「一緒には行けない」とやんわり告げられた場面では、シェルドンがこんな一言で返しています。

Past Sheldon: Oh. Well, in that case, I don’t need my jacket. And for the record, the correct syntax is I’m the guy from whom you’re trying to get away. Oh, yes, this is definitely going to be my spot.
(ああ。それなら、上着はいらないな。それと、念のため言っておくと、正しい構文は「僕は君たちが逃げようとしている相手だ」だ。ああ、そうだ、ここは間違いなく僕の場所になる。)

TBBT Season3 Episode22 (The Staircase Implementation)

for the record は「念のため言っておくと」「はっきりさせておくと」と、話の脇道で事実関係を補足・訂正するときに使う言い方です。ここでは仲間はずれにされた内容そのものではなく、相手の言葉の文法だけを the correct syntax is 〜 と訂正しており、話が脇道に逸れる癖がよく表れた場面と言えます。

まとめ|昔話には振り返りの合図がある

Believe it or not、That should have been my first clue、in retrospect、for the record。聞き手の予想を裏切る前置きから、後になって気づいた予兆を数え上げる語り口、話の脇道での訂正まで、昔話を語るときに使われる合図の表現が積み重なっています。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、物語を語る英語の型を見ていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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