海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第20話冒頭に登場する、仲間の食事をよく食べてしまうペニーの様子をシェルドンが遠回しに指摘し、ペニーがそのお詫びに冷蔵庫を自由に使っていいと申し出る場面です。ことわざ調の言い回しをさりげなく差し込む切り出し方から、気前の良い申し出への大げさな受け答え、そして統計めいた言い回しで冗談を締めくくるやり取りまでを見ていきます。
さりげない一言から始まる、軽妙なやり取りを順番にたどってみましょう。
ことわざ調の言い回しと、気前の良い申し出
食事を楽しむペニーの一言から、話は思わぬ方向に転がります。
Penny: Oh my God, I love this chicken.
(やだ、このチキン最高。)Sheldon: Oh, you know what they say, the best things in life are free.
(ああ、よく言うだろう、人生で最高のものはお金がかからないとね。)TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)
you know what they say, … は、よく知られたことわざや格言をさりげなく差し込むときの前置きです。シェルドンはこの一言で、ペニーが人の食事をよく食べていることを遠回しに指摘しています。その意図に気づいたペニーは、こう応じます。
Penny: Okay, you’re right, I eat your food a lot. How about this, you can raid my fridge any time you want.
(そうね、あなたの言う通り、私、あなたの食べ物をよく食べてるもんね。じゃあこうしましょう、いつでも私の冷蔵庫を好きに漁っていいわよ。)Sheldon: Oh, that’s very kind of you. Next time I have a hankering to wash down a D cell battery with a jar of old pickle juice, I’ll come a-knocking.
(それはご親切に。今度、単一電池を古いピクルスの汁で流し込みたくなったら、ノックしに行くとしよう。)TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)
raid my fridge(冷蔵庫を自由に漁る)という言い方で、ペニーは気前の良い申し出をカジュアルに切り出しています。come a-knocking は、申し出を実際に使うときの動作をやや古風に表す言い回しです。シェルドンはこの申し出を、あえて突拍子もない仮定で受け止め、茶化しながら応じています。
サンデーバーの思い出と、統計めいた冗談
この後、話題はハワードの結婚式のことに移りますが、しばらくして話がまた別の結婚式の思い出に戻ります。
Sheldon: They had a make your own sundae bar. Ooh, that was a night to remember. Do you know, on the one trip, I just had a bowl of nuts.
(あそこには自分でサンデーを作れるバーがあったんだ。ああ、あれは忘れられない夜だったな。一度なんて、僕はナッツを一皿食べただけだったんだぞ。)TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)
a night to remember(忘れられない夜)は、思い出深い出来事を振り返るときの定番の言い方です。この記憶がきっかけとなり、シェルドンはハワードにも同じ趣向を勧めます。
Sheldon: Well you should. 50% of marriages end in divorce, but 100% of make your own sundae bars end in happiness.
(それはやるべきだな。結婚の50%は離婚に終わるが、手作りサンデーバーは100%幸福に終わるのだから。)TBBT Season5 Episode20 (The Transporter Malfunction)
結婚の離婚率と、サンデーバーの満足度という異なる話題を、同じ「〜%は…に終わる」という統計的な構文に乗せて対比させることで、シェルドンならではの理屈っぽい冗談が成立しています。深刻な話題と軽い話題を同じ物差しで測ろうとする話し方が、笑いのポイントです。
まとめ|ことわざも統計も、冗談の材料になる
you know what they say、raid my fridge、come a-knocking、a night to remember。気前の良い申し出をめぐる軽妙なやり取りから、統計をひねった冗談の言い回しまで見てきました。ことわざ調の言い回しや、数字を使って結論を断定する話し方は、軽い雑談に彩りを加える材料として覚えておくと役立ちそうです。
次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。
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