「stick with things」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E19で学ぶ英会話

「stick with things」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

始めたことを途中で投げ出したくなって、周りに引き止められた経験はありませんか。

そんな場面で使える「stick with things」を、『モダンファミリー』シーズン4第19話の前半、仕事を辞めたいと言うヘイリーをクレアが引き止めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「stick with things」の意味とニュアンス

stick with things
意味:物事を途中で投げ出さず、続ける・やり通す

stick は「くっつく」「貼りつく」という意味の動詞で、stick with は「~にくっついて離れない」というイメージから、人や計画、仕事などのそばにとどまり続けることを表します。with の後ろに来る名詞が、離れずにとどまる相手や対象です。

stick with things のように目的語を things にすると、特定の何かではなく、物事全般に対して続ける姿勢を指します。仕事、習い事、約束ごとなど、何か特定のものを名指しせず、「あれこれ続ける」という広い意味で使える形です。

似た形に stick with it があり、こちらは「いま取り組んでいることを続ける」という意味です。it が目の前の具体的な取り組みを指すのに対し、things は複数の物事をひとまとめにして指します。

前半の learn to は「~できるようになる」という意味で、need to learn to stick with things は「物事を続けることを身につける必要がある」という形です。続けることを、生まれつきではなく、身につけるべき力として述べている点も、この表現の特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「stick with ~」の核は、くっついて離れず、そばにとどまり続けるイメージ
  • things を目的語にすると、特定の何かではなく物事全般を続ける姿勢を指す
  • learn to と組み合わさると、続けることを身につける課題として述べる言い方になる

『モダンファミリー』S04E19のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ヘイリーが仕事を辞めると言い出し、母のクレアがその理由を問いただす場面です。店長が店の開け閉めを任せ始めたばかりだと引き止めるクレアに、ヘイリーは退屈だからと答え、別の店で働く話まで持ち出します。stick with things という一言が、クレアの引き止めの締めとして置かれる流れに注目です。

Claire: What do you mean you’re quitting? Your manager just started letting you open and close the store.
(辞めるってどういうこと? 店長が、あなたに店の開け閉めを任せ始めたばかりじゃない。)

Haley: It’s boring. And Jennifer said that I could get a job at the jewelry store.
(つまんないんだもん。それにジェニファーが、宝石店なら仕事もらえるかもって言ってたし。)

Claire: Honey, you need to learn to stick with things. You just got the big keys.
(ねえ、あなたは物事を続けることを覚えなきゃだめよ。やっと大きな鍵を任されたところなのに。)

Modern Family Season4 Episode19 (The Future Dunphys)

シーン解説と心理考察

クレアの最初の問いは、What do you mean ~? という形です。相手の言葉の意味を確かめる言い方で、辞めると聞いて驚いた気持ちが最初の一言に出ています。続けて、店長が店の開け閉めを任せ始めたばかりだと、辞める理由の見当たらなさを事実で示しています。

これに対するヘイリーの答えは、短く軽いものです。It’s boring. と退屈を理由に挙げ、さらにジェニファーが宝石店なら仕事が見つかると言っていたと、別の口を持ち出します。辞める理由と、次の行き先が同時に語られています。

ここでクレアが、Honey と呼びかけて stick with things を口にします。呼びかけの Honey は、叱りつつも娘に向けた呼び方です。you need to learn to は「身につける必要がある」という、少し諭す調子の言い方で、辞めたい気持ちを頭ごなしに否定するのではなく、続ける力の話に置き換えています。

締めの You just got the big keys. も見どころです。大きな鍵を「手に入れたばかり」と言うことで、店の開け閉めを任された信頼を指しています。任されたことを評価する含みも、小言のなかに読み取れます。あれこれ目移りするヘイリーと、ひとつを続けさせたいクレアの引っ張り合いが、短いやりとりに収まっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

stick は、シールが「ぺたっ」と貼りつく動きです。貼りついたシールは、手を離しても剥がれません。物事にシールのように貼りついて離れなければ「続ける」、人に貼りついて離れなければ「ついていく」になります。

