「cross something off」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S04E03で学ぶ英会話

「cross something off」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

いくつもの候補を一つずつ確認しながら、選択肢を絞り込んでいく作業に集中した経験はありませんか。

そんな瞬間にぴったりの「cross something off」を、『ホワイトカラー』シーズン4第3話の中盤、宝石泥棒クックが狙う可能性のある店を、ダイアナとニールがそれぞれの知識を頼りに絞り込んでいく場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「cross something off」の意味とニュアンス

cross something off
意味:(候補・リストから)除外する、消去する

cross something offは、紙のリストに実際に線を引いて消す動作から来た表現で、候補や選択肢を一つずつ排除していく過程を表します。捜査や絞り込みの場面はもちろん、買い物リストやタスクリストで完了した項目を消す日常の場面でも頻出する表現です。

物理的に紙面へ線を引くイメージがそのまま定着した口語表現であるため、抽象的な「除外する」という意味の中にも、一つひとつ確実に候補を減らしていく手ごたえのある感覚が残っています。

offという前置詞には「本体から切り離す」というイメージがあり、リストという全体から一つの項目を切り離して外に出すという動作が、そのまま候補の除外という意味につながっています。捜査のような論理的な絞り込みの場面にも自然になじむ理由がここにあります。

【ここがポイント!】

  • 「cross something off」の核は、リストから候補を一つずつ確実に除外すること
  • 紙に線を引く動作がそのまま定着した、手ごたえのある口語表現
  • 捜査や絞り込みの場面で頻出する定番の言い回し

『ホワイトカラー』S04E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クックが狙う可能性のあるダイヤモンド店を絞り込む場面です。ダイアナが自身の私的な経験を根拠に一軒を除外し、続いてニールが元詐欺師としての知識を活かしてさらに複数の店を除外していきます。

Jones: Yeah, I got it.
(うん、持ってるよ。)

Diana: All right, well, we can cross off Toback’s. Christie and I went ring shopping there, and this isn’t what it looked like. Plus, their security system is top-notch.
(よし、それじゃトバックのところは除外できるわね。クリスティと一緒にあの店で指輪を見に行ったけど、話とは違ったし。それにあそこの警備は最新式よ。)

Peter: You scoped out their security?
(警備をそんなに調べたのか?)

Diana: Ring shopping’s not really my thing.
(指輪を見に行くのは、そんなに好きじゃないのよ。)

Neal: All right, you can also cross off Davis, Smith Brothers, and Solitaire and Sons. I’d recognize the interiors.
(よし、デイビス、スミス・ブラザーズ、それにソリティア・アンド・サンズも候補から外せる。内装を見れば分かるからね。)

White Collar Season4 Episode3 (Diminishing Returns)

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シーン解説と心理考察

ダイアナは自身がプライベートで訪れた店の内情を根拠に一軒を除外し、続いてニールが裏社会で培った知識を活かし、内装への見覚えを根拠にさらに複数の店を候補から外していきます。捜査官としての実地経験と、元詐欺師としての経験という異なる背景を持つ二人が、それぞれの視点から候補を絞り込む過程が対照的に描かれています。

「ring shopping’s not really my thing」という軽い一言には、指輪選びに気乗りしない側の本音がにじみ、緊張感の続く捜査の合間にふと生まれる緩い空気を作り出しています。cross offという表現が、候補リストの数を一つずつ確実に減らしていく捜査の進み方をよく表している場面です。

私的な思い出を捜査に活用するダイアナと、裏社会での経験を武器にするニールという、まったく異なる情報源から同じ目的地にたどり着く二人の姿は、チームとして事件に取り組むホワイトカラーらしい構図を作り出しています。それぞれの得意分野が生きる瞬間が、リストの候補を減らしていく過程に自然と組み込まれています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

cross something offを覚えるコツは、紙のリストに実際にペンで線を引いて消していく動作を思い浮かべることです。

ダイアナとニールがそれぞれの知識を根拠に候補店を一軒ずつ除外していったように、cross offには「候補を一つずつ確実に減らしていく」という手ごたえのある感覚が込められています。チェックリストに線を引くたびに肩の力が抜けていく、そんな感覚で覚えておくと、絞り込みの場面で自然に口から出てくる表現になります。

