「make fun of」の意味と使い方|『モダンファミリー』S01E04で学ぶ英会話

「make fun of」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

家族が集まる食卓で、誰かの見た目をからかう一言に、思わずひやりとする空気が流れる瞬間が、ドラマにはよくあります。

そんな瞬間にぴったりの「make fun of」を、『モダンファミリー』シーズン1第4話の終盤、口ひげを蓄えたマニーに家族が声をかける、来客を迎える場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「make fun of」の意味とニュアンス

make fun of
意味:からかう、笑いものにする

make fun ofは、fun(楽しみ)をmake(作る)という組み立てから、誰かや何かをネタにして周囲の笑いを誘うことを表す定番表現です。ofの後ろには、からかいの対象となる人や物事が置かれます。対象は人物に限らず、出来事や物事そのものになることもあります。

日常会話では、of以下が文脈から明らかな場合、対象を省略して単にmake funとだけ言う口語的な短縮形もよく使われます。誰かの失敗や癖、見た目の変化などを軽く茶化す場面から、時にやや意地の悪いからかいまで、程度の幅が広い表現である点も押さえておきたいポイントです。話し手の口調やその場の空気によって、愛情のこもった軽口にも、相手を傷つける言葉にもなり得る、扱いに注意が要る表現でもあります。

【ここがポイント!】

  • 「make fun of」の核は、誰かを笑いのネタにして場を盛り上げるイメージ
  • ofの後ろに対象が省略されることもある、口語的に柔軟な表現
  • 軽い冗談から意地悪なからかいまで、文脈と口調で強さが変わるのが読み取りのコツ

『モダンファミリー』S01E04のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

来客を迎えた家族の前で、フィルがマニーの口ひげをからかい気味にいじろうとする場面です。すかさずジェイが割って入り、思わぬ理由でその場を制する一言と、周囲の反応の温度差に注目です。

Phil: Hey. How are you? Manny.
(よう。元気にしてたか?マニー。)

Manny: Phil.
(フィル。)

Phil: Nice mustache.
(いいひげじゃないか。)

Manny: Thank you.
(ありがとうございます。)

Jay: Don’t make fun. He may burn your house down.
(からかうな。お前の家を燃やされるかもしれないぞ。)

Mitchell: Oh, boy.
(うわあ、参ったな。)

Modern Family Season1 Episode4 (The Incident)

シーン解説と心理考察

フィルは軽い挨拶のついでに、マニーの口ひげに気づいて「いいひげじゃないか」と褒めるようにからかいます。マニーは持ち前の大人びた丁寧さで「ありがとうございます」と受け流しますが、そこにジェイが「からかうな。お前の家を燃やされるかもしれないぞ」と割って入ります。

一見マニーを気遣うような一言に見えて、実はこれは前の場面でマニーが仕返しに自転車を燃やしたことを踏まえた、皮肉交じりの忠告でもあります。ミッチェルの「うわあ、参ったな」という短い相槌が、その場の気まずさとブラックユーモアをさりげなく浮かび上がらせています。家族の一人が起こした騒動の余波が、次々と別の場面にも影を落としていく様子がうかがえる一幕です。何気ない褒め言葉が思わぬ形で伏線と結びつく組み立ては、この一家のやり取りらしい可笑しみを添えています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

fun(楽しみ)をmake(作る)という組み立てから、誰かをネタにしてその場に笑いを生み出す光景を思い浮かべてみましょう。からかう側は笑いを「作り出して」いる、という能動的なイメージがこの表現の芯にあります。誰かの何かを材料に、その場の空気を一段階盛り上げる、という動きが根本にあると考えると理解しやすくなります。

フィルの軽口をジェイがすかさず制した場面のように、make fun ofの一言は思わぬタイミングで場の空気を変える力を持っています。誰かをいじる瞬間と、それを制する一言をセットで思い出しておくと、この表現の使いどころが記憶に残りやすくなります。からかいが始まる瞬間と、それに待ったをかける瞬間を対で覚えておくと、実際の会話でも使い分けがしやすくなります。

