海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
初めて会う相手の前で上手く自分を見せられるか不安になって、服選びまで気にしてしまった経験はありませんか。
そんな場面にぴったりの「make a good first impression」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン11第10話の前半、翌日の面接を控えたラージが女子会の最中に服選びを頼み込むシーンから、一緒に見ていきましょう。
「make a good first impression」の意味とニュアンス
make a good first impression
意味:良い第一印象を与える
make a good first impression は、初めて会う相手に好ましい印象を持ってもらうよう意識的に振る舞うことを表す口語表現です。impression はここでは「相手が受け取る印象」を指し、good を添えることで好ましい方向の印象であることを示します。
first を省いて単に make a good impression と言うこともできますが、first を残すことで「やり直せない最初の機会」であるという緊張感が強調されます。面接や初対面の場面のように、その場の印象が今後の関係を左右する状況でよく使われる表現です。
日本語の「第一印象」という言葉とほぼ同じ感覚で理解できる一方、make a good first impression は結果だけでなく、そのために身なりや話し方を整えるという行動も含めて指すことが多く、本人の意識的な努力のニュアンスが強く出ます。相手にどう見られるかを完全にコントロールすることはできませんが、服装や言葉の選び方といった自分にできる範囲を整えることで、好ましい印象に近づこうとする姿勢そのものを表す言葉とも言えます。
【ここがポイント!】
- 「make a good first impression」の核は、やり直せない最初の機会を意識した印象作り
- 身なりや言葉遣いなど、行動を通して印象を整えるニュアンスを持つ表現
- 面接や初対面など、今後の関係を左右する場面で使われるのがコツ
『ビッグバン★セオリー』S11E10のシーンで見てみよう
意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。
エイミーとバーナデットが話し込む女子会の輪に、翌日の面接を控えたラージが割り込んできます。緊張した様子で服選びの相談を切り出す彼に、ペニーたちがどう応じるのかに注目です。
Amy: I think you’d be great at that. Don’t you agree, Bernadette?
(あなたならうまくやれると思うわ。バーナデットもそう思わない?)Bernadette: Huh? I’m listening. I’m listening. I’m not watching The Crown.
(え? 聞いてるってば。聞いてるったら。『ザ・クラウン』は見てないから。)Raj: I just want to make a good first impression, and thought maybe you could help me pick out an outfit?
(とにかく良い第一印象を与えたいんだ。それで、服を選ぶの手伝ってもらえないかなと思って。)Penny: Of course. Let’s see what you got.
(もちろん。じゃあ、何を持ってるか見せて。)The Big Bang Theory Season11 Episode10 (The Confidence Erosion)
シーン解説と心理考察
女子会の会話が一区切りついたタイミングで、ラージが服選びの相談を切り出す様子には、翌日の面接への緊張がにじみます。エイミーとバーナデットの軽いやり取りの最中に割り込んでくる姿からも、一人で抱え込まずに友人へすぐ相談できる間柄であることが表れています。
「とにかく良い第一印象を与えたい」という一言には、天体物理学者としてのキャリアの節目を前にした焦りが重なっています。面接という一度きりの機会に向けて、できる準備をすべて整えておきたいという気持ちもうかがえます。服という具体的な要素に意識が向いているのも、緊張のあまり何か手を動かせる対象を探している様子として読み取れます。
ペニーが間を置かずに「もちろん。じゃあ、何を持ってるか見せて」と応じる場面からは、ラージが女子グループに気軽に頼れる立場にあることが分かります。服選びという一見カジュアルな相談の裏に、キャリアの節目への緊張が隠れていることも、あらためて見えてきます。
『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ
make a good first impression を覚えるコツは、初めて会う相手の前に置かれた真っ白なキャンバスを思い浮かべることです。そこに良いところだけを丁寧に描き込んでいくイメージを持つと、意識的に好印象を作り上げるというこの表現の感覚がつかみやすくなります。
ラージが服選びという具体的な行動に頼ったのも、キャンバスに何を描くかを真剣に選んでいる姿そのものでした。行動を通して印象を形作っていく、その感覚とセットで覚えておくと、とっさの場面でも取り出しやすい一言になります。
例文で覚える「make a good first impression」
面接の準備からカジュアルな相談まで、make a good first impression を3つの例文で確認していきましょう。
I wore my best suit to make a good first impression at the interview.
