「come upon」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S11E03で学ぶ英会話

「come upon」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

出かけた先で思いがけないものに行き当たり、それが新しい話のきっかけになるという場面が、日常にもふと訪れることがあります。

そんな瞬間にぴったりの「come upon」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第3話の後半、サンダルを片方なくして街を奔走したシェルドンが、その顛末をエイミーに語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「come upon」の意味とニュアンス

come upon
意味:偶然〜に出会う、偶然見つける

come upon は、探していたわけではないのに偶然何かに遭遇したり、見つけたりするという意味の句動詞です。come(来る)と upon(〜の上に)が組み合わさり、予期せず何かの上に行き着くようなイメージを持っています。

散歩中や旅行中に思いがけない発見をした経験を語る場面でよく使われ、偶然性を強調する点が特徴です。come across という似た表現もありますが、come upon はより文語的でやや硬い響きを持ち、物語を語るような場面に馴染みます。

日常会話では come across の方が頻度高く使われる傾向がありますが、come upon にはひとつの出来事を少し大きく語るような、ドラマチックな響きが残っています。find(見つける)のように意図的な探索を含む語とは異なり、come upon はあくまで「偶然」の要素が前提にある点も覚えておきたい特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「come upon」の核は、探していなかったものに予期せず行き着くイメージ
  • come acrossよりも文語的で、物語を語るような場面に馴染む響き
  • 「〜の上に来る」という直訳のイメージが、偶然の発見の様子をそのまま表す

『ビッグバン★セオリー』S11E03のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

新しく手に入れたフリップフロップ(サンダル)を履いて出かけたシェルドンは、片方を下水溝に落としてしまうという散々な一日を経験します。エイミーが話の途中で口を挟もうとすると、シェルドンは「質問は最後まで取っておいてくれ」と制し、長々と自分の顛末を語り続けます。

Amy: Can I just ask…?
(ちょっと聞いてもいい…?)

Sheldon: No, this is a long story. Why don’t we please save your questions till the end? So, I-I finally came upon a bus bench where I sat and removed one of my shirts and, uh, fashioned it into a makeshift shoe. Not a waterproof shoe. That is relevant to the next part of my story. The ankle-deep puddle of warm apple juice.
(いや、これは長い話なんだ。質問は最後まで取っておいてくれないか?それで、僕はようやく偶然バス停のベンチに行き着いて、そこに座ってシャツを脱いで、とりあえずの靴に仕立てたんだ。防水の靴じゃない。それが次の話に関係してくる。くるぶしの深さまであった温かいアップルジュースの水たまりだ。)

Amy: Apple juice?
(アップルジュース?)

Sheldon: Maybe, maybe not. I’m telling myself a lot of things, Amy.
(そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。僕は自分にいろんなことを言い聞かせているんだ、エイミー。)

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シーン解説と心理考察

シェルドンは新しく手に入れたフリップフロップを履いて出かけた結果、片方を下水溝に落としてしまうという散々な一日を経験します。エイミーが話の途中で口を挟もうとすると、「質問は最後まで取っておいてくれ」と制し、自分の顛末を長々と語り続けます。ようやくバス停のベンチに偶然行き着いたという一節は、彼の災難がまだ終わっていないことを示す場面です。

落としたサンダルの代わりにシャツを仕立てて応急処置の靴にしたという発言からは、完璧主義でありながらも「力を抜いた新しいシェルドン」を演じようとする奮闘がコミカルに伝わってきます。エイミーが「アップルジュース?」と聞き返すと、シェルドンは「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない」とはぐらかし、自分にいろいろ言い聞かせていることを認めます。

come upon という表現は、探していたわけではないのに何かに偶然行き着いた、というニュアンスをそのまま伝えています。災難の連鎖の中で「ようやく」という安堵と、その先にまた別の災難が待っているという落差が、この一言に凝縮されている場面です。

