「born and raised」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S03E13で学ぶ英会話

「born and raised」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「出身はどこ?」と聞かれて、「生まれも育ちもここです」と胸を張って答えたくなる、そんな地元への愛着を感じたことはありませんか。

その気持ちを二語でさらりと伝える「born and raised」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン3第13話、引っ越し先を探すシェルドンがペニーに出身地を尋ねるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「born and raised」の意味とニュアンス

born and raised
意味:生まれも育ちも(その土地)

ある場所で生まれ、かつそこで育ったことを一息で言い表す定型句です。「出身はどこ?」という問いへの答えとして、その土地への強い結びつきや地元意識を込めて使われます。

born(生まれた)と raised(育てられた)という、人生の最初の二つの出来事を and でつないだ形です。一度も根を移していない、その土地に深く根ざした人を表すニュアンスがあります。地名とあわせて I was born and raised in Texas.(テキサスで生まれ育った)のように使うほか、出身地を聞かれて Born and raised. とだけ短く返す用法も定番です。ここでの raised は「(子どもを)育てる」の意味で、raise が持つこの用法を知っておくと理解しやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 「生まれた場所」と「育った場所」が同じ、という一体感を表す
  • 出身を聞かれて Born and raised. と二語で返す定番の使い方
  • raise は「(子を)育てる」の意味で使われている点に注目

『ビッグバン★セオリー』S03E13のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

強盗被害でパサデナを離れる決意をしたシェルドンが、犯罪率や治安を基準に移住先候補を一つずつ吟味しています。各地を検討する流れで、ペニーにネブラスカ出身かどうかを確認します。彼女の何気ない返事が、思わぬ笑いを呼びます。

Sheldon: Penny, you’re from Nebraska, correct?
(ペニー、君はネブラスカ出身だね?)

Penny: Born and raised.
(生まれも育ちもね)

The Big Bang Theory Season3 Episode13(The Bozeman Reaction)

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シーン解説と心理考察

ペニーが Born and raised. と誇らしげに二語で答えた、まさにその直後、シェルドンが無言でネブラスカを候補地図から消す――この間の取り方がシーンの笑いどころになっています。ペニーの出身地であることが、まるで「良からぬ土地」の証拠であるかのように扱われるのです。

born and raised という、本来は地元への愛着がにじむ前向きな一言が、シェルドンの理不尽な消去によってオチへと転じていく構造が見どころと言えます。ペニーの何気ない自己主張と、それを淡々と切り捨てるシェルドンの対比。短いやり取りの中に、二人のキャラクターの距離感がよく表れています。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

born and raised は、一本の木が同じ土地で芽を出し、そのまま大きく育っていく姿をイメージすると覚えやすくなります。生まれた場所と育った場所が同じ、つまり一度も植え替えられていない――地面に深く根を張ったその木が、born and raised のイメージそのものです。

ペニーが Born and raised. と短く言い切る、あの誇らしげな表情を思い浮かべてみてください。「生まれた」と「育った」という二つの出来事が、同じ土地の上でぴたりと重なる。その重なりの感覚ごと覚えておくと、地名を添えた born and raised in 〜 の形も、二語だけで答える使い方も、自然と口をついて出てくるようになります。

例文で覚える「born and raised」

出身を一言で表すこのフレーズは、自己紹介から人物描写まで幅広く使えます。場面の異なる3つの例文で、その使い方を確かめてみましょう。

I was born and raised in a small town near the coast.
(私は海の近くの小さな町で生まれ育った)
自己紹介で出身を説明する場面です。born and raised in 〜 と地名を添える、最も基本的な使い方です。

She’s a born-and-raised New Yorker, and it shows.
(彼女は生粋のニューヨーカーで、それが態度に出ている)
誰かの地元らしさを語る場面です。ハイフンでつないで born-and-raised とし、形容詞のように名詞を修飾する用法です。

A: Are you from Texas?
B: Born and raised.
(A:テキサス出身?)
(B:生まれも育ちもね)
出身地を聞かれて短く答える会話です。ペニーのセリフと同じ、二語だけで地元への誇りを込めて返す定番の形です。

あわせて覚えたい関連表現

grow up in
(〜で育つ)
「育つ」過程に焦点を当てた表現で、生まれた場所は問いません。I was born in A but grew up in B.(Aで生まれてBで育った)のように分けて言えるのが、born and raised との大きな違いです。

a native of
(〜の出身者/〜生まれの人)
a native of London のように、ややフォーマルに出身を述べる言い方です。born and raised のほうが口語的で、土地への愛着や地元意識のニュアンスがより強く出ます。

hometown
(故郷/地元)
「育った町」を指す名詞です。born and raised が「生まれ育った」という経歴を述べる動詞由来の表現なのに対し、hometown は場所そのものを指す点が異なります。

Note|born and raised と grow up の焦点の違い

出身を語る英語の表現を学んでいると、born and raised と grow up のどちらを使えばいいのか、迷う場面が出てきます。どちらも「育った」と訳せてしまうため、なおさら区別がつきにくいものです。

両者の違いは「焦点の置きどころ」にあります。born and raised は、born(生まれた)と raised(育った)を一息でセットにすることで、「生まれた場所=育った場所」という一体感を強調します。だからこそ、出身を聞かれて Born and raised. と二語で返すだけで、「ここに根を張った地元の人間だ」という含みが伝わるのです。一方 grow up は、生まれた場所とは切り離して「育つ過程」だけを述べます。I was born in Osaka but grew up in Tokyo.(大阪で生まれて東京で育った)のように、生まれと育ちが別々の土地であっても自然に使えます。つまり born and raised は「生まれと育ちの一致」を、grow up は「育った過程」を語る表現だと整理できます。出身地への帰属意識を一言ににじませたいなら born and raised、単に育った場所を述べたいなら grow up、という使い分けです。

ペニーが Born and raised. と即答できたのは、生まれた土地と育った土地がネブラスカで一致しているからこそです。もし二つが別々だったら、この二語ではすっきり答えられなかったはずです。

二つの出来事が一つの土地で重なる――それを誇る一言なのです。

まとめ|ペニーの即答で覚える「生まれも育ちも」

born and raised は、ある土地で生まれ、そこで育ったことを一息で言い表す定型句です。出身を聞かれたときに「生まれも育ちもここ」と、地元への愛着とともに答えられる、便利な二語です。

この表現を覚えておくと、出身を語る場面で「ただ住んでいた」のではなく「根を張ってきた」という一体感まで伝えられるようになります。生まれと育ちを切り離して語る grow up との違いを押さえておけば、ニュアンスの使い分けも自在になるはずです。

ペニーがネブラスカを誇るように二語で言い切った、あの即答を思い出しながら、この「生まれも育ちも」をあなたの会話のレパートリーに加えてみてください。

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