「Big fat whopper. I hope it breaks.」に見る、嘘だと自分で注釈しながら告白する言い方|『ビッグバン★セオリー』S05E20で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Big fat whopper. I hope it breaks.」に見る、嘘だと自分で注釈しながら告白する言い方|『ビッグバン★セオリー』S05E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第20話終盤に登場する、壊れたおもちゃの真相をめぐるやり取りです。ペニーから贈られたヴィンテージのおもちゃが壊れていたと分かったことをきっかけに、シェルドンが次々と説明を口にしては、そのたびに自分で「今のは嘘だ」と訂正していく様子が描かれています。

一つの嘘を守り通すのではなく、言うそばから自分で打ち消していく独特の告白の型を見ていきましょう。

目次

嘘だと自己申告しながら白状する言い方

おもちゃが壊れていたと知り、店の店員のせいにしようとする流れの中、シェルドンが割って入ります。

Sheldon: Wait. It was me. I opened your toy, discovered it was broken and didn’t tell you.
(待て。僕だ。君のおもちゃを開けて、それが壊れているのに気づいて、黙っていたんだ。)

Leonard: Why would you open mine?
(どうして僕のを開けたりしたんだ?)

Sheldon: I didn’t. That was a lie. I opened my own toy. And it was already broken so I switched them.
(開けていない。今のは嘘だ。僕は自分のおもちゃを開けたんだ。それがすでに壊れていたから、二つをすり替えた。)

TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)

It was me. で責任を引き受けた直後、That was a lie. という一言で、たった今言ったばかりの内容を即座に自分で撤回しています。説明を続けようとしたレナードに、シェルドンはさらにもう一つの説明を重ねます。

Sheldon: I can’t because that was a lie. Yours was broken in an earthquake. And that’s a lie.
(それはできない、今のも嘘だからだ。君のは地震で壊れたんだ。そしてそれも嘘だ。)

TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)

that was a lie / that’s a lie という同じフレーズを繰り返すことで、直前の発言をその場で無効にする独特のリズムが生まれています。説明のたびに嘘だと自ら注釈を入れる話し方です。

殊勝な言葉のすぐ後に本音を明かす言い方

この後、ペニーに本当のことを尋ねられたシェルドンは、回りくどい説明をひとしきり続けたのち、最後にこう切り出します。

Sheldon: Leonard, Penny, I just, I want you both to know that I regret my actions toward the two of you. That’s a lie.
(レナード、ペニー、僕はただ、二人に対する自分の行いを悔いていると知ってほしいんだ。今のは嘘だ。)

TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)

I want you both to know that … という殊勝な前置きのすぐ後に That’s a lie. と続けることで、反省の弁そのものが本心ではないと自ら明かしています。壊れたおもちゃをレナードに渡す場面でも、同じパターンが繰り返されます。

Sheldon: Okay. Leonard, even though I don’t have one any more, I hope you have fun playing with it.
(分かった。レナード、僕はもう自分の分を持っていないが、君にはそれで楽しく遊んでほしいと思っている。)

Leonard: And that’s a lie, right?
(それも嘘なんだろ?)

Sheldon: Big fat whopper. I hope it breaks.
(とびきり大きな嘘だ。壊れてしまえばいい。)

TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)

ここでレナードが先回りして that’s a lie, right? と確認すると、シェルドンは Big fat whopper.(とびきり大きな嘘だ)という比喩的な言い方で本音を認めます。whopper は「とてつもなく大きな嘘」を指すくだけた語で、殊勝な言葉の裏にあった本心が、ここで初めて言葉になっています。

まとめ|嘘だと言いながら明かされる、本当の気持ち

It was me、That was a lie、I want you both to know that …、Big fat whopper。言うそばから自分で打ち消していく告白の型から、殊勝な言葉の裏にある本音まで見てきました。それ自体は嘘の話でも、率直な気持ちを段階的に明かしていく言い回しとして応用できそうです。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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