「be in someone’s blood」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E11で学ぶ英会話

「be in someone's blood」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

親から受け継いだ得意なことや癖が、自分の中にもたしかにある、と感じたことはありませんか。

そんな感覚を言い表す「be in someone’s blood」を、『モダンファミリー』シーズン5第11話の序盤、社交ダンス教室へ連れて行く息子ルークについて、フィルが語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「be in someone’s blood」の意味とニュアンス

be in someone’s blood
意味:(才能や気質などが)生まれつき備わっている、血筋として受け継がれている

be in someone’s bloodは、ある才能や性向、仕事への適性が、後から身につけたものではなく、その人の根っこに最初からあると言い表す表現です。bloodは「血」で、体の中をめぐり続けるものを指します。その中にあると言うことで、切り離せない素質というイメージが生まれます。

所有格の部分は、話題にしている人に合わせて変わります。It’s in his blood.なら彼の素質、Music is in her blood.なら彼女の素質を指します。主語には、ダンス、音楽、料理、教えることなど、才能や活動を表す言葉を置きます。itやthatで、前に出た話題を受けることもできます。

日本語の「血筋」や「血が騒ぐ」と重なる部分がある一方で、bloodを「血液」と訳すと意味が外れてしまいます。この表現の中のbloodは、体の物質ではなく、生まれ持った気質や素質を表す比喩です。家族から受け継いだ才能や家業を語るときだけでなく、本人が理屈抜きにその分野へ引かれていく様子を説明するときにも使えます。

【ここがポイント!】

  • 「be in someone’s blood」の核は、体の中に最初から流れている素質というイメージ
  • 才能や気質が、後から身につけたものではなく生まれつきのものだと言い切る表現
  • 所有格は話題の人物に合わせて変え、bloodを「血液」と訳さないのがコツ

『モダンファミリー』S05E11のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

フィルが、ルークをだまして社交ダンス教室へ連れて行こうとしている事情を語る場面です。まず「解剖キャンプ」は存在しないと切り出し、続けて本当の行き先を明かします。最後に、ダンスは息子の血に流れていると言い切り、自分の家の話へとつなげていきます。

Phil: There is no such thing as autopsy camp.
(解剖キャンプなんてものは存在しないんだ。)

Phil: I had to trick Luke ‘cause I’m actually taking him to a ballroom-dance class.
(ルークをだます必要があったんだ。本当は社交ダンス教室に連れて行くところだからね。)

Phil: He’s been resisting, but it’s in his blood.
(あいつはずっと嫌がってるけど、ダンスは血に流れてるんだ。)

Phil: I come from a long line of dancing Dunphys — a kick line, actually.
(俺は代々ダンスをしてきたダンフィー家の出でね。ずらっと続く「列(ライン)」の、それもキックライン(ダンサーが横一列に並んで脚を蹴り上げるダンス)のね。)

Modern Family Season5 Episode11 (And One to Grow On)

シーン解説と心理考察

フィルは冒頭の一言で、「解剖キャンプ」など存在しないと言い切ります。次の一言で、ルークをだましたのは、本当は社交ダンス教室へ連れて行くためだったと明かします。隠していた計画を、自分の口から順に説明していく流れです。

ルークについては、ずっと嫌がっているという事実をフィル自身が認めています。それでも「ダンスは血に流れてるんだ」と続けるところに、息子の意志よりも先に、もともと備わっている素質を持ち出す発想が表れています。抵抗されていても揺らがない確信が、この一言にこもっています。

最後に語られるのが、代々ダンスをしてきたダンフィー家の話です。a long lineは「長い家系」の意味で、続く a kick line, actually は同じlineを、ダンスのキックラインに掛けた言葉遊びです。家系の話を舞台の話にずらして笑いを取るところに、フィルらしい陽気さが出ています。ダンスが血筋の話になることで、ルークの抵抗は、そのうち目覚める素質の途中経過へと位置づけ直されていきます。フィルの陽気で少し子供っぽい思い込みの強さが、be in someone’s bloodという言葉と一緒に見えてくる場面です。素質を言い切る言葉は、こうして相手の気持ちより先に、話し手の確信を運ぶ働きもします。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

