「go up in flames」の意味と使い方|『モダンファミリー』S08E14で学ぶ英会話

「go up in flames」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

何年もかけて積み上げてきた計画が、たった一度の出来事で台無しになってしまう。そのときの、言葉にならない落胆を、英語でどう言い表せばよいのでしょうか。

その気持ちを一言で表すのが「go up in flames」です。『モダンファミリー』シーズン8第14話の後半、フィルが長く抱えてきた夢について語る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「go up in flames」の意味とニュアンス

go up in flames
意味:燃え上がる、(計画や夢が)一瞬で水の泡になる

go up in flames は、文字どおりには、建物や物が炎に包まれて燃えることを表します。ニュースで火事を伝える文にも、計画の失敗を語る会話にも、同じ形で登場します。そこから転じて、長く積み上げてきた計画や夢、努力が、一気に台無しになることを表す比喩としても使われます。

構成する語を見ると、flames は「炎」で、in flames は「炎の中で」という状態を示します。go up は「上がる」で、炎が勢いよく立ちのぼる動きが重なります。燃え上がって跡形もなくなる絵が、そのまま「一瞬で消える」という意味になります。

台詞の only to see it go up in flames は、「〜したのに、結局それが燃え上がるのを見るはめになる」という流れです。only to + 動詞は、努力や期待のあとに、望まない結果が待っていたことを示す形です。ここでは、30年育てた夢(it)が燃え上がるのを見届けるだけだと嘆いています。

see it go up in flames のように、see + 目的語 + 動詞の原形の形にすると、燃えていく様子を見届ける視点が加わります。起きてしまったことを遠くから眺めるような、どうにもできない響きが出るのが、この形の特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「go up in flames」の核は、積み上げてきたものが炎に包まれたように一気に消えること
  • 文字どおりの「燃える」と、計画や夢が台無しになる比喩の両方で使える
  • only to see it go up in flames の形で、努力のあとの望まない結果を表せる

『モダンファミリー』S08E14のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが「話は俺にさせろ」と釘を刺すと、フィルは「話す気分じゃない」と答え、そのまま気持ちを語り始めます。その語りの中で、30年かけた夢の行く末を嘆く一言に go up in flames が使われます。

Jay: Now, let me do the talking.
(いいか、話は俺にさせろ。)

Phil: Good. I don’t feel like talking. It’s just you nurture a dream for 30 years, only to see it go up in flames like Pete’s eyebrow. I feel like a part of
(いいよ。俺は話す気分じゃないし。ただ、30年も夢を育ててきたのに、ピートの眉毛みたいに燃え上がるのを見るだけなんてさ。なんだか自分の一部が)

Jay: This is you not talking?
(これで話してないってのか?)

— There he is.
(来たな。)

Modern Family Season8 Episode14 (Heavy is the Head)

シーン解説と心理考察

ジェイが話す役を引き受けようとすると、フィルは Good. と受け入れます。I don’t feel like talking. は、「話す気分ではない」という意味で、feel like + 動詞の ing 形が「〜したい気分だ」を表します。否定にすると、「その気になれない」という断りになります。

ところが、フィルはそのまま話し続けます。It’s just you nurture a dream for 30 years は、「ただ、30年も夢を育てるのに」という言い方で、この you は特定の誰かではなく、一般的な「人」を指しています。自分の話を、誰にでも起こりうることとして語る型です。

only to see it go up in flames のあとに like Pete’s eyebrow が続きます。like は「〜のように」という比べる言葉で、ピートの眉毛を引き合いに出して、夢の終わり方を比べています。この眉毛に何があったかは、ここでは語られません。そして I feel like a part of と、自分の一部がどうなのかを言いかけて、途切れます。

そこでジェイが、This is you not talking? と問い返します。「話さない」と言ったばかりの人が話し続けていることを、そのまま口にした返しです。フィルの嘆きと、話し続けるフィルに突っ込むジェイの温度差が、短いやり取りの中に出ています。最後の There he is. は、誰かが姿を見せたときに使う一言です。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