例文で覚える「make fun of」

学校から自虐ネタまで幅広く使われるmake fun ofを、3つの例文で確認していきましょう。

Kids can be cruel when they make fun of someone’s accent.
(子供たちは人のなまりをからかうとき、残酷になることがある。)
学校でのからかいを語る場面です。when節を添えると、どんな状況でからかいが起きるのかが具体的に伝わり、cruelという評価の重さも際立ちます。

Please don’t make fun of him just because he’s nervous.
(彼が緊張しているからって、からかわないであげて。)
誰かをたしなめる場面です。just becauseを使うと、からかう理由が正当でないことを強調でき、たしなめる側の気遣いも伝わります。

A: Why is everyone laughing?
B: They’re making fun of Tom’s new haircut.
(A:なんでみんな笑ってるの?)
(B:トムの新しい髪型をからかってるのよ。)
友人同士の会話です。誰が何をネタにされているのかが一目で分かる、シンプルなやり取りです。

あわせて覚えたい関連表現

tease someone
(人をからかう)
make fun ofより軽く、親しみを込めたからかいのニュアンスが強い表現です。相手との距離が近いほど自然に使われます。

laugh at someone
(人を笑う)
make fun ofより直接的で、時に見下すニュアンスを伴う表現です。笑われる側の立場に配慮が要る言い方です。

poke fun at someone
(人を茶化す)
make fun ofとほぼ同義ですが、やや文語的で穏やかな響きを持っています。

Note|「からかう」を並べて見えてくる、強さの目盛り

make fun ofと似た「からかう」系の表現には、tease・laugh at・poke fun atがありますが、並べてみると強さの目盛りのような違いが見えてきます。日本語ではどれも「からかう」とまとめて訳されがちなだけに、英語での使い分けを知っておく価値は大きいと言えます。

teaseは、友達や恋人など親しい間柄で使われることが多く、愛情表現の裏返しとして機能することもある、もっとも柔らかい響きの表現です。相手との関係性の近さが、そのまま言葉の柔らかさに直結しています。poke fun atはteaseよりやや客観的で、文語的な響きを持ちつつも悪意は薄めに保たれています。laugh atは一転して、相手を見下すニュアンスが強く出やすく、笑われる側にとって心地よくない響きを持つことが多い表現です。使う場面を選ぶ言葉だと言えます。make fun ofはちょうどこの中間に位置し、軽い冗談にも、やや意地の悪いからかいにもなり得る、文脈依存度の高い表現だと言えます。どの表現も「笑い」という共通点を持ちながら、その笑いが誰のためのものかによって強さの目盛りが変わってくる点が興味深いところです。

台本でフィルがマニーの口ひげを話題にした一言も、褒め言葉なのかからかいなのか、その場の空気次第で受け取り方が変わる絶妙な位置にありました。ジェイがすかさず釘を刺したのも、make fun ofが持つこの振れ幅の大きさを踏まえた反応だったと読み取れます。軽い一言のつもりが相手にとって別の意味を持ってしまう可能性は、この表現に限らず会話全般に潜む落とし穴でもあります。

強さの違いを知っておくと、その場の空気に応じて「からかう」の英語表現を選び分けられるようになります。

まとめ|からかいの一言に潜む、家族の呼吸

make fun ofは、誰かや何かをネタにして周囲の笑いを誘う、からかうという意味の表現です。軽い冗談にも、意地の悪いからかいにもなり得る、文脈次第で表情を変える言葉です。

ofの後ろに対象を置くのが基本形ですが、文脈から明らかな場合は省略されることもある、口語らしい柔軟さを持っています。

口ひげへの軽口をジェイがすかさず制したこの場面には、からかいと気遣いが紙一重で同居する、家族ならではの呼吸が表れていました。誰かをいじる場面でも、たしなめる場面でも、状況に応じて使い分けられる一言です。何気ないやり取りにも、思わぬ緊張感が潜んでいることを教えてくれる場面でした。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「make fun of」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次