クレアの一言に重ねると、ヘイリーはあちこちにシールを貼っては剥がしている状態で、クレアはその1枚に貼りつけと言っているように見えてきます。with は「一緒に」という語なので、物事と一緒にい続けるイメージも添えておくと、stick with things が「物事とともにとどまる」という形で頭に残ります。

stick with me なら「私にくっついてきて」、stick with it なら「それを続けて」です。貼りつく相手を入れ替えるだけで意味が決まるので、シールの絵を頭に置いて、相手を替えながら覚えていきましょう。

例文で覚える「stick with things」

続けることを励ます場面、方針を決める場面、往復会話の3つを並べます。どの例文も、途中でやめずに続けるイメージが共通しています。

If you stick with it for a few more months, it will get easier.
(あと数か月続ければ、もっと楽になるよ)
習い事を続けるよう励ます場面です。stick with it の形で、いま取り組んでいることを続ける意味になり、期間を添えるとどのくらい続けるのかが具体的に伝わります。

I decided to stick with my original plan.
(私は最初の計画のまま進めることにした)
方針を決めるビジネスの場面です。my original plan という対象を with の後ろに置いて、変更せずにそのまま続ける意味になります。

A: I want to quit the piano again.
B: You should learn to stick with things. You’ve only been at it for two weeks.
(A:またピアノをやめたいな)
(B:物事は続けることを覚えたほうがいいよ。まだ2週間しかやってないじゃない)
友人どうしの気軽な会話です。ドラマと同じ learn to stick with things の形で、続けることを身につける課題として伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

stick it out
((つらくても)最後までやり抜く)
stick with things は物事を続ける姿勢一般を指し、stick it out は耐えて終わりまで居続けるニュアンスが強い言い方です。つらさを我慢する場面で選びます。

stick to
((方針・約束を)守る、貫く)
stick to は計画や約束、ルールを守ることに使い、stick with は仕事や人にとどまる意味でも使えます。守る対象が決まりごとかどうかが分かれ目です。

hang in there
((苦しくても)もう少しがんばる)
hang in there は励ましの掛け声として使う表現です。stick with things のように、続ける姿勢を諭す言い方とは違い、説教調にはなりにくい点が異なります。

Note|stick with / stick to / stick it out の使い分けを整理する

stick with、stick to、stick it out の3つは、どれも「くっつく」というイメージを共有しています。違いは、何にくっつくのかと、その間にどのくらいつらさがあるのかにあります。

stick with は、人・仕事・計画などにとどまって続けることを表します。stick with the team なら「そのチームにとどまる」、stick with it なら「いまの取り組みを続ける」、stick with things なら「物事全般を続ける」です。動く対象が広く、離れないことそのものに焦点があります。

stick to は、決めた方針や約束、ルールから外れないことを表します。stick to the plan は「計画どおりに進める」、stick to the rules は「ルールを守る」です。続ける行為よりも、決めたことから外れないという守る意識が中心にあります。

stick it out は、つらくても終わりまで居続けることを表します。it が「つらい状況」を指していて、投げ出したくなる気持ちに耐えて最後までやり切る場面で使います。

この3つを並べると、ドラマのクレアの言葉が stick with で選ばれた理由も見えてきます。クレアが求めているのは、耐え抜くことや決まりごとを守ることではなく、ひとつのことにとどまり続けることです。

まとめ|ひとつにとどまり続ける力

stick with things は、物事を途中で投げ出さず、続けてやり通すことを表す言い方です。stick が「くっつく」、with が「一緒に」という語なので、物事に貼りついて離れないイメージで覚えられます。

stick with it や stick to、stick it out と並べると、続ける対象や、つらさの有無で使い分けられます。習い事や仕事、日々の習慣など、続けることが話題になる場面で使える表現です。

辞めたい気持ちの理由と次の行き先が同時に出てくるヘイリーと、そこに「大きな鍵」を持ち出したクレアのやりとりには、引き止める側の思いがにじんでいました。表現の引き出しに加えてみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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