「get a move on」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S05E08で学ぶ英会話

「get a move on」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

慎重に確認したがる相手を前に、それでも「さっさと始めよう」と急かしたくなる場面が、日常にもあるのではないでしょうか。

そんな急かす一言「get a move on」を、『ホワイトカラー』シーズン5第8話の後半、偽造した品物の取引を持ちかける交渉の場で、時間を気にする側が本物かどうかの確認を急がせる一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「get a move on」の意味とニュアンス

get a move on
意味:急いで行動する、さっさと取りかかる

get a move on は、「ぐずぐずせずに早く動け」という急かすニュアンスを持つ、口語的な命令表現です。move という語そのものが「動き」を表しており、それを get で「得る」という組み合わせが、止まっていた状態から一気に動き出す様子を思わせます。しばしば Let’s や Come on と組み合わせて使われ、待ち合わせに遅れそうなときや、作業を急がせたいときなど、日常会話でカジュアルに用いられます。深刻な命令というよりは、軽い調子で相手の背中を押すニュアンスが強く、親しい間柄でのやり取りに向いています。

【ここがポイント!】

  • 「get a move on」の核は、止まっている状態から早く動き出させるという急かし
  • Let’s や Come on と組み合わせて使われることが多い、軽快な口語表現
  • フォーマルな場では避け、親しい間柄でのやり取りに向く、命令の強さは控えめ

『ホワイトカラー』S05E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

偽造した品物をめぐる取引の場面です。実物を早く見たいと迫る相手に対し、代金が支払われるまでは渡さないと軽くいなしながらも、鑑定に時間をかけようとする相手を急かす一言に注目です。表向きは落ち着いた態度を保ちながらも、内心では時間の制約を気にしている駆け引きの緊張感が伝わってきます。

Forsythe: I wanna see it.
(それを見せてもらおうか。)

Neal: Ha. Uh-uh. No, it’s not yours yet. Not till you pay me.
(はは。いやいや、まだあんたのものじゃないよ。金を払うまではね。)

Forsythe: You’re getting ahead of yourself. I need to authenticate it first.
(先走りすぎだ。まずは本物か確認させてもらう。)

Neal: Let’s get a move on. Ticktock.
(さっさと始めようぜ。時間がないんだ。)

White Collar Season5 Episode8 (Digging Deeper)

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シーン解説と心理考察

実物を見せろと迫るフォーサイスに対し、ニールは「金を払うまではあんたのものじゃない」と軽くいなし、主導権を渡さない駆け引きの巧みさを見せます。相手にペースを握らせない受け答えには、経験に裏打ちされた余裕が感じられます。

一方でフォーサイスも「先走りすぎだ、まず本物か確認させてもらう」と一歩も譲らず、慎重に鑑定を挟もうとします。ニールが「さっさと始めよう、時間がないんだ」と急かす一言には、限られた時間の中で交渉をまとめようとする緊張感がにじみます。落ち着き払った物腰の裏で、Ticktock という短い一言に、状況を早く動かしたいという焦りがそっと表れています。相手のペースに合わせて待つのではなく、こちらから会話の主導権を取り戻そうとする姿勢にも、駆け引きに慣れた身のこなしが表れています。短い受け答えの応酬そのものが、双方が互いを探り合っている緊張感を物語っています。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

get a move on を覚えるコツは、止まっていた車が急にエンジンをかけて動き出すイメージを持つことです。move という単語そのものが「動き」を表しており、それを get で「得る」ことで、止まっていた状態から一気に動き出す様子が思い浮かびます。

慎重に構える相手を前に、時間切れを気にして急かすニールの一言も、まさにこのエンジンをかける瞬間そのものでした。相手のペースに合わせすぎず、必要なときにはこちらから動き出しを促す。そんな身振りとセットで覚えておくと、急ぎたい場面でこの表現がとっさに口をついて出てくるはずです。エンジンをかけるのは自分からという能動的なイメージを持っておくと、待つだけでなく行動を促す側の言葉として自然に使えるようになります。止まっている時間が長いほど、動き出したときの勢いも印象的に感じられるものです。

