「take a shot at someone」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E20で学ぶ英会話

「take a shot at someone」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

軽い気持ちで口にしたひと言が、思いがけず相手の機嫌を損ねてしまい、あとから気まずくなった経験はありませんか。

そんなときに登場する「take a shot at someone」を、『モダンファミリー』シーズン5第20話の中盤、ファーガスがミッチェルとキャメロンに、ヒューとケンカをした経緯を打ち明けるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take a shot at someone」の意味とニュアンス

take a shot at someone
意味:(人)に皮肉や批判をひと言ぶつける、(人)をちくりとけなす

take a shot at someone は、文字どおりには「人を狙って一発撃つ」という意味です。会話では、相手や誰かに向けて、皮肉や批判、からかいを1回ぶつける行為を表します。

shotは「一発」という意味の名詞で、take a shot は「一発放つ」という動作のかたまりです。at someone がつくと、その一発が特定の人に向かって飛んでいくイメージになります。銃を撃つ動作のたとえですが、実際に使われる場面のほとんどは言葉のやり取りです。

比べる表現として、take a swipe at someone や take a dig at someone があります。swipeは「ひとなぎ」で、勢いよくぶつける響きがあり、digは「つつく」で、小さくちくりと刺す響きがあります。take a shot at は、軽い皮肉から批判まで幅広くカバーできる点が特徴です。

なお、at のあとに来るのが人ではなく行為や物事の場合は、「試みる」という別の意味になります。この違いは、Note のセクションで改めて整理します。

【ここがポイント!】

  • 「take a shot at someone」の核は、言葉の一発を相手に向けて放つイメージ
  • 軽い皮肉から批判まで、ぶつける強さに幅がある表現
  • at のあとが人なら攻撃、行為なら挑戦という見分け方がコツ

『モダンファミリー』S05E20のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルとキャメロンに会ったファーガスが、来てくれてよかったと切り出し、ヒューと最悪のケンカをしたと話し始めます。何がきっかけだったのかを尋ねられ、ファーガスが答えるやり取りに注目です。

Fergus: Oh, guys. Thank God you’re here. Just had the worst fight with Hugh.
(やあ、みんな。来てくれてよかった。ヒューと最悪のケンカをしちゃってさ。)

Cameron: Oh, no. What happened?
(えっ、そんな。何があったの?)

Fergus: I took a shot at Russell Crowe in “Les Mis.” Hugh took offense.
(『レ・ミゼ』のラッセル・クロウを、ちくりとけなしたんだ。それでヒューが気を悪くしてね。)

Cameron: Oh, well, he has to know Russell was horribly miscast.
(あー、でもさ、ラッセルがひどいミスキャストだったのは、彼だって分かってるはずだよ。)

Mitchell: He has to know. It’s not his fault.
(分かってるはずだよ。彼のせいじゃないんだし。)

Modern Family Season5 Episode20 (Australia)

シーン解説と心理考察

ファーガスは、顔を合わせるなり「来てくれてよかった」と切り出しています。ヒューとの最悪のケンカについて、旧知のミッチェルとキャメロンに聞いてほしい気持ちが、冒頭の一言ににじんでいます。

キャメロンに「何があったの?」と聞かれたファーガスは、ラッセル・クロウのことを「レ・ミゼ」でちくりとけなした、と答えます。ここでの took a shot at は、相手に向けた皮肉や批判をひと言放った、という意味です。続く「ヒューが気を悪くした」が、そのひと言の結果として語られています。

ラッセル・クロウは実在の俳優で、「レ・ミゼ」は作品名です。

キャメロンとミッチェルは、ファーガスの言い分に乗る形で返しています。キャメロンは「ラッセルがひどいミスキャストだったのは、彼だって分かってるはず」と述べ、ミッチェルも「分かってるはずだよ」と続けます。ここでの「彼」は文脈上ヒューを指しますが、「彼のせいじゃない」の「彼」が誰を指すかは、代名詞のままで語られています。ケンカの理由を聞いた二人が、ファーガスの側に理解を示す会話の流れが、この場面の見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

shotは「一発」、at someone は「人に向けて」です。弾の代わりに言葉を、標的の代わりに相手を置いてみると、take a shot at someone の姿が浮かびます。

