「be well worth something」の意味と使い方|『ホワイトカラー』S05E08で学ぶ英会話

「be well worth something」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

わざわざ足を運んだ判断が正しかったと、その場に立った瞬間に感じ取れることが、日常にもあるのではないでしょうか。

そんな手応えを表す「be well worth something」を、『ホワイトカラー』シーズン5第8話の前半、盗難品の木箱を確認しにオフィスを出たピーターが、ニールにからかわれながらも満足そうにこぼす一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be well worth something」の意味とニュアンス

be well worth something
意味:〜するだけの十分な価値がある

be well worth something は、worth(価値がある)を well で強調した表現です。well を添えることで、「そうするだけの価値が十分にある」という積極的な評価を伝えます。worth の後ろには a stretch of my legs のような名詞や、doing の形の動名詞が続き、「その労力・時間に見合うだけの見返りがある」というニュアンスになります。very worth という言い方はせず、well worth が定型の強調形になっている点も押さえておきたいポイントです。労力や時間をかける価値があるかどうかを判断・評価する場面や、すでに費やした行動を肯定的に振り返る場面でよく使われます。買い物や外食、投資判断など、対象が身近なものでもあらたまったものでも自然に使える汎用性の高さも魅力です。

【ここがポイント!】

  • 「well worth something」の核は、費やす労力に見合うだけの価値があるという、行動の最中に生まれる評価
  • very worth ではなく well worth が定型、強調の形として押さえておきたい
  • worth の後ろには名詞か doing の形が続くのがコツ、very worth とは言わない点も要注意

『ホワイトカラー』S05E08のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

カナダ税関から盗まれた木箱の中身を確認しに、珍しくオフィスを出たピーターに、ニールがからかい交じりに声をかけます。よほど珍しい密輸品でなければ動かないはずのピーターが、まんざらでもない様子で返す一言に注目です。

Neal: Must be some exotic Canadian contraband to get you out of the office.
(よほど珍しいカナダの密輸品じゃないと、君がオフィスを出る気にならないだろうからね。)

Peter: Oh, this is well worth a stretch of my legs.
(ああ、これは足を伸ばして見に行くだけの十分な価値があるよ。)

Neal: Don’t tell me. It’s diamonds from the Diavik Mine in the Northwest Territories. Maybe it’s maple syrup.
(当ててみせるよ。ノースウエスト準州のダイアヴィック鉱山のダイヤモンドだろう。いや、メープルシロップかな。)

Peter: Hey, you joke, but the great Canadian maple syrup heist was worth 18 million.
(おい、冗談だと思ってるだろうが、あの有名なカナダのメープルシロップ強盗事件は1800万ドルの被害だったんだぞ。)

Neal: You’d need a bigger crate though.
(でも、もっと大きな木箱が必要だろうね。)

Peter: And a lot of pancakes.
(それに、大量のパンケーキもね。)

White Collar Season5 Episode8 (Digging Deeper)

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シーン解説と心理考察

「よほど珍しい密輸品じゃないと動かないはず」というニールのからかいには、ピーターの仕事ぶりをよく知る相棒ならではの観察がにじみます。それに対して「足を伸ばして見に行くだけの価値がある」と素直に返すピーターの反応からは、堅実な捜査官でありながら、珍しい事件には心を動かされる人間味が伝わってきます。

その後もダイヤモンドやメープルシロップを冗談交じりに推測し合うやり取りには、上司と部下という関係を超えた気安さが漂います。ピーターが史実めいた雑学を得意げに披露し、ニールが「もっと大きな木箱が必要だ」と軽口で受け止める掛け合いは、事件そのものへの緊張感よりも、二人の信頼関係の心地よさを印象づける場面です。捜査という本題に入る前のこうした軽いやり取りが自然に交わされること自体が、二人の関係の積み重ねを物語っています。互いの冗談にすかさず乗っかる呼吸の合い方も、この場面の見どころのひとつです。

『ホワイトカラー』流・覚え方のコツ

well worth something を覚えるコツは、天秤をイメージすることです。片方の皿に「費やす労力・時間」を、もう片方の皿に「得られる価値」を乗せると考えてみましょう。well という一語が、天秤の針を「価値」側に大きく傾ける重りのように働き、費やしたもの以上の見返りがあるという釣り合いの崩れ方を表しています。