例文で覚える「get a move on」

通勤の場面から職場の会議まで、get a move on を、3つの例文で確認していきましょう。

We need to get a move on if we want to catch the last train.
(終電に間に合わせたいなら、急いで動かないと)
待ち合わせや移動を急ぐ日常会話の場面で使えます。if we want to〜という条件をつけることで、急ぐ理由が自然に伝わります。

Come on, guys, get a move on — the client meeting starts in five minutes.
(みんな、急いでくれ。クライアントとの会議まであと5分だ)
職場で仲間を急かすビジネスの場面にふさわしい表現です。Come on を添えることで、命令というより仲間への呼びかけに近い温度感になります。

A: We still haven’t packed for the trip.
B: Then let’s get a move on.
(A:まだ旅行の荷造りが終わってないよ)
(B:じゃあ、さっさと始めよう)
準備を急ぐ日常会話です。Then で相手の発言を受けてから提案する流れが、自然な会話のリズムを作っています。

あわせて覚えたい関連表現

hurry up
(急いで)
get a move on よりも直接的でよく使われる表現です。get a move on はやや口語的でくだけた響きが強く出ます。

step on it
(急いで、特に運転で速度を上げる際に使う)
もともと車のアクセルを踏むイメージから来ており、移動や運転の場面に限定されやすい表現です。get a move on はより汎用的に使えます。

shake a leg
(急いで、さっさと動いて)
get a move on と同様にカジュアルな命令表現ですが、shake a leg の方がやや古風でユーモラスな響きを持ちます。

Note|hurry up / step on it との使い分け

「急げ」を伝える英語表現には、いくつかの選択肢があります。get a move on・hurry up・step on it の3つは、使われる場面の広さとくだけ具合が少しずつ違います。

hurry up は最も汎用的で、子どもへの呼びかけからビジネスの場面まで、幅広く使われる直接的な言い方です。それに対して get a move on は、hurry up よりもくだけた響きを持ち、親しい相手とのやり取りでよく使われます。ticktock という擬音とともに使われた劇中の場面のように、緊張感の中にもどこかカジュアルさが残るのが特徴です。step on it はもともと車のアクセルを踏む動作から来た表現で、移動や運転の場面に限定されやすく、比喩的に使われる場合でも「スピードを上げろ」という具体的なイメージが強く残ります。

鑑定を急がせたニールの一言が get a move on だったのは、深刻に構えすぎず、それでいて時間を気にしているという、その場の緊張と軽さが同居した空気に合っていたからだとも読み取れます。もし hurry up を使っていたら、もう少し切迫した響きになっていたはずで、選ばれた語のニュアンスが場の空気をそのまま映し出しています。

3つの表現の響きの違いを知っておくと、急かしたい場面の温度に合わせて、より自然な一言を選べるようになります。相手との距離感や状況の切迫度を考えながら選ぶと、伝わり方にぐっと幅が出てきます。フォーマルな場ではまず使われない言い回しだからこそ、親しい間柄での軽快なやり取りにこそふさわしい表現だと覚えておきましょう。

まとめ|止まっている状況を動かす一言

get a move on は、止まっている状態から早く動き出すことを促す、口語的な表現です。hurry up との響きの違いを押さえておけば、場面に応じて自然に使い分けられます。

慎重に構える相手を前に急ぎたいときも、この一言があれば、深刻になりすぎずに行動を促せます。命令口調を強めすぎず、それでいて時間を意識させたい、そんな微妙な温度感を一言で伝えられるのがこの表現の持ち味です。

鑑定に時間をかけようとする相手に対し、軽い調子で時間切れを気にするニールの一言からは、緊迫した状況の中でも落ち着きを崩さない駆け引きの巧みさが伝わってきます。表現の引き出しに加えてみてください。

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