「rat someone out」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S03E11で学ぶ英会話

「rat someone out」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

自分と直接関係のない誰かを、あえて矢面に立たせることで局面を切り抜けようとする駆け引きが、物語には時々あります。

そんな駆け引きにぴったりの「rat someone out」を、『ホワイトカラー』シーズン3第11話の中盤、ピーターとニールがケラーを欺くための作戦を練る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「rat someone out」の意味とニュアンス

rat someone out
意味:仲間や関係者を当局に密告する、売る

ratは俗語で「密告者」を意味し、rat someone outで(裏切り者として)誰かを当局に売るという行為を表します。仲間内の裏切りや密告という、ネガティブなニュアンスを強く持つカジュアルな口語表現です。

友人や同僚の秘密・違反行為を上司や当局に告げ口したときや、犯罪組織内の裏切り者を描写するときによく使われます。sell someone outとほぼ同義で言い換えられますが、rat outの方が当局への密告という意味合いがより強く出ます。犯罪ドラマや刑事ものではおなじみの語彙で、仲間内の信頼関係が壊れる瞬間を端的に表す一言として頻繁に登場します。

【ここがポイント!】

  • 「rat someone out」の核は、ネズミのようにこっそり仲間を売る裏切りの感覚
  • 当局への密告という、ネガティブな響きを強く持つ口語表現
  • someone you wouldn’t mind ratting outのように、対象を選ぶ場面でよく使われる

『ホワイトカラー』S03E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ケラーを欺くための作戦を練るピーターとニールが、警察への通報という駒を使って局面を動かそうとする場面です。誰を「売る」対象に選ぶかという、詐欺師らしい発想の転換に注目です。

Peter: Keller’s not an easy one to con.
(ケラーは簡単に騙せる相手じゃない。)

Neal: Yeah, he’d have to think we were operating in good faith.
(ああ、こっちが誠実に動いていると思わせる必要がある。)

Peter: We’re gonna have to show him the treasure.
(あいつに財宝の実物を見せてやらないとな。)

Neal: I have an idea. We’ll need a well-timed call to the police and a criminal we have no concrete ties to — someone you wouldn’t mind ratting out.
(考えがある。タイミングを合わせて警察に通報するんだ。僕たちと直接のつながりが無い犯罪者……つまり、密告しても構わない相手をな。)

White Collar Season3 Episode11 (Checkmate)

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シーン解説と心理考察

このシーンは、ケラーに人質を取られた状況を打開するため、ピーターとニールが財宝を見せかけだけ渡し、時間を稼ぐための策を練る場面です。ケラーは簡単には騙せないという慎重な前置きから始まり、相手に誠実に動いていると信じ込ませる必要があるという分析を経て、ニールが具体的なアイデアを提示します。

このアイデアの核心が、対象フレーズの「someone you wouldn’t mind ratting out」という部分です。自分たちと直接関係のない別の犯罪者を、あえて警察に売ることでケラーの気をそらしつつ、警察の介入という自分たちの制御下にない状況を演出しようという狡猾な策略が語られています。詐欺師としての知略を活かし、正攻法ではなく駆け引きで局面を動かそうとする発想が表れた場面です。誰を売るかという選択そのものに、道徳的な躊躇よりも損得の計算が先に立つ、詐欺師らしい割り切りの早さも見え隠れしています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

ネズミ(rat)が仲間を裏切って、こっそり誰かに情報を売る、というイメージを思い浮かべてみましょう。ratという単語自体に「密告者、裏切り者」という俗語的な意味があり、そこから動詞的に誰かを売るrat someone outという表現が生まれています。

このシーンでは、直接の仲間ではない第三者を意図的に売ることで局面を有利にしようとする駆け引きとして使われていました。ネズミという生き物のイメージと、裏切りという行為を結びつけて覚えておくと定着しやすくなります。こっそり物陰を移動するネズミの姿と、人目を忍んで情報を売る行為の重なりを思い浮かべると、単語の響きそのものに納得感が出てきます。