質問を最後まで取っておいてほしいという前置きそのものにも、自分の体験を一つの物語として完結させたいという意識がうかがえます。偶然の出来事を並べながらも、話の構成自体は妙に整っているところが、このキャラクターらしい語り口だと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

come upon を覚えるコツは、道を歩いていたら探していなかったものにふと「上から来たように」出くわす様子を思い浮かべることです。come(来る)+upon(〜の上に)で、予期せず何かの上に行き着くイメージになります。

シェルドンがサンダルを探して街をさまよった末にバス停のベンチへ偶然行き着く場面も、まさにこの「予期せぬ偶然の発見」そのものでした。歩いているうちに何かにふと行き着くという動きのイメージを持っておくと、思いがけない発見を語る場面でこの表現が浮かびやすくなります。

例文で覚える「come upon」

旅行の思い出から日常の発見まで、come upon を、3つの例文で確認していきましょう。

While hiking, we came upon a beautiful waterfall.
(ハイキング中に、私たちは偶然美しい滝に出会った)
旅行やアウトドアの体験を語る場面です。While hiking のように状況を先に述べると、偶然の発見までの経緯が伝わりやすくなります。

I came upon an old photo while cleaning the attic.
(屋根裏を掃除していたら、偶然古い写真を見つけた)
片付け中の発見を語る、日常会話の場面です。while cleaning のように何をしている最中だったかを添えると、自然な響きになります。

A: How did you find this café?
B: I just came upon it by chance during a walk.
(A:このカフェ、どうやって見つけたの?)
(B:散歩中に偶然見つけたんだ)
お店を見つけた経緯を語る、カジュアルな会話です。by chance を添えることで、偶然性がより強調されます。

あわせて覚えたい関連表現

come across
(偶然見つける、出会う)
come upon とほぼ同義ですが、より口語的でよく使われる表現です。

stumble upon
(つまずくようにして偶然見つける)
予期せぬ発見というニュアンスが come upon より強く、驚きの度合いが大きい場面で使われやすい表現です。

run into
(人に偶然出くわす)
主に人との遭遇に使われ、物や場所にはあまり使わない点が come upon とは異なります。

Note|come uponとcome across、似た「偶然」の使い分け

come upon とほぼ同じ意味で使われる表現に、come across があります。どちらも「偶然何かに出会う、見つける」という意味を持ちますが、使われる場面の傾向には違いがあります。

come across は日常会話で非常に頻繁に使われる、口語的な表現です。「たまたまこの記事を見つけた」「偶然昔の友人に会った」といった、比較的カジュアルな場面で自然に使われます。一方 come upon は、come across に比べてやや文語的で、書き言葉や物語を語るような場面に馴染む響きを持っています。小説や旅行記のような文章で、思いがけない発見を印象的に描写する際に選ばれやすい表現です。

前置詞 upon は across に比べて古風でフォーマルな響きを持つとされ、この違いがそのまま2つの句動詞の印象差にもつながっています。日常の軽い発見には come across、少し物語性を持たせて語りたい場面には come upon、という使い分けのイメージを持っておくと、場面に応じた選択がしやすくなります。

シェルドンが自分の災難を長々と語った場面で come upon が使われたのも、まさにこの「物語として語る」響きがぴたりと合っていたからだと言えます。淡々とした報告ではなく、ひと続きの冒険譚として聞かせたいときに、この表現は力を発揮します。

同じ「偶然」を表す2つの表現が、語り口の温度によって選び分けられている、そんな違いが見えてきます。

まとめ|思いがけず行き着いた先にあるもの

come upon は、探していたわけではないのに、何かに偶然行き着いたり見つけたりするという意味の表現です。come across よりも少し文語的な響きを持ち、出来事をひとつの物語として語るときに馴染む言い方です。

旅先での発見でも、日常のちょっとした出来事でも、この表現があれば偶然性を込めて印象深く語ることができます。

サンダルを探して街を奔走した末にバス停のベンチへ行き着くシェルドンの顛末には、災難が続く中でもなお律儀に物語を組み立てようとする性格が表れていると言えます。落ち着いて聞いてほしいと前置きしながら長々と語るその姿も、この場面ならではの味わいです。

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