「like old times」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E09で学ぶ英会話

「like old times」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

久しぶりに顔を合わせた相手と、昔よく過ごした時間の話になって、つい「あの頃みたいにまた出かけようよ」と言いたくなる瞬間があります。

そんな誘いに添える一言「like old times」を、『モダンファミリー』シーズン5第9話の後半、ディランがヘイリーを深夜の映画に誘うシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「like old times」の意味とニュアンス

like old times
意味:昔みたいに、昔のように

like は「〜のように」という意味の前置詞で、old times は「昔の日々」を指します。like old times は、直訳すると「古い時代のように」です。ただし歴史の話をしているのではありません。かつて自分たちが何度も過ごした、なじみのある時間を、いま再び再現する、という意味で使います。

old times が複数形である点が、この言い方の特徴です。特定の一日ではなく、ある時期の日々をまとめて指す形になっています。そのため、昔よく一緒に行った場所、よくしていた習慣、よく話した話題など、繰り返し経験したことに添えるのに向いています。

文の中での置き場所は、文末が基本です。誘いや提案の文のあとに like old times を添えると、「あの頃みたいにね」と、やわらかく結ぶ形になります。just を前に付けて just like old times とすると、昔との重なりがより強く出ます。

懐かしさを含んだ、くだけた言い方で、友人や家族、昔なじみの相手との会話に合います。

再現する内容は、食事、散歩、映画、おしゃべりなど、日常の身近なことがらです。特別な出来事を指す言い方ではなく、昔の習慣や過ごし方を、いまもう一度なぞるときに合う表現です。

【ここがポイント!】

  • 「like old times」の核は、なじみのある昔の時間を、いま再現するという動き
  • 誘いや感想の文末に添えて、やわらかく結ぶ形が基本
  • old times が複数形で、ある時期の日々をまとめて指すのがコツ

『モダンファミリー』S05E09のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ディランがヘイリーに、今夜は深夜の映画を観に行こうと声をかけます。昔みたいに、という一言を添えた誘いです。ヘイリーがすぐ乗り気で返すと、ディランは待ち合わせの時間と、持っていくものを続けます。最後にヘイリーが返す一言に注目です。誘う側と誘われる側が、同じ夜の予定に、どんな言葉を重ねていくかも見どころです。

Dylan: Hey, we should see a midnight movie tonight, like old times.
(なあ、今夜、深夜の映画を観に行こうぜ。昔みたいにさ。)

Haley: Oh, my God. I am so in!
(うそ、マジで? 行く行く!)

Dylan: Cool. Cool. I’ll come by your house around 11:30 with the ladder?
(オッケー、オッケー。11時半ごろ、はしごを持って家に寄るよ。)

Haley: I don’t need to climb out of my window anymore, Dylan.
(もう窓から抜け出さなくてもいいんだけど、ディラン。)

Modern Family Season5 Episode9 (The Big Game)

シーン解説と心理考察

ディランの誘いは、Hey で呼びかけたうえで、we should see a midnight movie tonight と、二人で今夜の予定を提案する形になっています。そこに like old times が添えられて、誘いに「昔みたいに」という色がつきます。Hey という軽い呼びかけと、should という提案の形が合わさって、押しつけがましくない、気軽な誘いになっています。

ヘイリーの返しは、Oh, my God. I am so in! です。Oh, my God で驚きを示し、so in で深夜の映画に行く気持ちを強く表しています。in は「参加する」という意味で、先の誘いを受けたことを伝えています。

続くディランの発言では、時間と持ち物が具体的に出てきます。around 11:30 と with the ladder で、話が思いつきから、当日の段取りへと進んでいます。

ヘイリーの最後の一言は、I don’t need to climb out of my window anymore です。anymore は「もう〜ない」を表す語で、以前はそうしていたが今は必要がない、という意味を含んでいます。はしごや窓という具体的な言葉が出ることで、like old times の「昔」が、二人が以前に過ごした頃を指していることがにじみます。誘いに乗る気持ちと、状況が昔と変わっているという事実が、同じ会話の中で並んで響きます。誘う側は昔の再現を口にし、誘われる側は嬉しさと現状の一言を返すという、二つの声が短い会話の中で重なっています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

