「Do I like it? Wow.」に見る、大きすぎる贈り物への戸惑いを隠す言い方|『ビッグバン★セオリー』S05E17で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Do I like it? Wow.」に見る、大きすぎる贈り物への戸惑いを隠す言い方|『ビッグバン★セオリー』S05E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン5 第17話に登場する、エイミーがペニーに贈った巨大な肖像画をめぐるやりとりです。想像を超える大きさの贈り物を前に、ペニーが困惑をそのまま顔に出さず、言葉を選びながら受け止めていく反応が描かれています。

ちょっとしたものだという前置きから、質問をそのまま繰り返す先延ばしの返事まで、順番に見ていきます。

目次

「A little something?」に見る、実物とかけ離れた謙遜の前置き

ペニーの部屋を訪ねたエイミーは、大きな包みを差し出しながらこう切り出します。

Amy: I got you a little something.
(ちょっとしたものを用意したの。)

Penny: A little something? Oh, it… what, this is huge.
(ちょっとしたもの?あら、それ…何、これ、すごく大きいじゃない。)

TBBT Season5 Episode17 (The Rothman Disintegration)

a little something は、贈り物の中身をあらかじめ小さく見せておく前置きです。実際の大きさとの落差が大きいほど、渡された瞬間の驚きも増します。ペニーの this is huge は、想定とのずれをそのまま言葉にした反応です。

驚くペニーに、エイミーは贈り物の大きさを二人の友情の大きさに結びつけて語ります。何もしていないと謙遜するペニーに対し、エイミーはかつての自分を振り返りながらこう続けます。

Amy: No, no, before I met you, I was a mousy wallflower. But look at me now. I’m like some kind of downtown hipster party girl.
(ううん、あなたに出会う前の私は、目立たない壁の花だったの。でも今の私を見て。まるでダウンタウンのおしゃれなパーティー好きの女の子みたいでしょう。)

TBBT Season5 Episode17 (The Rothman Disintegration)

mousy wallflower(目立たない壁の花)から downtown hipster party girl(ダウンタウンのおしゃれなパーティー好きの女の子)への変化を語ることで、贈り物の大きさに理由づけをしている場面です。相手への感謝の大きさを、贈り物のサイズという形に置き換えようとする発想が読み取れます。

「Do I like it? Wow.」に見る、質問をそのまま繰り返して答えを先延ばしにする言い方

包みを開けたペニーの目に飛び込んできたのは、自分とエイミーの姿を描いた巨大な肖像画でした。エイミーはその理由をこう説明します。

Amy: I wanted to get you something you didn’t have.
(あなたがまだ持っていないものをあげたかったの。)

TBBT Season5 Episode17 (The Rothman Disintegration)

something you didn’t have(まだ持っていないもの)という言い方は、贈り物の独自性を強調する定番の型です。ここから、ペニーの反応が続きます。

Penny: Wow. I-I don’t know what to s… Wow.
(うわあ。な、何て言ったらいいか…うわあ。)

Amy: Do you like it?
(気に入った?)

Penny: Do I like it? Wow.
(気に入ったかって?うわあ。)

TBBT Season5 Episode17 (The Rothman Disintegration)

I don’t know what to s… Wow. は、言葉に詰まった様子がそのまま伝わる言いさしの形です。Do I like it? という問いをそのまま繰り返す答え方は、賛否を明言せずに間を持たせる便利な型と言えます。Wow. はどちらの発言でも、驚きと戸惑いの両方を一語で覆い隠す働きをしています。

飾る場所を尋ねられたペニーは、さらに具体的な作業を持ち出して答えを引き延ばします。

Penny: Oh, my God. Hang it. Wow. Um, you know, I’d have to go get a hook and nails and a hammer and…
(ああ、なんてこと。飾るのね。うわあ。えっと、そのためにはフックと釘とハンマーを買いに行かないといけないし…)

TBBT Season5 Episode17 (The Rothman Disintegration)

フックや釘、ハンマーという具体的な道具を次々と挙げる言い方は、賛成とも反対とも言わないまま会話を先に進める手段になっています。

まとめ|大きすぎる贈り物には、大きすぎる戸惑いの言い方がある

a little something、this is huge、I don’t know what to s… Wow.、Do I like it?、a hook and nails and a hammer。控えめな前置きから始まった贈り物が、質問の繰り返しや道具の羅列によって先延ばしにされていく流れを見てきました。即答を避けながら会話を途切れさせない言い方は、ちょっとした社交の場面でも役立ちそうです。

次回も『ビッグバン★セオリー』の会話を通して、英語表現の型を見ていきましょう。

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