「of all places」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S02E12で学ぶ英会話

「of all places」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

思いがけない場所で意外な出来事に出くわして、「よりによって、こんな場所で」と心の中でつぶやいた経験はありませんか。他のどこでもなく、あえてそこで起きたという偶然に、驚きと少しの可笑しさを覚える瞬間です。

そんな場面で使える「of all places」を、『ホワイトカラー』シーズン2第12話の中盤、贋作のルビーを本物と偽って売り込む潜入作戦の中、宝石密売人を相手に嘘の由来を語るニールのシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「of all places」の意味とニュアンス

of all places
意味:よりによって、こともあろうに(その場所で)

of all placesは、数ある選択肢や可能性の中で、あえてその意外・不釣り合い・皮肉な一つが選ばれたことへの驚きや呆れを表す表現です。文の最後に添えることで、「他でもないその場所で」という強調のニュアンスを加えます。

allという「すべて」を意味する語が、数ある場所の全体を思い浮かべさせたうえで、そのうちの一つを際立たせる構造になっており、単に場所を伝えるだけでなく、そこに驚きや皮肉の色合いを乗せられるのが特徴です。場所以外にも、of all people(よりによってその人が)、of all times(よりによってこのタイミングで)のように応用でき、対象を入れ替えるだけで幅広い場面に使い回せます。文の最後に軽く添えるだけで成立するため、驚きを後出しで強調したいときにも便利な形です。

【ここがポイント!】

  • 「of all places」の核は、数ある選択肢の中から「よりによってコレ?」と驚く感情のフレーム
  • 場所を人やタイミングに入れ替えても使える、応用の利く構文
  • 文末に軽く添えるだけで皮肉や驚きのニュアンスを加えられるのがコツ

『ホワイトカラー』S02E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

モジーが偽造した「マンダレー・ルビー」を本物として売り込み、闇市場の密輸人をおびき出すパーティー会場での一幕です。宝石の持ち主を装うニールに、密輸人が由来を尋ねる場面から見ていきましょう。

Collins: Is the stone yours?
(その石は、あなたのものなのか?)

Neal: Discovered it last month at a castle in the Scottish highlands… In a rock collection, of all places.
(先月、スコットランド高地の城で見つけたんです……よりによって、鉱石コレクションの中でね。)

Collins: A Scottish rock collection? Clever story. Well, the Maharajah bit was good, too. But paperwork’s a little suspect for such a high-profile gem.
(スコットランドの鉱石コレクションだと? 巧妙な話だな。まあ、マハラジャの下りもなかなか良かった。だが、これほど注目度の高い宝石にしては、書類が少々怪しいな。)

Neal: Those are the papers I got from the sellers. It’s authentic.
(それは売り手からもらった書類ですよ。本物です。)

White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)

Amazon Prime Videoで見る ※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)

シーン解説と心理考察

ニールが語る「先月、スコットランド高地の城で、よりによって鉱石コレクションの中で発見した」という由来には、真実味を装いながらも突拍子もないディテールが盛り込まれています。城、高地、鉱石コレクションという具体的な単語を積み重ねることで、話に説得力を持たせようとする詐欺師らしい手口が表れています。

相手の密輸人はこの話を真に受けてはいないものの、「巧妙な話だ」「マハラジャの下りも良かった」と皮肉交じりに応じ、なおも書類の不備を指摘してきます。息をつかせぬ駆け引きの中で、ニールが即座に「売り手からもらった書類だ」と切り返す様子には、動じない胆力がにじみます。相手の疑いの目を真正面から受け止めながらも、表情を変えずに次の一手を差し出す落ち着きが、詐欺師としての場数を物語っています。作り話を重ねながらも会話の主導権を渡さないニールの機転が光る場面です。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

数ある選択肢を思い浮かべ、その中から「よりによってコレ?」と驚く感情の枠組みとして、of all + 複数名詞という形をセットで覚えると応用が利きます。

劇中でも「城の中の、よりによって鉱石コレクションの中」という、いかにも具体的でマニアックな場所を選ぶことで話の信憑性を演出しようとするニールの手口とセットで記憶に残りやすい場面です。数ある候補を思い浮かべたうえで、そのうちの一つを指差すような感覚を意識すると、この構文の持つ驚きのニュアンスがつかみやすくなります。

