「center of attention」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E22で学ぶ英会話

「center of attention」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「本当は目立つのが得意ではないんです」と前置きしながら、いざ役目を頼まれると引き受けてしまった経験はありませんか。

そんな場面にぴったりの「center of attention」を、『モダンファミリー』シーズン6第22話の中盤、審判役を頼まれたキャメロンが口にする前置きの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「center of attention」の意味とニュアンス

center of attention
意味:注目の的、みんなの視線を集める人

center of attention は、その場にいる人たちの視線や関心が集まっている人や物を指す名詞句です。center は「中心」、attention は「注意・注目」で、注目が集まる中心にいる存在を表します。日本語では「注目の的」と訳される表現です。

実際の文では the が付いて、the center of attention の形になります。be the center of attention なら「注目の的になる」、like being the center of attention なら「注目されるのが好き」という意味です。人だけでなく、新製品や話題のような物事にも使えます。

良い意味にも悪い意味にもなる表現で、どちらになるかは文脈次第です。主役として輝いている様子を表すこともあれば、望んでいないのに視線を浴びてしまう居心地の悪さを表すこともあります。like や hate のような動詞と組み合わせて、注目されることへの好き嫌いを述べる形もあります。

意味の中心にあるのは「視線が集まっている」という状態で、人気者かどうかや、目立ちたいかどうかまでは含みません。その人自身の気持ちは、前後の言葉が補います。「目立つ人」という性格の描写というより、「いま視線が集まっている」という状態の描写に重心があるため、be や become と結びつくと、注目の的である、あるいは注目の的になった、という状況の表現になります。

【ここがポイント!】

  • 「center of attention」は、視線や関心が集まる中心にいる人や物を指す
  • be the center of attention で「注目の的になる」、like to be 〜 で「目立つのが好き」という意味
  • 良い意味にも悪い意味にもなるので、前後の動詞や文脈で温度を読み取る

『モダンファミリー』S06E22のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

決着のつけ方として、クレアが「トラックで決着をつけましょう」と言い、ブラウン校長が審判役をキャメロンに頼む場面です。「目立つのは好きじゃない」という前置きと、そのあとの返事との落差に注目です。

Claire: Let’s settle this out on the track.
(トラックで決着をつけましょう。)

Principal Brown: All right. Coach Tucker, I’m assuming we can count on you to officiate.
(わかりました。タッカーコーチ、審判をお願いできると考えていいですね。)

Cameron: Well, now, normally I don’t like to be the center of attention.
(いやあ、普段は注目の的になるのは好きじゃないんだけどね。)

Principal Brown: That’s fine. I’ll get someone else.
(それでけっこうです。ほかの人に頼みます。)

Cameron: I said I would do it.
(やるって言ったじゃないか。)

Modern Family Season6 Episode22 (Patriot Games)

シーン解説と心理考察

クレアの「トラックで決着をつけましょう」という言葉を受けて、ブラウン校長は、タッカーコーチと呼びかけたキャメロンに、審判を務めてもらえると考えていいかを確かめます。officiate は、勝負が公平に進むよう見届ける役を務めるという意味の動詞です。

キャメロンの返事は、Well, now, normally I don’t like to be the center of attention. と、Well, now という前置きから始まります。普段は目立つのが好きではない、という、断りにもなりそうな言い方です。Well, now は、話を切り出す前に間を置く言い方で、これから前置きを述べる、という合図になります。続く normally は「普段は」という意味の副詞で、今回に限っては事情が違うかもしれない、という余地を残した言い方です。

ところが、校長が That’s fine. I’ll get someone else. と、代わりの人を探すと応じると、キャメロンはすぐに I said I would do it. と返します。目立つのは好きではないと言った直後に、自分でやると言い切る流れで、前置きと返事の落差が、この場面のおかしみになっています。I said I would do it. は、直訳すると「やると言った」で、過去の発言を持ち出して念を押す形です。

普段の自分の性格を述べる文と、いま目の前にある役目への態度が、隣り合わせで並んでいるところが見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