例文で覚える「rat someone out」

友人関係の軽い告げ口から、犯罪組織の裏切りまで、rat someone outを、3つの例文で確認していきましょう。

He ratted out his own partner to save himself.
(彼は自分を守るために、相棒を売った。)
裏切り行為を描写する場面で使われます。自分の身を守るための密告というニュアンスがよく伝わります。

The informant agreed to rat out the entire operation.
(その情報提供者は、組織全体を売ることに同意した。)
捜査協力者に関する報道や物語を語る、ややフォーマルな場面です。

A: Don’t rat me out to the teacher, please.
B: Relax, I would never rat out a friend.
(A:先生に言いつけないでよ、頼むから。)
(B:安心して、友達を売るようなことは絶対にしないから。)
友人同士の軽いお願いと、それに応じる約束のやり取りです。

あわせて覚えたい関連表現

sell someone out
(誰かを裏切って売る)
rat someone outとほぼ同義で使われることが多いですが、当局への密告に限らず、より広く裏切り全般を指すことがある違いがあります。同僚や取引先を出し抜いて自分の利益を優先するような、ビジネス上の裏切りを描写する場面でも使われます。

snitch on someone
(誰かのことをチクる、密告する)
rat outよりもさらにくだけた俗語表現で、子ども同士や身近な人間関係での「チクる」場面でよく使われます。学校での告げ口や職場の噂話など、当局が絡まない日常的な密告にも使える気軽さが特徴です。

turn someone in
(誰かを当局に引き渡す)
rat someone outが裏切り・密告というネガティブなニュアンスを含むのに対し、こちらはより中立的で、正義感からの通報にも使われる違いがあります。自首を促す場面や、正しい行いとして通報を美談的に語る場面でもよく用いられます。

Note|ratが「裏切り者」を意味するようになった背景

rat someone outという表現の背景には、英語圏で古くからネズミ(rat)が「臆病者・裏切り者」を象徴する動物として扱われてきた歴史があります。

ネズミは、船が沈む前に真っ先に逃げ出す、疫病を運ぶといった否定的なイメージを昔から背負わされてきた動物で、そこから集団を裏切って自分だけ助かろうとする者の比喩として定着しました。20世紀初頭のアメリカのギャング映画や犯罪小説の世界で、仲間を警察に売る人物を指す俗語としてratが広く使われるようになり、そこからrat someone out(誰かを売る)、rat fink(裏切り者)といった派生表現が生まれています。犯罪ドラマや刑事ものの物語で、informant(情報提供者)という立場がしばしば緊張感のある題材として扱われるのも、この裏切りという行為そのものが持つ緊張感の強さゆえです。

このエピソードでニールが口にした「someone you wouldn’t mind ratting out」という一言も、まさにこの裏切りの構造を利用した駆け引きでした。自分たちの仲間ではない第三者を、あえて売る対象に選ぶという発想は、rat outという言葉が持つ集団の外に誰かを差し出すという古くからのイメージと重なります。

ネズミという小さな生き物のイメージが、これほど重い裏切りの意味を背負っているというのは、言葉の成り立ちを知るとより印象に残る発見です。動物の名前が人の性質を表す比喩に転じる例は英語には数多くありますが、ratのようにここまで強い否定的意味を持つに至った例は珍しく、犯罪や裏切りをテーマにした作品と特に相性のよい語彙になっています。

まとめ|誰かを「売る」という裏切りの一言

rat someone outは、仲間や関係者を当局に密告する、裏切りの行為を表す表現です。ネズミが裏切り者の象徴として扱われてきた歴史的な背景が、この表現の重さを支えています。

友人や同僚の裏切り行為を語るときも、犯罪ドラマの中で情報提供者の存在を説明するときも、この一言があれば状況を的確に言い表せます。

ケラーを欺くための作戦として、あえて別の犯罪者を売る対象に選んだニールたちの発想には、詐欺師ならではの駆け引きの巧みさが表れていました。誰を差し出すかという選択が、そのまま局面を動かす一手になるという構図は、この表現が持つ緊張感をよく物語っています。表現の幅を広げてみてください。

このエピソードを見るには

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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