(面接で良い第一印象を与えるために、一番いいスーツを着た)
就職面接の準備を語る場面です。服装という具体的な行動を添えることで、印象作りへの意識の高さが伝わります。
First impressions matter, so she always makes a good first impression with new clients.
(第一印象は大事だから、彼女は新しい顧客にはいつも良い第一印象を与えるようにしている)
営業や接客の心構えを語るビジネスの場面です。always を添えることで、習慣的な心がけであることが伝わります。
A: Any tips before I meet her parents?
B: Just relax and try to make a good first impression.
(A:彼女の両親に会う前に何かアドバイスある?)
(B:リラックスして、良い第一印象を与えるようにすればいいよ。)
恋人の家族に会う前の緊張を相談するカジュアルな会話です。try to を添えることで、結果を保証せず気負わずに挑む姿勢が伝わります。
あわせて覚えたい関連表現
put one’s best foot forward
(最善を尽くす、いいところを見せる)
make a good first impression は「第一印象」という結果に焦点がありますが、put one’s best foot forward は精一杯の努力をするという行動そのものに焦点があります。
dress to impress
(印象に残る服装をする)
make a good first impression は振る舞い全体を広く指しますが、dress to impress は服装という一点に絞った表現です。服選びが話題になる場面では、この表現も自然に重なります。
make a splash
(世間の注目を集める、大きな反響を呼ぶ)
make a good first impression は個人対個人の控えめな好印象作りを指しますが、make a splash はより大げさで注目を集めるニュアンスを持ちます。
Note|make a good first impression / put one’s best foot forward / dress to impress の使い分け
「良い印象を与える」という場面で使える表現は一つではなく、焦点の当て方によって何種類かの言い回しが使い分けられています。
make a good first impression は結果としての印象に焦点を当てた表現です。一方 put one’s best foot forward は努力・姿勢という行動面を指し、結果が伴うかどうかは直接問いません。面接官の前で緊張しながらも堂々と振る舞おうとする態度そのものは put one’s best foot forward で、その結果として好印象を持たれた状態が make a good first impression にあたります。dress to impress はさらに範囲が狭く、服装という一要素だけに絞った表現です。ラージが面接のために服を選ぼうとした場面は、dress to impress の行動を通して make a good first impression を目指していた、と整理できます。
3つの表現は互いに置き換えられる場面もありますが、何に焦点を当てているかを意識すると、状況に応じた使い分けがしやすくなります。結果を語るなら make a good first impression、姿勢や努力を語るなら put one’s best foot forward、服装に限るなら dress to impress というイメージを持っておくと役立ちます。同じ「好ましく見られたい」という気持ちから出発していても、結果・姿勢・服装という3つの切り口のどこに言葉を当てるかで、伝わる内容の幅が変わってくる点も押さえておきたいところです。
焦点の当て方の違いを押さえておくと、初対面の場面ごとに言葉を選び分ける余裕も生まれてきます。
まとめ|初対面で整えたい一言
make a good first impression は、初めて会う相手に好ましい印象を持ってもらえるよう、意識的に振る舞うことを表す表現です。first が付くことで、やり直せない最初の機会であるという緊張感も込められています。
服選びという具体的な行動に頼ったラージの姿のように、印象作りは気持ちだけでなく行動によっても支えられます。面接や初対面の場面で緊張したときは、何か一つ具体的な行動に意識を向けてみると、気持ちが落ち着くこともあるでしょう。友人に相談しながら準備を整えるという過程そのものにも、緊張をやわらげる効果があると言えます。
初めて会う相手との時間を、表現の引き出しに加えてみてください。


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