「let me rephrase the question」に見る、質問の角度を変えて核心に迫る言い方|『ビッグバン★セオリー』S05E23で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「let me rephrase the question」に見る、質問の角度を変えて核心に迫る言い方|『ビッグバン★セオリー』S05E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第23話に登場する、質問の角度を変えて核心に迫っていく言い方です。レンタルタキシードの試着を渋るシェルドンに、レナードが遠回しな聞き方から一歩踏み込んだ聞き方へと切り替え、はぐらかしを許さない応酬を繰り広げます。

遠回しな一問から、質問の前提そのものをひっくり返す切り返し、皮肉な比喩による返しまで、順に見ていきます。

目次

遠回しな一問を、核心を突く聞き方へ言い換える

洋品店でタキシードを試着しているシェルドンが、脇の下がきついと店員に訴える場面から話は始まります。レナードは、その理由について遠回しな一問を投げかけます。

Leonard: Do you think maybe it’s tight because you’re wearing long underwear?
(もしかして、長袖の下着を着てるからきついんじゃないか?)

Sheldon: Yes, of course that’s why it’s tight.
(ああ、もちろんそれが理由できついんだ。)

Leonard: All right, let me rephrase the question. Why are you wearing long underwear?
(分かった、質問を言い換えよう。なぜ長袖の下着を着ているんだ?)

TBBT Season5 Episode23 (The Launch Acceleration)

Do you think maybe it’s…? は、断定を避けて相手に確認を委ねる遠回しな聞き方です。シェルドンがあっさり肯定で切り返すと、レナードはそれだけでは核心に届いていないと判断し、let me rephrase the question と宣言してから、同じ疑問をより直接的な形に組み直します。遠回しに探るところから、狙いを絞った聞き方へと切り替える境目がこの一言に表れています。

質問の前提そのものを言い返す応酬

言い換えられた質問に対して、シェルドンは素直に答えず、質問の立て方自体に異議を唱えます。

Sheldon: You’re kidding. Shouldn’t the question be why aren’t you?
(冗談だろ。質問はむしろ、なぜ君が着ていないのか、じゃないのか?)

Leonard: No, it should be: why are you?
(いや、質問はこうだ。なぜ君は着ているのか?)

Sheldon: Leonard, these rental tuxedos have been worn by hundreds of sweaty strangers. I don’t like my own sweat touching my skin, how do you think I feel about theirs?
(レナード、このレンタルタキシードは何百人もの汗をかいた見知らぬ他人が着てきたものだ。自分の汗が肌に触れるのすら嫌なのに、他人の汗についてどう思うか、想像がつくだろう。)

TBBT Season5 Episode23 (The Launch Acceleration)

Shouldn’t the question be…? は、相手の質問の前提そのものを疑い、別の問いに立て直す切り返しです。レナードも No, it should be: … と同じ構文でそのまま押し返し、質問の主導権を手放しません。どちらも相手の土俵に乗らず、質問の形そのものを取り合う応酬になっています。

皮肉な比喩で切り返す「Said the hangman offering a noose.」

理由を説明したあとも試着は続き、店員が別の一着を勧めると、シェルドンは一言だけ皮肉を返します。

Sheldon: Said the hangman offering a noose.
(絞首刑執行人が縄を差し出しながら言うセリフだな。)

TBBT Season5 Episode23 (The Launch Acceleration)

Said the [職業] offering a [道具] の形は、相手の申し出を皮肉な役回りに置き換えて切り返す言い方です。ここでは「絞首刑執行人が縄を差し出す」という比喩に置き換え、店員の申し出を穏やかに、しかし鋭く拒んでいます。直接的な断りではなく、比喩を挟んで一歩引いた形で切り返すのがこの表現の芯と言えます。

まとめ|質問の角度を変えるだけで、会話の流れは変わる

let me rephrase the question、Shouldn’t the question be…?、Said the hangman offering a noose.。遠回しな問いを言い換える一言から、質問の前提を言い返す応酬、皮肉な比喩での切り返しまでを見てきました。同じ話題でも、聞き方や返し方を変えるだけで会話の流れが変わっていく様子が伝わってきます。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

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