わざわざオフィスを出た手間を、木箱の中身を見るという珍しい体験がしっかり上回っている。ピーターの一言には、この天秤の傾き具合がそのまま表れています。何かに時間や労力をかけるべきか迷ったとき、この天秤のイメージを思い出すと、well worth something がすっと口から出てくるはずです。天秤が傾いた分だけ得をしたという感覚が、well という一語にぎゅっと凝縮されていると考えると覚えやすくなります。傾き具合が大きいほど、その一言に込められる満足感も大きくなるとイメージしておきましょう。

例文で覚える「be well worth something」

外食の場面からビジネスの判断まで、be well worth something を、3つの例文で確認していきましょう。

This restaurant is well worth the wait, even on a busy Friday night.
(このレストランは、混雑する金曜の夜でも、待つだけの価値が十分にある)
おすすめの店を紹介するカジュアルな会話で使えます。even on a busy Friday night という条件を添えることで、評価の高さがより際立ちます。

The investment is well worth the risk, given the company’s growth potential.
(その投資は、会社の成長の可能性を考えれば、リスクを取るだけの十分な価値がある)
投資判断を説明するビジネスの場面にふさわしい表現です。given 以下で根拠を示すと、単なる感想ではなく判断として伝わります。

A: Is it really worth driving three hours to see the fireworks?
B: Trust me, it’s well worth the drive.
(A:花火を見るために3時間も運転する価値って本当にあるの?)
(B:信じて、運転する価値は十分にあるよ)
旅行やイベントの価値を説得する場面の会話です。Trust me を添えることで、実体験に基づく自信が伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

worth a shot
(試してみる価値がある)
be well worth something が確実な価値を強調するのに対し、worth a shot は「うまくいくか分からないが試す価値はある」という不確実性を含むニュアンスです。

pay off
(報われる、成果が出る)
be well worth something が事前の価値判断であるのに対し、pay off は結果が出たあとに「報われた」と振り返る際に使われます。

worth its weight in gold
(金と同じ重さの価値がある)
be well worth something より誇張が強く、かけがえのないほど貴重だという比喩的な強調表現です。

Note|worth a shot / pay off との使い分け

「価値がある」を伝える言い回しはいくつもありますが、be well worth something・worth a shot・pay off の3つは、価値を測るタイミングと確実さの度合いで役割が分かれます。

be well worth something は、行動する前や行動した直後に「これは見合う価値がある」と評価する言い方です。木箱を確認しに行ったピーターの一言のように、費やした労力とその場で得た手応えを比べて下す、比較的確度の高い評価に向いています。一方 worth a shot は、結果がまだ分からない段階で「ダメ元でも試す価値はある」と背中を押す表現で、確実さよりも挑戦する姿勢そのものに重きが置かれます。pay off はさらに時間が経ってから、「あのとき頑張ったことが報われた」と結果を振り返る場面で使われる、事後評価の表現です。

同じ「価値」という言葉でも、判断のタイミングが変わるだけで選ぶ表現が変わってくることが分かります。be well worth something は、その中でも「今まさに実感している手応え」を語るのにぴったりの一言です。挑戦する前の期待でも、結果が出たあとの安堵でもなく、行動の最中に得られる手応えそのものに焦点が当たっている点が、この表現ならではの立ち位置といえます。

3つを時系列で並べて覚えておくと、価値を語りたい場面に応じて自然に使い分けられるようになり、表現の幅がぐっと広がります。

まとめ|足を運んだ甲斐があったという手応え

be well worth something は、費やした労力や時間に見合うだけの価値があると評価する表現です。well が very ではなく well である点を押さえておけば、自然な形で使いこなせます。

わざわざ動いた甲斐があったと感じる場面でも、この一言があれば、その手応えを素直に言葉にできます。迷いながら踏み出した一歩が報われた瞬間を、大げさにならずに言葉にできるところも、この表現の使い勝手のよさです。

盗難品の木箱を見にオフィスを出たピーターが、からかわれながらも満足そうに口にした一言からは、堅実な捜査官でありながら珍しい事件には心を動かされる人間味が伝わってきます。会話のレパートリーに加えてみてください。

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