例文で覚える「cross something off」

日常の店選びから捜査会議まで、cross something offを、3つの例文で確認していきましょう。

We can cross off this restaurant; it’s closed on Mondays.
(このレストランは除外できるね。月曜は休みだから。)
レストラン選びの日常的な場面です。理由をセミコロンでつなげる形で、除外の根拠を簡潔に添えています。

A: Have we crossed off all the suspects on the west side?
B: Yeah, we can cross off three of them already.
(A:西側の容疑者は全員除外できた?)
(B:うん、もう3人は除外できるよ。)
捜査会議のような場面での確認のやり取りです。過去分詞形crossedを使った受け身の質問にも自然に応用できます。

Once we confirmed his alibi, we crossed him off the list of suspects.
(彼のアリバイを確認できたので、容疑者リストから彼を除外した。)
捜査報道のようなフォーマルな場面です。confirmed his alibiという根拠を先に述べる構成が説得力を持たせています。

あわせて覚えたい関連表現

cross something out
((文字や項目に)線を引いて消す)
cross outは「取り消し線を引く」動作そのものに焦点があり、リストの絞り込みという文脈に限らず広く使えます。cross offは主にリストからの除外という文脈で使われる点が異なります。

rule something out
((可能性として)除外する、排除する)
rule outは物理的な線引きを伴わない抽象的な「除外」で、可能性や仮説を排除する場面でより広く使われます。cross offよりも思考的・論理的な除外に近い表現です。

eliminate something
(排除する、消去する)
eliminateはよりフォーマルで、競技のトーナメントや科学的な排除法など幅広い文脈で使える硬めの語です。cross offのような手作業のイメージは薄れます。

Note|cross offとcross outの使い分け

同じcrossを使った句動詞でも、cross offとcross outでは、線を引く対象と目的が微妙に異なります。この違いを押さえておくと、二つの表現を場面ごとに正しく選べるようになります。

cross offは、リストに並んだ複数の候補や項目のうち、不要になったものを一つずつ除外していく行為に使われます。買い物リストの完了項目、容疑者や候補地のリストなど、「複数の選択肢の中から絞り込む」という文脈で使われるのが特徴です。一方cross outは、書かれた文字や単語そのものに取り消し線を引いて無効にする、より単純な「線を引いて消す」行為を指します。誤字を訂正する、書いた文を撤回するといった場面ではcross outが自然で、リストからの絞り込みという意味合いは含まれません。ダイアナとニールが候補店を除外していく場面でcross offが使われているのは、まさに複数の選択肢から絞り込むという文脈に合致しているためです。

前置詞offとoutの違いが、「候補を減らす」か「文字を消す」かという焦点の違いを生み出している、という点を意識しておくと使い分けがしやすくなります。買い物リストで買い終えた品物に線を引くときはcross something off the listのように使われますが、書きかけの手紙の一文を取り消すときはcross out a sentenceのようにoutが選ばれます。

ダイアナとニールが候補店を一軒ずつ除外していった場面でcross offが繰り返し使われていたのも、複数ある候補という「リストの全体像」を前提にした表現だからこそ自然に響いていたといえます。もしここでcross outが使われていたら、単に一つの情報を訂正しているだけのような、軽い響きになっていたはずです。

複数の候補から一つを外すときはcross off、書いたものを取り消すときはcross outと覚えておくと安心です。

まとめ|候補を一つずつ確実に減らしていく一言

cross something offは、紙のリストに線を引く動作から来た、候補や選択肢を一つずつ除外していく表現です。捜査の絞り込みから日常のタスク管理まで、幅広い場面で活躍します。

いくつもの候補を前にして絞り込みが必要な場面でも、この一言があれば「一つずつ確実に減らしていく」というプロセスをそのまま言葉にできます。

ダイアナとニールがそれぞれの経験を根拠に候補店を除外していく場面には、異なる背景を持つ二人が同じ目的に向かって知識を持ち寄る様子が表れていました。候補を一つずつ確実に減らしていく手ごたえごと、表現の引き出しに加えてみてください。

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