ファーガスの場合、放たれた一発はラッセル・クロウに向けたひと言でした。その一発が、ヒューという別の人に当たってケンカになった、と重ねてみると、言葉が思いがけない方向へ飛んでいく様子まで含めて覚えやすくなります。

動作のイメージとして、指を銃の形にして「ちくり」と相手に向ける手つきを添えて覚える方法もあります。「撃つ」と訳すと物騒に聞こえますが、実際の意味は「ちくりとけなす」「皮肉を言う」といった言葉の動作です。動作と意味を分けて覚えておくと、会話の中で聞き取ったときにも混乱しにくくなります。

例文で覚える「take a shot at someone」

職場、日常、ケンカの原因の説明と、場面ごとに表情が変わる take a shot at someone を、3つの例文で確認していきましょう。

He took a shot at his coworker during the meeting.
(彼は会議中に、同僚にちくりと皮肉を言いました。)
職場での発言を報告する場面です。during the meeting のように場面を添えると、いつ誰に向けた一言かが伝わりやすくなります。

Please don’t take a shot at me just because I was late.
(遅れたからといって、私に嫌みを言わないでください。)
皮肉に対して抗議する場面です。don’t を前に置いて、やめてほしいという気持ちを伝える形にも使えます。

A: Why is she upset?
B: You took a shot at her cooking, remember?
(A:どうして彼女は怒ってるの?)
(B:君が彼女の料理をちくりとけなしたからだよ、覚えてない?)
ケンカの原因を指摘する往復会話です。ファーガスの場面と同じく、ひと言の皮肉が原因になったという流れを、日常の会話で再現しています。

あわせて覚えたい関連表現

take a swipe at someone
((人)を批判する、こき下ろす)
swipe は「ひとなぎ」で、批判を勢いよくぶつける響きがあります。take a shot at が軽い皮肉から批判まで幅広く使えるのに対し、こちらは勢いのある批判に寄る言い方です。

take a dig at someone
((人)に嫌みを言う)
dig は「つつく」で、ちくりと刺す嫌みに焦点があります。take a shot at とほぼ入れ替えられますが、dig のほうが小さな皮肉の印象です。

give it a shot
(試しにやってみる)
同じ shot を使っていても、こちらは「挑戦する」という意味で、人を攻撃する意味はありません。標的が人か行為かで、意味が分かれます。

Note|take a shot at の後ろが人か行為かで変わる意味

take a shot at という同じ形でも、後ろに来る語で意味が大きく変わります。人を攻撃する意味と、何かを試みる意味の2通りがあるため、見分け方を整理しておくと聞き取りや読解で役立ちます。

at のあとが人の場合は、その人に皮肉や批判をぶつける意味になります。ファーガスの I took a shot at Russell Crowe は、この使い方です。ラッセル・クロウという人名が at のあとに来ているため、「ラッセル・クロウをちくりとけなした」と読めます。

一方、at のあとが行為や物事の場合は、「それを試みる」という意味になります。たとえば I’ll take a shot at fixing it. なら、「それを直してみます」という意味で、誰かを攻撃する含みはありません。at のあとに fixing it のような行為が来ているため、挑戦と読めます。

このように、at のあとの語が人なら攻撃、行為なら挑戦と見分けられます。ドラマの台詞では、Russell Crowe という固有名が来ているため、迷わず前者と判断できます。

同じ形でも後ろの語で意味が分かれる、という点を覚えておくと、聞き取りの際に文脈を待たずに判断しやすくなります。

まとめ|言葉の一発が、思わぬ方向へ届くとき

take a shot at someone は、皮肉や批判をひと言、人に向けてぶつける表現です。軽いからかいから、はっきりした批判まで、幅広い強さで使えます。

at のあとが人なら攻撃、行為なら挑戦という見分け方を押さえておくと、同じ形で意味が変わる場面にも対応しやすくなります。会話や記事の中で出会ったときに、標的が人か行為かをまず確認するのがコツです。

ファーガスがラッセル・クロウに放ったひと言が、ヒューとのケンカに発展し、ミッチェルとキャメロンに打ち明けることになった流れは、言葉の一発がどこへ届くか分からないという場面でもありました。人に向けた皮肉を英語で伝えたい場面を思い浮かべながら、表現の引き出しに加えてみてください。

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