「word on the street」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E09で学ぶ英会話

「word on the street」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「こんなうわさを聞いたよ」「みんなが言っているらしいよ」と、人づてに耳にした話を、誰かに伝えたくなることはありませんか。

そんなときに切り出しとして使える「word on the street」を、『モダンファミリー』シーズン4第9話の後半、キャメロンが舞台の宣伝口上に続けて、ミッチェルに知らせを伝えるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「word on the street」の意味とニュアンス

word on the street
意味:巷のうわさ、世間の評判

word on the streetは、世間で言われているうわさや評判を紹介するときの表現です。公式な発表や確かな情報ではなく、人づてに広まっている話だと示す言い方で、「Word on the street is (that) …」の形で文を続けるのが基本です。

wordは「言葉」のほかに「知らせ」「うわさ」の意味も持つ語で、on the streetは「通りで」の意味です。二つを合わせて、「通りを行き交っている言葉」、つまり世間に出回っている話というイメージになります。

thatは省略できます。Word on the street is the understudy steals the show.のように、会話では、thatを置かずに文をそのまま続ける形も自然です。切り出しの一言として置いたあとに、うわさの中身を主語と動詞のそろった文で続けるのが基本の組み立てです。The word on the streetのようにtheを付けた形もあり、意味はほぼ同じです。うわさの出どころをはっきり示せないときや、断定を避けて伝えたいときに向いた言い方だと押さえておくと、場面を選びやすくなります。

【ここがポイント!】

  • 「word on the street」の核は、世間で言われている話を、通りを行き交う言葉にたとえた比喩
  • 確かな情報ではなく、人づてに広まっているうわさだと示す切り出しの一言
  • 「Word on the street is + 文」の形で使い、thatは省略できる

『モダンファミリー』S04E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

キャメロンが、ladies and gentlemenと呼びかけて舞台を宣伝する口上の続きで「代役が舞台をさらう」とうわさの形で言い、続けてミッチェルに、あと2回舞台に出られるという知らせを伝える場面です。ミッチェルは「ここに上がってきてくれ」と期限つきで返し、そのあとキャメロンがリリーに話を振ります。

Cameron: Word on the street is the understudy steals the show! Mitchell, I get two more shows! Kenny van Heffington’s toenail is infected!
(街のうわさじゃ、代役が舞台をさらうんだってさ! ミッチェル、あと2回舞台に出られるんだ! ケニー・ヴァン・ヘフィントンの足の爪が感染症なんだよ!)

Mitchell: Just get up here, all right? The crew has to leave at dark, so you have until then.
(とにかくここに上がってきてくれ、いいね? 作業チームは日暮れに引き上げなきゃいけないから、それまでが期限だよ。)

Cameron: Easy peasy. Sweetie, tell daddy what you thought of my performance.
(楽勝、楽勝。ねえ、パパに僕の演技どうだったか教えてくれる?)

Lily: Transcendent.
(超越的だった。)

Mitchell: Oh, jeez.
(やれやれ。)

Modern Family Season4 Episode9 (When a Tree Falls)

シーン解説と心理考察

キャメロンは、舞台の宣伝口上の続きで「街のうわさじゃ」と切り出し、代役が舞台をさらうという中身を続けます。代役はキャメロン自身なので、うわさの形を借りて自分の出番を宣伝している言い方です。そのあとで「ミッチェル」と呼びかけ、あと2回舞台に出られると報告します。

ケニー・ヴァン・ヘフィントンは、この場面より前に、ミッチェルが「Our insurance guy?」と聞き返していた人物です。キャメロンはその名前を出したうえで、足の爪が感染症だという知らせをひと息に伝えています。

ミッチェルは「とにかくここに上がってきてくれ」と求めます。作業チームは日暮れに引き上げなければならないので、それまでが期限だと、時間の区切りも添えます。キャメロンは「楽勝、楽勝」と軽く受け、リリーに自分の演技の感想を尋ねます。

リリーの答えは「Transcendent」の一語で、それを聞いたミッチェルが「やれやれ」と漏らします。勢いのあるキャメロンの報告と、短く返す二人の言葉が、会話の温度を変えています。キャメロンが宣伝の一言とミッチェルへの二つの知らせを立て続けに並べる話し方と、ミッチェルの「Just get up here」という短い依頼の対比も、この場面の見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

