「pay someone a visit」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S02E12で学ぶ英会話

「pay someone a visit」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

疑わしい相手に直接会って確かめたいことがあり、「ちょっと訪ねてみよう」と決意した経験はありませんか。電話やメールでは埒が明かないとき、直接顔を合わせに行くという選択肢が頭をよぎる場面です。

そんな場面で使える「pay someone a visit」を、『ホワイトカラー』シーズン2第12話の終盤、捜査会議でつかんだ手がかりをもとに、ピーターがビルマ大使への対応を決断するシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「pay someone a visit」の意味とニュアンス

pay someone a visit
意味:人を訪ねる、訪問する

pay someone a visitは、目的を持って誰かの元へ出向くことを表す、ややフォーマルな響きを持つ表現です。payという「支払う」を意味する語がvisit(訪問)と組み合わさることで、時間や労力を差し出して会いに行くという行動そのものに焦点が当たります。

親族や知人を訪ねるといった穏やかな文脈でも使えますが、文脈によっては、単なる社交訪問ではなく「詰め寄る・確認しに行く」といった、やや踏み込んだニュアンスを帯びることもあります。visitorという名詞形からも分かるように、visitという語自体には「一時的に出向く」という意味合いが含まれており、pay a visitという形にすることで、その行為に少し丁寧で改まった響きが加わります。visitの前にsomeoneを挟む語順も特徴的で、「誰に対して訪問という行為を差し出すのか」を先に示す構造になっています。

【ここがポイント!】

  • 「pay someone a visit」の核は、時間や労力を差し出して誰かに会いに行く行動そのもの
  • 社交的な訪問にも、疑わしい相手への確認訪問にも使える幅の広さ
  • 文脈次第で「詰め寄る」というやや踏み込んだニュアンスを帯びるのがコツ

『ホワイトカラー』S02E12のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

マギーの部屋への侵入事件と、クリスがビルマで撮影していた映像との関連を、チームが捜査会議で整理している場面です。決定的な手がかりを受けて、ピーターが次の一手を宣言します。

Neal: We can use that to establish Chris’ whereabouts at the time of the theft.
(それを使えば、窃盗があった時刻のクリスの所在を立証できる。)

Peter: Yes, we can. Jones, anything?
(ああ、できるな。ジョーンズ、何かあるか?)

Jones: Yeah, a bank ATM cam shows diplomatic plates arriving and then leaving the front of miss Sheldon’s building several minutes later.
(はい、銀行のATMカメラに、外交ナンバーの車がシェルドンさんの建物の前に到着し、数分後に立ち去る映像が映っていました。)

Peter: I think we should go pay our friend the Burmese ambassador a little visit.
(我々の”友人”であるビルマ大使のところへ、ちょっと訪問に行くべきだと思う。)

White Collar Season2 Episode12 (What Happens in Burma…)

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シーン解説と心理考察

証拠として集まった記録から、ニールが「それを使えば、窃盗があった時刻のクリスの所在を立証できる」と的確に手がかりをつなげ、ピーターがそれを引き取って「ジョーンズ、何かあるか?」と短く尋ねます。指揮官として即座にチームを動かすピーターの落ち着きと、証拠の意味をすかさず読み解くニールの観察眼が、ここで噛み合っています。ジョーンズが即座に外交ナンバーの車の目撃情報を報告する場面からは、チーム内の連携の速さが伝わってきます。

端的な報告を受けて即座に次の一手を決める展開のスピード感は、捜査チームが集めた小さな手がかりを逃さず積み上げていく様子を伝えています。この決定的な手がかりを受けたピーターの「我々の”友人”であるビルマ大使のところへ、ちょっと訪問に行くべきだと思う」という一言には、friendという言葉をあえて皮肉っぽく使う余裕が感じられます。表向きは友好的な訪問を装いながら、実際には疑惑を確かめに行くという二重の意味が込められており、捜査が外交官への直接対峙という新たな段階に進むことを予感させる場面です。少し前のめりに次の行動を切り出すこの一言には、外交上のしがらみを気にしすぎず前へ進もうとするピーターらしい実務家の判断が表れています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

payという「支払う」と、visitという「訪問」を組み合わせることで、時間や労力を差し出して誰かに会いに行くという行動そのものに焦点を当てた言い回しとして覚えると定着しやすい表現です。