アルバムを開いて、昔の写真を一枚ずつ並べている場面を思い浮かべてみましょう。old times は、そのアルバムに並ぶ「あの頃の日々」です。like old times は、写真の中の光景と同じことを、いま実際にもう一度やる、という意味になります。

ディランの誘いは、アルバムの中の夜を、今夜あらためて再現しようという提案として聞こえます。ディランの言葉に出てくるはしごと、ヘイリーの返事に出てくる窓も、昔の光景を思い浮かべる言い方の一つとして受け取れます。

写真のページを開いて、同じ場面をいまの自分たちで撮り直すイメージを、頭の中で描いてみましょう。文末に「like old times」を添えるだけで、懐かしさのある誘いに変わります。昔の写真を見返すときの、あたたかい気持ちを言葉に足す一言、と覚えておくと使い道が浮かびます。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「like old times」

「like old times」は、誘いにも感想にも添えられます。3つの例文で確認していきましょう。

Let’s grab pizza after class, like old times.
(授業のあとにピザを食べに行こうよ、昔みたいに。)
学生時代の友人と、昔の習慣を再現する日常の場面です。文末に添えると、誘いがやわらかくなります。

It’s nice to sit here with you, like old times.
(こうして君と座っていると、昔みたいでいいね。)
久しぶりの再会で、懐かしむ場面です。誘いだけでなく、いまの気持ちを述べる文にも添えられます。

A: Want to walk home together?
B: Sure, like old times.
(A:一緒に歩いて帰る?)
(B:いいね、昔みたいに。)
昔の帰り道を思い出しながら、誘いに乗る会話です。返事の側にも like old times を置くと、相手の懐かしさに応える形になります。

あわせて覚えたい関連表現

just like the old days
(まるで昔のように)
意味はほぼ同じです。the old days は「あの頃の時代」というやや広い言い方で、old times は「共に過ごした日々」という響きがあります。

for old times’ sake
(昔のよしみで、懐かしさのために)
like old times は「昔のようだ」という様子を表し、for old times’ sake は「懐かしさを理由に」という目的を表します。

back in the day
(あの頃は、昔は)
過去の時代を懐かしむ副詞的な言い方で、再現する意味はありません。like old times は「いま昔を再現する」ところに特徴があります。

Note|like old times の置き場所と、just like や feels like の形

like old times は、置く位置や前後の形によって、文の印象が変わります。ディランの一言を出発点に、形を整理してみましょう。

まず、文末に添える形です。ディランの we should see a midnight movie tonight, like old times のように、提案の文のあとに like old times を置くと、昔の再現を添える言い方になります。次に、just を前に付ける形です。We talked all night, just like old times. と言えば、「まるで昔のように」と、昔との重なりが強調されます。さらに、主語を立てる形があります。It feels like old times. のように feels like と組み合わせると、「昔に戻ったみたいな気分だ」と、いまの気持ちを述べる文になります。文末に添えるのは誘いや感想への補足、just は強調、feels like は感覚の描写と、役割が分かれます。

ディランの発言は、いちばん短い、文末に添える形です。like old times が本体の文を邪魔せず、誘いに懐かしさを足しています。

置き場所を変えると、同じ言葉が違う役割になります。

まとめ|昔の時間を、いまもう一度

like old times は、なじみのある昔の時間を、いま再び再現するときに添える表現です。誘いにも、いまの気持ちの描写にも使えて、文末に置くだけで懐かしさが加わります。

just を付けて強めたり、It feels like の形にして感覚を述べたりと、形を変えても中心にあるのは、昔との重なりです。old times が複数形であることを思い出すと、ある時期の日々をまとめて指す言葉だと押さえられます。一日限りの出来事ではなく、積み重ねた時間を思い出す言い方、という点が要になります。

ディランがはしごの話を出し、ヘイリーが窓の話で返すやり取りには、昔と同じことを再現しようとする気持ちと、いまの状況との間の温度差が、静かに並んでいました。会話のレパートリーに加えてみてください。

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