通りを歩く人たちが、口々にうわさを交わしながらすれ違っていく光景を思い浮かべてみましょう。word(言葉)がon the street(通りで)飛び交っている様子が、そのまま世間で流れている話のイメージになります。

キャメロンの台詞では、その通りを行き交う言葉のひとつとして、代役が舞台をさらうといううわさが紹介されていました。「通りに出回っている言葉」を、耳に入ってきた話を紹介する切り出しの合図として覚えておくと、Word on the street is …の形がすっと口から出てきます。街角で耳に入ってきた話を、そのまま友達に伝える動作とセットで思い浮かべると、より覚えやすくなります。

例文で覚える「word on the street」

世間のうわさや評判を紹介する場面で使う、word on the streetの例文を3つ見ていきましょう。

Word on the street is that the new café downtown is amazing.
(うわさでは、ダウンタウンの新しいカフェが最高らしいよ。)
新しい店の評判を友人に伝える場面です。thatを置いた形で、うわさの中身を文としてはっきり続けています。that節の中に、評判を表す形容詞を置くと、評価のうわさを伝える言い方になります。

Word on the street is the company will announce a big change next week.
(うわさでは、会社が来週大きな発表をするらしい。)
同僚と職場のうわさを共有する場面です。thatを省略した形で、会話らしい軽さが出ています。

A: Have you heard anything about the new manager?
B: Word on the street is she’s really fair.
(A:新しいマネージャーについて何か聞いた?)
(B:もっぱらの評判じゃ、すごく公平な人らしいよ。)
新任者の評判を同僚同士で話す会話です。Word on the street isと切り出してから、評判の中身を続けています。she’sのあとにreally fairと続けることで、評判の中身が具体的に伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

rumor has it (that) …
(うわさでは〜だそうだ)
どちらもうわさを紹介する形ですが、rumor has itは「うわさがそう伝えている」という言い切り型です。word on the streetは「世間で言われている」という広がりを含む点が違いです。

I hear (that) …
(〜だと聞いている)
個人的に耳にした話を伝える、もっとも基本的な言い方です。word on the streetは、より多くの人の間で言われているうわさというニュアンスを含みます。

the word is (that) …
(〜だといううわさだ)
on the streetを省いた、短い言い方です。場所を示す語が消える分、少し簡潔な響きになります。

Note|「通りで」ではなく「世間で」、on the streetを日本語に置き換えるとどう変わるか

word on the streetを日本語にするとき、on the streetを「通りで」と場所のまま訳してしまうと、意味が合わなくなります。

on the streetを文字どおりに読むと、「通りで」「通りに」という場所を示す言い方です。ところが、word on the streetという塊になると、本当に通りで交わされた言葉を指すわけではなく、世間に出回っている話という比喩に変わります。構成する語の意味と、全体の意味のあいだに、比喩という橋がかかっている形です。

今回の和訳は、「街のうわさじゃ」となっています。「街」という語は残しながらも、場所ではなく世間で言われている話という意味に寄せた訳し方です。別の場面では、「巷のうわさでは」「世間の評判では」「もっぱらのうわさでは」と、訳語を変えることもできます。

文字どおりの意味と比喩の意味が離れている表現ほど、直訳のまま日本語にすると不自然になりがちです。訳語を選ぶときは、文字どおりの「通り」をどこまで残すかを決めてみてください。場所ではなく比喩として読めば、word on the streetの訳し分けは迷いにくくなります。

まとめ|通りを行き交う言葉を、ひとことで切り出す

word on the streetは、世間で言われているうわさや評判を、人づてに広まっている話として紹介する表現です。

Word on the street is …と切り出してから、うわさの中身を文として続けるだけなので、新しい店の評判や職場のうわさを軽く共有したいときにも使えます。rumor has itやI hearと並べて覚えておくと、うわさを伝えるときの言い方の幅が広がります。出どころの広がりや、言い切りの強さで使い分けられるのが、この三つを並べる利点です。

キャメロンが「街のうわさじゃ、代役が舞台をさらうんだってさ」と舞台を宣伝し、そのままミッチェルへの報告に切り替えていく場面では、うわさ話の形を借りた宣伝の勢いが描かれていました。人づてに聞いた話を伝えたい場面で、表現の引き出しに加えてみてください。

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