「rear-end」の意味と使い方|『ビッグバン★セオリー』S08E15で学ぶ英会話

「rear-end」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

信号待ちでぼんやりしていたら、うっかり前の車にコツン——あるいは後ろから追突されてヒヤッと。車の運転には、そんな小さな事故がつきものですよね。

そんな場面で使う「rear-end」を、『ビッグバン★セオリー』シーズン8第15話の中盤、ラージが俳優を別人と勘違いした話の流れで、過去の追突事故が話題になるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「rear-end」の意味とニュアンス

rear-end
意味:(車で)後ろから追突する

rear end は、もともと名詞で「(車の)後部」を指す言葉です(口語では「お尻」の意味にもなります)。この名詞がそのまま動詞に転じて、「(車の)後部にぶつかる」=「後ろから追突する」を表すようになりました。

交通事故の話で非常によく使われる、実用度の高い表現です。とくに「I got rear-ended.(追突された)」のように受動態で使われることが多く、信号待ちや渋滞で後続車にぶつけられた、という場面の定番フレーズになっています。

能動態の rear-end someone なら「(自分が)誰かに追突する」、受動態の get/be rear-ended なら「(自分が)追突される」。どちらの立場かを、態(能動・受動)で言い分けるのがポイントです。動詞として使うときは、rear と end をハイフンでつなぐ表記が一般的です。

【ここがポイント!】

  • 名詞「車の後部」がそのまま動詞「後ろから追突する」になった一言
  • get rear-ended(追突される)と受動態で使われることが多い表現
  • 能動か受動かで「ぶつけた側」「ぶつけられた側」を言い分けるのがコツ

『ビッグバン★セオリー』S08E15のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

デリで俳優を見かけたラージが、好きな俳優について熱く語ります。その流れで、別の俳優に過去に追突したエピソードが飛び出す場面。ラージらしい、ちょっと間の抜けた思い出話です。

Raj: The guy who plays Jon Snow was a jerk. We still watch Game of Thrones.
(ジョン・スノウ役の人、感じ悪かったよ。でも僕ら、まだ観てるけどね。)

Leonard: He was a jerk because you rear-ended him.
(彼が感じ悪かったのは、君が追突したからだろ。)

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シーン解説と心理考察

俳優を「感じ悪かった」と言うラージに、レナードがすかさず「君が追突したからだろ」と真相を突きつける——この切り返しの呼吸が、会話の温度をくるりと変えています。

ここでの rear-ended は、能動態で「you(ラージ)が him(俳優)に追突した」という関係をはっきり示しています。受動態の「追突された」が定番のなかで、あえて能動で使うことで、「悪いのは相手ではなく君のほうだ」という責任の所在が一言で伝わる仕組みです。

自分に都合よく記憶を書き換えがちなラージと、それを冷静に訂正するレナード。二人の力関係がにじむ、小気味よいやり取りと言えます。

『ビッグバン★セオリー』流・覚え方のコツ

rear-end は、車の「お尻(rear end)」に、後ろから別の車がコツンとぶつかる——その一点の映像で覚えるのが近道です。rear(後ろ)+ end(端)で「後部」、そこに突っ込むから「追突」。名詞の意味と動詞の動作が、同じ絵の中でつながっています。

ラージの場面では、彼が前の車に追突した側でした。「ぶつけた車の後ろ姿」と「ぶつけた・ぶつけられた」の二つの立場を、態の違いとセットで思い浮かべてみてください。get rear-ended(追突される)なら自分の車のお尻にぶつけられる絵、rear-end someone(追突する)なら相手のお尻にぶつける絵。映像で立場を切り替えれば、能動と受動の混同を防げます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「rear-end」

受動態の「追突される」から能動態の「追突する」まで、立場の違いを3つの例文で押さえていきましょう。

I got rear-ended at a red light this morning.
(今朝、信号待ちで後ろから追突された。)
もっとも定番の、受動態の使い方です。自分は止まっていたのに後続車にぶつけられた、という日常的な事故の報告にぴたりとはまります。

She wasn’t paying attention and rear-ended the car in front of her.
(彼女は不注意で、前の車に追突してしまった。)
能動態で「自分が追突した側」を表す使い方です。ラージのケースと同じく、前方不注意で前の車にぶつかった状況を描いています。

A: Why are your insurance rates so high?
(A:なんで君の保険料、そんなに高いの?)
B: I rear-ended someone last year, so they went up.
(B:去年人に追突しちゃってさ、それで上がったんだ。)
保険にまつわる会話です。事故の責任が自分にあったことを、能動態の rear-ended で簡潔に伝えています。

あわせて覚えたい関連表現

fender bender
(軽い接触事故、軽微な事故)
車体(fender)を少し曲げる(bend)程度の、けが人の出ない軽い事故を指す名詞です。rear-end による追突も、軽微なら fender bender と呼べます。事故の「程度」を表す表現として併せて覚えておくと便利です。

total
(〔車を〕全損させる、廃車にする)
こちらは事故が大きい場合の動詞で、「修理不能なほど大破させる」を意味します。rear-end が「追突する動作」を表すのに対し、total は「結果として車がだめになる」を表し、事故の規模の対極にあります。

tailgate
(車間距離を詰めて走る、あおり運転をする)
追突の「手前」の状況を表す表現です。前の車にぴったりつけて走る tailgate が原因で、rear-end(追突)につながる——という因果で結びつけて覚えられます。

Note|名詞 rear end が動詞「追突する」になるまで

rear-end のおもしろさは、「後部」という名詞が、そのまま「追突する」という動詞に化けているところにあります。

英語には、名詞をそのまま動詞として使う「品詞転換」の働きが、とても豊かに備わっています。rear end(車の後部)もその一例で、「車の後部に何かをする」=「後部にぶつかる」という連想から、動詞 rear-end が生まれたと考えられます。同じ仕組みは体の部位や物の部位にも広く見られ、たとえば elbow(ひじ)が「ひじでつつく・押しのける」、shoulder(肩)が「肩で担ぐ・引き受ける」、head(頭)が「先頭に立つ・向かう」といった動詞になっています。「部位の名前」が「その部位を使った動作」へとスライドしていくわけです。rear-end の場合は、ぶつける主体ではなく「ぶつけられる側の部位(後部)」が動詞名になっている点が少しユニークで、だからこそ get rear-ended という受動態が自然に響きます。

この成り立ちを知っておくと、rear-end を丸暗記する必要がなくなります。「後部」という名詞のイメージから、「後部にぶつかる→追突する」という動作が自然に引き出せるようになるからです。

ひとつの名詞が、動作の言葉へと姿を変えていく。英語のしなやかさが垣間見える一語です。

まとめ|ラージの追突話から学ぶ「ぶつける・ぶつけられる」の一言

rear-end は、「車の後部」という名詞が、そのまま「後ろから追突する」という動詞に転じた表現でした。get rear-ended と受動態で使われることが多く、能動か受動かで「ぶつけた側」「ぶつけられた側」を言い分けるのがコツです。

このフレーズを押さえておくと、海外ドラマで交通事故が話題になる場面が、ぐっと聞き取りやすくなります。そして自分が事故の体験を英語で話すときにも、立場に応じて能動・受動を選びながら、状況を的確に伝えられるようになります。

車の後部にコツンとぶつかる映像とセットで、いざというときに使える実用表現として、会話のレパートリーに加えてみてくださいね。

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