例文で覚える「of all places」

思いがけない場所での出来事から、意外な選択への驚きまで、of all placesを、3つの例文で確認していきましょう。

I ran into my old boss at the airport, of all places.
(空港で、よりによって昔の上司にばったり会ったんだ。)
思いがけない場所での偶然の再会を語る日常会話の場面です。airportという具体的な場所を先に述べてからof all placesを添えることで、驚きが強調されます。

He found the missing ring in the freezer, of all places.
(彼はよりによって冷凍庫の中で、なくした指輪を見つけた。)
意外な発見の顛末を語る場面です。探し物が見つかった安堵と、その場所の意外性への驚きが同時に伝わる言い方です。

A: Where did you finally meet him?
B: At a laundromat, of all places.
(A:結局、彼とはどこで会ったの?)
(B:コインランドリーでだよ、よりによって。)
友人との会話で場所を尋ねられ、意外性のある答えを返す場面です。ごく短いやり取りの中でof all placesを添えるだけで、驚きのニュアンスが自然に伝わり、会話が弾むきっかけにもなります。

あわせて覚えたい関連表現

of all people
(よりによって(その人が))
of all placesの場所の部分を人に置き換えた表現です。「よりによってその人が」という驚きを、場所ではなく人物に向けて表す時に使います。

of all times
(よりによって(このタイミングで))
場所ではなく「タイミング」についての皮肉を表す表現です。Why now, of all times?のように、間の悪さを強調する場面で使われます。

as luck would have it
(運命のいたずらで、たまたま)
of all placesが「選択肢の中での意外性」に焦点を当てるのに対し、as luck would have itは偶然そのものの巡り合わせを強調する、より皮肉なトーンの表現です。

Note|”of all people/places/times” が生む皮肉のニュアンス

of all placesは、of all people、of all timesと同じ構文を持つ仲間の表現です。allに続く名詞だけが入れ替わり、対象が場所であればplaces、人であればpeople、タイミングであればtimesと形を変えます。

3つとも「数ある選択肢の中から、あえてその一つが選ばれたことへの驚き」という核は共通していますが、対象によって漂う皮肉のトーンにわずかな違いがあります。of all peopleは特定の人物への意外性に焦点が当たるため、その人の普段のキャラクターとのギャップが強調されやすく、驚きの度合いがやや強く出る傾向があります。of all timesは間の悪さに焦点が当たるため、状況への苛立ちや皮肉が滲みやすい表現です。それに対してof all placesは、場所という物理的な意外性を扱うぶん、驚きよりもユーモラスな響きを帯びやすいと言われています。この構文が持つ強調のロジックは、allで選択肢全体を一度想起させたうえで、そのうちの一つを際立たせるという単純な仕組みに支えられています。

劇中でニールが「よりによって鉱石コレクションの中で」と語ったのも、この物理的な意外性を利用して話に彩りを添える狙いがあったと読み取れます。城という格式ある舞台と、鉱石コレクションという地味で個人的な趣味とのギャップが、話全体の信憑性と面白みを同時に演出しています。

対象を入れ替えるだけで応用できるこの構文を覚えておくと、驚きを表現する語彙の幅が広がります。どの対象に驚いているのかを意識して使い分けられると、伝えたいニュアンスにより近い一言が選べるようになります。

まとめ|よりによって、を軽やかに伝える一言

of all placesは、数ある選択肢の中からあえてその一つが選ばれたことへの驚きや皮肉を、文末に添えるだけで表現できる便利な言い回しです。allに続く名詞を入れ替えれば、人やタイミングへの驚きにも応用できます。

思いがけない場所での出来事に驚いたときや、意外な選択にツッコミを入れたいときなど、会話に軽いユーモアを添えたい場面でこの一言が役立ちます。深刻になりすぎず、意外性そのものを笑い話に変えてしまえるのも、この表現の持ち味です。

嘘の由来を臆面もなく語りながら相手の反応を読んでいたニールの機転のように、意外性を逆手に取って話を面白くする、そんな一言として表現の引き出しに加えてみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「of all places」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次