何段も積み木を重ねて作った塔に、突然火がつくところを想像してみてください。ひと山ずつ時間をかけて積んだものが、炎に包まれて一気に立ちのぼります。その勢いが go up in flames の絵です。

go up の「上がる」と、flames の「炎」を、ひとつながりで読みます。炎が上へ向かって燃え広がるイメージが、「あっという間になくなる」という意味に結びつきます。

フィルが語った30年の夢も、時間をかけて育てたものが一気に燃え上がる絵として重なります。長く育てた時間が長いほど、燃え上がる一瞬との落差が大きくなり、go up in flames の意味がはっきり伝わります。

例文で覚える「go up in flames」

文字どおりの火事と、比喩の「水の泡」を、ニュース、ビジネス、旅行の会話という3つの場面で確かめていきましょう。

The old barn went up in flames in minutes.
(古い納屋は数分で燃え上がりました。)
火事を伝えるニュースの場面です。in minutes を添えると、燃え広がる速さが伝わります。

All our plans went up in flames when the sponsor pulled out.
(スポンサーが降りて、私たちの計画はすべて水の泡になりました。)
計画の失敗を説明するビジネスの場面です。when のあとに原因を置くと、何がきっかけだったのかが明確になります。

A: How did the trip go?
B: Terribly. The whole schedule went up in flames.
(A:旅行はどうだった?)
(B:最悪。予定が全部だめになった。)
旅行の失敗を話す往復の会話です。whole を添えると、一部ではなく全体が崩れたことが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

go up in smoke
(跡形もなく消える)
go up in smoke は、「煙になって消える」ように、何も残らないことに重点があります。go up in flames は、燃え上がる勢いまで感じさせる言い方です。

go down in flames
(華々しく失敗する)
go down in flames は、「炎に包まれて墜ちる」イメージで、大きく派手に失敗する意味です。go up in flames は、燃えて消える点が中心になります。

fall through
(計画が流れる、実現しない)
fall through は、計画が実現に至らないことを、静かに言い表します。go up in flames は、失う瞬間の激しさまで含めた言い方です。

Note|消えるのか、失敗するのか、流れるのか。go up in flames と go up in smoke、go down in flames、fall through の使い分け

go up in flames、go up in smoke、go down in flames、fall through は、どれも計画がうまくいかないときに使えますが、焦点が違います。勢い・跡形・失敗・不成立という4つの焦点で見分けます。

go up in flames は、燃え上がる勢いに焦点があります。長く積み上げたものが、炎に包まれて一気に消える様子を表します。go up in smoke は、跡形のなさに焦点があります。煙になって消えるので、何も残らないことが焦点になります。

go down in flames は、「上がる」ではなく「下がる」ほうに目が向いています。炎に包まれて墜ちるイメージで、人目を引くほど派手に失敗するという意味になります。fall through は、炎も煙も出てきません。計画が静かに流れて、実現に至らないという事実だけを表します。

勢いを言いたいなら flames、何も残らないなら smoke、派手な失敗なら go down、実現しないだけなら fall through です。台詞の only to see it go up in flames は、長く育てた夢が一気に消える勢いを言いたいので、up in flames が合います。

同じ焦点で選べば、ニュースの火事にも、仕事の失敗談にも、そのまま当てはめられます。訳すときは「水の泡になる」「一瞬で消える」のように結果を言い切ると伝わります。

まとめ|積み上げた夢が、一気に消える絵を一言で

go up in flames は、積み上げてきた計画や夢が、炎に包まれたように一気に消えることを表す表現です。文字どおりの火事にも、比喩の「水の泡」にも使えます。

only to see it go up in flames の形にすると、努力のあとに望まない結果が待っていた、という流れを言い表せます。跡形のなさなら go up in smoke、派手な失敗なら go down in flames、実現しないだけなら fall through と、焦点によって選び分けます。迷ったときは、燃える勢いを言いたいのか、残らなさを言いたいのかを先に考えると決まります。

炎の絵を頭に置いておけば、火事の話にも、計画の失敗の話にも、同じ go up in flames で対応できます。台詞で聞こえた only to see it go up in flames の形も、そのまま使える型として手元に残ります。

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