体の中を流れ続ける血を、細い管の中をぐるぐるめぐる赤い流れとして思い浮かべてみましょう。その流れの中にダンスが混ざっているとしたら、本人が意識しなくても、体のどこにいても素質がついて回ります。これが「in his blood」の絵です。

フィルは、嫌がるルークを前にしても、ダンスは息子の体の中にあると言い切っていました。外から身につけるのではなく、内側にもともとある。この向きを覚えておくと、「生まれつき備わっている」という意味を思い出しやすくなります。

覚えるときは、「何が」「誰の」血の中にあるのかを1セットで唱えるのがコツです。Music is in her blood.のように、主語に才能を置いて所有格を人物に合わせる形で、口に出してみてください。

例文で覚える「be in someone’s blood」

生まれ持った素質を語るbe in someone’s bloodを、3つの例文で確かめてみましょう。

Music is in her blood. Her parents and grandparents were all musicians.
(音楽は彼女の血に流れているの。両親も祖父母も、みんな音楽家だったのよ)
家族の職業と本人の才能を結びつけて話す、日常の場面です。理由を後ろに添えると、「血筋」という言葉に説得力が出ます。

Selling is in my blood, so I never get tired of talking to customers.
(売ることは私の血に流れているから、お客さんと話すのに飽きることがないの)
営業の仕事への思い入れを語る、ビジネスの場面です。自分の適性を言う場合は、所有格をmyに変えるだけで使えます。

A: Why does he love racing so much?
B: It’s in his blood. His dad was a driver.
(A:彼はどうしてそんなにレースが好きなの?)
(B:血筋だよ。お父さんがドライバーだったんだ。)
友人同士の雑談で、好きになった理由を尋ねる会話です。itで前の話題を受け、理由を一言で答えています。

あわせて覚えたい関連表現

run in the family
(家族に代々見られる、遺伝する)
run in the familyは、才能でも体質でも、家系に繰り返し現れる特徴を客観的に述べる言い方です。be in someone’s bloodは、その人本人の根っこにある素質という見方が前に出る点が違います。

come naturally to someone
(人にとって自然にできる)
come naturally toは、その人にとって無理なくできる得意さを表します。be in someone’s bloodは、得意さに加えて、もともと備わっているという由来まで含む点が違います。

be a natural at something
(〜が生まれつき上手だ)
be a natural atは、上手さや飲み込みの早さを評価する言い方です。be in someone’s bloodは、上手かどうかより、その分野との根っこの結びつきを述べます。

Note|be in someone’s bloodと近い3つの表現の使い分け

be in someone’s bloodには、似た場面で使える表現がいくつかあります。何を言いたいのかによって、選ぶ表現が変わります。

3つを並べると、視点の違いがはっきりします。be in someone’s bloodは「本人の根っこにある素質」を言い、由来を血筋に置く言い方です。run in the familyは「家系に繰り返し現れる特徴」を外側から述べる言い方で、Talent runs in the family.のように、家族という単位を主語にした文に向いています。come naturally toは「その人にとって自然にできる」という得意さを言い、Dancing comes naturally to him.のように、由来には触れずに上手さだけを伝えます。同じダンスの話でも、Dancing is in his blood.なら本人の素質、Dancing runs in his family.なら家系の特徴、Dancing comes naturally to him.なら得意さの説明になります。

フィルのIt’s in his blood.は、ルークの意志にかかわらず素質が元からあるという見方でした。家系の話はそのあとに、代々ダンスをしてきたダンフィー家として別の一言で語られています。素質と家系を、それぞれ別の言い方で受け持たせていると言えます。

3つの視点を頭に置いておくと、伝えたいのが由来なのか、特徴なのか、得意さなのかで迷わなくなります。

まとめ|息子の抵抗を「血筋」で受け止めるフィルの言い分

be in someone’s bloodは、才能や気質が、後から身につけたものではなく生まれつき備わっていると言い切る表現です。体の中をめぐる血の中にある、というイメージが意味の芯にあります。

家族から受け継いだ才能や家業の話、本人が理屈抜きに引かれる分野の話など、素質を語る場面で使えます。所有格を話題の人物に合わせて変えれば、Music is in her blood.やSelling is in my blood.のように、さまざまな人物や才能を言い表せます。

ルークの抵抗を前にしても、ダンスは血に流れていると言い切るフィルの姿には、陽気な確信の強さが表れていました。会話のレパートリーに加えてみてください。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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