舞台の真ん中に立つ人にスポットライトが当たり、客席の視線が一点に集まる様子を思い浮かべてみましょう。center が「舞台の真ん中」、attention が「客席から注がれる視線」で、二つを合わせると「視線が集まる真ん中にいる人」という絵になります。

キャメロンの normally I don’t like to be the center of attention という前置きは、その舞台の中央に立つのは普段は好きではない、という宣言でした。直後の I said I would do it. と一緒に思い出しておくと、like to be the center of attention という形と、その意味が結びつきます。

覚えるときは、視線が集まる真ん中に自分が立つ場面を、具体的に一つ思い描いておくと、意味が定着しやすくなります。be the center of attention を一つのかたまりにして、like to be の後ろに置いた形と、単独で使った形の二通りを口に出してみるのがコツです。

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例文で覚える「center of attention」

人の性格を説明する場面、ビジネスの報告、発表のあとの会話と、3つの例文で使い方を確認していきましょう。

She loves being the center of attention at parties.
(彼女はパーティーで注目の的になるのが大好きです。)
人の性格を説明する場面です。loves being と組み合わせると、注目を浴びることを楽しんでいる様子が伝わります。

The new product became the center of attention at the trade show.
(その新製品は、見本市で注目の的になりました。)
展示会の様子を報告するビジネスの場面です。人ではなく物が主語に来ても、「視線が集まった」という意味はそのまま使えます。

A: You gave a great speech!
B: Thanks, but I hate being the center of attention.
(A:すごくいいスピーチだったよ!)
(B:ありがとう、でも注目されるのは苦手なんだ。)
発表のあとの立ち話の場面です。hate being と組み合わせると、注目されること自体が苦手だという気持ちを、はっきり伝えられます。

あわせて覚えたい関連表現

in the spotlight
(脚光を浴びて)
in the spotlight は「脚光を浴びている状態」を表す前置詞句です。center of attention は「注目を集める人・存在」を指す名詞句で、品詞と焦点が違います。

steal the show
(主役を食う、話題をさらう)
steal the show は、ほかの人を差し置いて一番の注目を集める動作を表します。center of attention は、注目が集まっている状態そのものを指す点が違います。

stand out
(目立つ)
stand out は、周りと違って目に留まる様子を表します。center of attention は、実際に視線が集まっている点に重心がある、という違いです。

Note|「注目の的」と center の「中心」

center of attention を「注目の的」と訳すと、日本語と英語では、注目の集まり方を描く絵が違っていることに気づきます。

日本語の「的」は、矢や視線が向かっていく先、つまり狙われる側の目標を指す言葉です。「注目の的」は、注目が向かってくる先に立っている人、という受け手側の絵になります。一方、英語の center は「中心」で、視線が集まる場所の真ん中に立っている人、という絵です。「的」は向かってくる視線に、center は視線の集まる場所に重心があり、比喩の出どころが別々です。さらに、「注目の的」という日本語は華やかな響きを帯びやすいのに対し、center of attention は I hate being the center of attention. のように、望まない注目にも同じ形で使えます。訳語の響きよりも、「視線が集まる中心にいる」という文字どおりの意味を手がかりにしたほうが、使える範囲を正しくつかめます。

キャメロンの前置きも、注目の的という華やかさではなく、視線の中心に立つことそのものを、普段は好まないと述べた一言でした。

訳語と原語の絵を分けて眺めると、表現の輪郭がくっきりします。

まとめ|「目立つのは好きじゃない」の前置き

center of attention は、視線や関心が集まる中心にいる人や物を指す名詞句です。be the center of attention で「注目の的になる」、like to be 〜 で「目立つのが好き」を表せます。

人の性格を説明するときも、発表や展示の様子を報告するときも、注目されることへの好き嫌いを述べるときも使えます。in the spotlight、steal the show、stand out との違いも押さえておくと、状態、動作、目立ち方のどこに焦点を置くかを選び分けられます。注目される側の気持ちまで添えたいときは、like、hate、love などの動詞と組み合わせると、言いたいことが伝わりやすくなります。

目立つのは好きではないと前置きしたキャメロンが、代わりの人の話が出た途端に自分でやると返す。その落差が、center of attention という言葉の響きを際立たせていた場面でした。

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