海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第22話、独身さよならパーティーの一件で怒ったバーナデットが部屋にこもり、直接顔を合わせられなくなったハワードが、ペニーに伝言を託して謝罪を伝える場面です。人を介して謝罪を届ける言い方と、過去の自分を切り離して詫びる言い回しを見ていきます。
会えない相手に気持ちをどう届けるか、その言葉の運び方をたどります。
「could you at least give her a message?」に見る、間に人を挟んで頼む言い方
ハワードはバーナデットの部屋を訪ねますが、直接会うことはかないません。
Howard: I need to talk to Bernadette.
(バーナデットと話がしたいんだ。)Penny: Well, I don’t think she wants to talk to anyone right now.
(うーん、今は誰とも話したくないと思うけど。)Howard: All right, well, could you at least give her a message?
(わかった、じゃあ、せめて伝言だけでも頼めないか?)Penny: Yeah, sure, I guess.
(ええ、まあ、いいけど。)TBBT Season5 Episode22 (The Stag Convergence)
I need to talk to Bernadette. という申し出は、ペニーの I don’t think she wants to talk to anyone right now. という返しで一度断られます。それでもハワードは食い下がらず、could you at least give her a message? と、直接会えないなら伝言だけでもという形に頼み方を切り替えます。at least は、望んでいた形が叶わないときに次善の策を持ち出す言い回しです。
「that guy doesn’t exist any more」に見る、過去の自分を切り離して詫びる言い方
託された伝言の中身は、次のような言葉でした。
Howard: Tell her I’m really sorry, and if she doesn’t want to marry me, I get it. But what I really want her to know is the guy that she’s disgusted by, is the guy that I’m disgusted by, too. But that guy doesn’t exist any more, he’s gone, and the reason is because of her. So, if this relationship is over, let her know that she made me a better man, and tell her thank you.
(本当にすまなかったと伝えてくれ。それに、もし彼女が俺と結婚したくないなら、それでいいと思ってる。ただ、これだけは分かってほしいんだ。彼女がうんざりしているあの男は、俺自身もうんざりしている男なんだ。でも、あの男はもういない、消えたんだ。それは彼女のおかげなんだ。だから、もしこの関係が終わるんだとしても、彼女のおかげで俺はましな男になれたと伝えてくれ。そして、ありがとうと。)Penny: Oh, my God, Howard. That’s the most beautiful thing I’ve ever heard. And it came out of you.
(うそでしょ、ハワード。今まで聞いた中で一番素敵な言葉だったわ。それが、あなたの口から出てきたなんて。)TBBT Season5 Episode22 (The Stag Convergence)
that guy doesn’t exist any more, he’s gone は、過去の自分を名指しで否認し、切り離して詫びる言い回しです。「その人物はもういない」と過去形で葬ることで、変化を強調しています。続く she made me a better man は、相手のおかげで変われたと伝える言い方で、感謝の言葉とセットで謝罪を締めくくっています。
この言葉は壁越しにバーナデットにも届き、部屋から出てきます。
Bernadette: No. Come here. I’m still really mad at you.
(ううん。こっちに来て。まだすごく怒ってるんだからね。)Howard: I get that.
(分かってる。)TBBT Season5 Episode22 (The Stag Convergence)
I’m still really mad at you. は、和解に向かいながらも怒りをそのまま伝える率直な言い方です。そして I get that. という短い相槌は、相手の怒りを否定も弁解もせず、そのまま受け止める応じ方と言えます。
まとめ|伝言と、過去の自分への決別が支える謝罪の言葉
could you at least give her a message?、that guy doesn’t exist any more、she made me a better man、I’m still really mad at you、I get that。伝言を頼む言い方から、過去の自分を切り離して詫びる言い回し、怒りをそのまま受け止める短いやり取りまでを見てきました。会えない相手に気持ちを届けるとき、こうした言葉の運び方が支えになりそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
場面全体の英語は、同じエピソードのフレーズ記事やエピソードまとめでもたどれます。


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