劇中でもピーターがこの言葉を使うことで、単なる社交訪問ではなく、わざわざ出向いて詰め寄るニュアンスを匂わせています。何かを支払ってでも直接足を運ぶ価値があると判断したときに選ばれる一言、というイメージを持っておくと、フォーマルな響きの理由も納得しやすくなります。電話一本で済ませずにあえて出向くという選択そのものに、事の重大さが表れていると考えると覚えやすい表現です。

例文で覚える「pay someone a visit」

親族を訪ねる日常の場面から、疑わしい相手に会いに行くビジネスの場面まで、pay someone a visitを、3つの例文で確認していきましょう。

Let’s pay grandma a visit this weekend.
(今週末、おばあちゃんを訪ねよう。)
親族を訪ねる計画を立てる日常会話の場面です。穏やかで温かい文脈での使い方が伝わります。

The inspector decided to pay the factory a surprise visit.
(検査官は工場に抜き打ちで訪問することにした。)
視察や監査のために出向く、ビジネス・公的機関の場面です。surpriseを添えることで、予告なしの訪問というニュアンスが加わります。

A: He still hasn’t replied to any of our emails.
B: Then we’ll have to pay him a visit ourselves.
(A:彼はまだメールに一切返事をしていないんだ。)
(B:それなら、こちらから直接訪ねて行くしかないな。)
連絡が取れない相手に直接会いに行くと決断する場面です。ourselvesを添えることで、自分たちの手で確認しに行くという主体的な姿勢が強調され、待つのをやめて動き出す決意が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

drop by / drop in
(ふらっと立ち寄る)
pay a visitよりもカジュアルで、事前の計画性が薄いニュアンスを持つ表現です。目的を持った訪問を表すpay a visitとは対照的な軽さがあります。

call on someone
(人を訪ねる)
ややフォーマルで、特に用件があって訪ねる場面に使われ、pay a visitと近い硬さを持つ表現です。

stop by
(立ち寄る)
目的地へ向かう途中に短時間立ち寄るというニュアンスが強く、訪問自体が主目的ではない場合にも使える表現です。

Note|pay a visit / call on / drop by の距離感の違い

訪問を表す英語表現には、pay a visitのほかにもcall on、drop byといった言い回しがあり、それぞれフォーマル度と計画性の有無という2つの軸で微妙に距離感が異なります。

drop byは最もカジュアルで、事前の約束なしにふらっと立ち寄るニュアンスが強く、友人の家や近所の店に軽く顔を出すような場面に向いています。call onはやや改まった響きを持ち、特定の用件があって訪ねる場合に使われることが多く、ビジネスの取引先を訪問する際などにも自然に馴染みます。pay a visitはこの中間から、やや硬めの領域に位置し、社交的な訪問にも、業務的な訪問にも対応できる汎用性の高さが特徴です。英語圏では、事前連絡なしの訪問は日本以上に踏み込んだ行為と受け止められることがあり、call onやpay a visitのように「わざわざ出向く」ことを明示する表現が好まれる背景には、こうした文化的な距離感の取り方が関係していると考えられます。

劇中でピーターが選んだのもpay a visitで、友好的な訪問を装いながら実際には確認を目的とする、その中間的な立ち位置がこの言葉の選択そのものに表れています。もしここでdrop byのような軽い表現を使っていたら、外交官への訪問という場面の緊張感がまるで伝わらなくなってしまうところです。

3つの表現の距離感を覚えておくと、訪問を伝える場面ごとに適切な硬さを選べるようになり、相手との関係性に合わせた言葉選びができるようになります。

まとめ|足を運ぶ決意を、一言に込める

pay someone a visitは、時間や労力を差し出して誰かに会いに行くという行動そのものに焦点を当てた、やや改まった響きを持つ表現です。社交的な訪問にも、疑わしい相手への確認訪問にも使える幅広さが持ち味です。

久しぶりに会う相手を訪ねるときも、連絡が取れない相手に直接足を運ぶと決断するときも、この一言があれば状況に応じた硬さで訪問の意志を伝えられます。電話やメールで済ませるかどうか迷ったときの判断材料としても頭に置いておきたい表現です。

friendという言葉をあえて皮肉っぽく使いながら次の一手を宣言したピーターの姿には、表向きの友好関係の裏にある緊張感がにじんでいます。そんな一言として、表現の引き出しに加えてみてください。

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