「go-to guy」の意味と使い方|『モダンファミリー』S10E21で学ぶ英会話

「go-to guy」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

困ったときに「あの人にならまず聞く」と思い浮かぶ相手が、誰にでも一人はいるものです。

そんな相手を指すのにぴったりの「go-to guy」を、『モダンファミリー』シーズン10第21話の中盤、ジェイがフィルに呼びかける冒頭の一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「go-to guy」の意味とニュアンス

go-to guy
意味:困ったときにまず頼る人、頼れる人

go-to guyは、「何かあれば、まずこの人のところへ行く」と周りから思われている人を指す、くだけた言い方です。go-toは「まず向かう」という意味の形容詞で、guyは「男性、やつ」を表します。つなげると、「その分野でいつも頼られる人」という意味になります。

形は、go-toを名詞の前に置いて使うのが基本です。go-to guyのほかに、go-to person、go-to spotのように、人にも場所にも広げられます。人のあとにon stuffやfor thatのような言葉を続けると、何について頼れる人なのかを足せます。今回のジェイの一言でも、on stuff(いろいろなことで)が続いています。

go-toという語は、人や場所に限らず、「迷ったらまずこれ」と決めているものにも付きます。go-to answer(困ったときの決まった答え)のように、何かを選ぶときの定番にも広げられるので、日本語の「定番の」「頼りの」に近い働きをする形容詞です。

使われる場面は、仕事で「この件ならあの人」と名前が挙がるとき、頼みごとの前に相手を持ち上げるとき、行きつけの店や定番を紹介するときなどです。話題は仕事でも家庭でも趣味でも構いません。相手の側から見れば「自分が頼られている」と伝わる呼び方なので、褒め言葉としても働きます。

【ここがポイント!】

  • 「go-to guy」の核は、困ったらまず向かう先、というイメージ
  • go-toは形容詞で、guy・person・spotなど名詞の前に置いて使う
  • 相手から見れば「頼られている」と伝わるので、褒め言葉としても働く

『モダンファミリー』S10E21のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイが、フィルに「お前は俺が何かあるとまず頼る相手だろ?」と切り出す場面です。意外そうに受け取るフィルと、すぐに話題を変えるジェイの、短いやり取りが続きます。

Jay: Hey, Phil. You know how you’re my go-to guy on stuff?
(よう、フィル。お前は俺が何かあるとまず頼る相手だろ?)

Phil: Huh. I suppose against all odds, we’ve become best friends.
(へえ。ありえない話だけど、俺たち、親友になったってことかな。)

Jay: Sure. So, apparently, some of the students are angry that I’m giving the commencement address.
(ああ、まあな。で、どうやら生徒の一部が、俺が卒業式の祝辞を述べることに腹を立ててるらしい。)

Phil: Why?
(なんで?)

Modern Family Season10 Episode21 (Commencement)

シーン解説と心理考察

ジェイは、Hey, Phil.と名前を呼んでから、「何かあるとまず頼る相手だろ?」と言葉を続けます。You know how…?は、「知ってるだろ、〜ってこと」と相手に確認する形の切り出しです。ここでのstuffは「物事、いろいろなこと」を漠然と指す語で、特定の用件を示してはいません。何かと頼りにしている、という広い範囲を一言で示す言い方です。ジェイがフィルに向けて、頼る相手だと位置づける言い方をしています。

フィルはこれを聞いて、Huh.と短く反応し、「ありえない話だけど、俺たち、親友になったってことかな」と受け取ります。against all oddsは「ありえないと思われていたのに」という意味で、意外さが言葉に出ています。「頼る相手」という言葉を、フィルは「親友」という言葉で受け取っています。

ジェイは「親友」という言葉をSure.と軽く受け流し、卒業式の祝辞に腹を立てている生徒がいるらしい、と話題を移します。apparentlyは「どうやら〜らしい」という伝聞を示す語で、自分で確かめた話ではなく、聞いた話として切り出しています。フィルがWhy?と素直に理由を尋ねるところで、このやり取りは終わります。「頼る相手」を「親友」と受け取るフィルと、話題を先へ進めるジェイの受け答えが、四つの発言の中に並んでいます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

携帯電話の連絡先リストを開いたところから考えてみます。困ったときにまず開く名前は、いつもリストの一番上に並んでいるはずです。go-to(まず向かう)のあとにguy(人)が続く形は、この「リストの一番上にいる人」をそのまま言葉にしたものです。

ジェイの一言も、フィルの名前をその一番上に置いた言い方でした。go-to guyを使うときは、相手の名前を連絡先の一番上に書き込むような気持ちで言えば、「頼れる人」という意味を取り違えません。場所を指すgo-to spotも、困ったときや迷ったときにまず足が向く先、という同じ絵で読めます。頼られる側の立場から見れば、名前を呼ばれて「自分が一番上にいる」と知らされる言葉でもあります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「go-to guy」

困ったときにまず頼る相手を指すgo-to guyを、家族・職場・相談の三つの場面に置いてみます。

When my computer crashes, my brother is my go-to guy.
(パソコンが固まったときは、兄がまず頼る相手なんだ。)
頼れる身内を紹介する場面です。When my computer crashesのように条件を添えると、何について頼れる人なのかが伝わります。brotherのかわりに、友人や同僚の名前を入れても、同じ形で使えます。

She’s the go-to person for anything about the budget.
(予算のことなら、彼女がまず頼られる人だよ。)
担当者を紹介するビジネスの場面です。性別を問わずに言いたいときは、guyのかわりにpersonを使います。anything about the budgetのように、頼られる範囲を具体的に示すと、担当の線引きも伝わります。

A: Who should I ask about the schedule?
B: Dave’s your go-to guy for that.
(A:スケジュールのことは誰に聞けばいい?)
(B:それならデイブが頼れるよ。)
相談相手を教える往復会話です。for thatを添えて、「その件なら」と範囲を絞っています。

あわせて覚えたい関連表現

go-to person
(頼れる人、まず相談する人)
意味はgo-to guyと同じで、性別を問わずに使える言い方です。guyのほうが、くだけた会話に向きます。

point person
(窓口になる担当者)
point personは、その件の窓口として決められた担当を指します。go-to guyは、周りが自然と頼るという位置づけに重点があります。

right-hand man
(右腕、頼りになる側近)
right-hand manは、特定の上司や責任者を支える側近を指します。go-to guyは、その分野で頼られる人を広く指す言い方です。

Note|go-to guyとgo-to person、呼び方の選び分け

go-to guyのgo-toは形容詞で、名詞の前に置いて「まず頼る〜」という意味を足します。この形を覚えておくと、go-to guyのほかにも、go-to person、go-to spot、go-to answerのように、人や場所や答えへと広げて使えます。

人を指す場合、guyとpersonの選び分けがあります。guyは男性を指しやすい語で、くだけた会話向きの響きがあります。性別を決めずに言いたいときや、少し改まった場面では、go-to personのほうが収まりがよくなります。同じ「頼れる人」でも、point personは窓口としての担当、right-hand manは特定の人を支える側近、というように重点が分かれます。

go-to guyは、頼られる側に向けて直接使うことも、第三者に紹介するときに使うこともできます。You’re my go-to guy.なら目の前の相手への呼びかけ、He’s our go-to guy.なら周りへの紹介で、主語を変えるだけで場面が切り替わります。

日本語にするときは、場面に合わせて訳を変えます。頼みごとの前置きなら「頼りにしてる」「何かあるとお前に聞く」、紹介の場面なら「その道の頼れる人」「いつもの相談相手」が合います。今回のジェイの一言のように、会話の切り出しで使うときは、「お前は俺がまず頼る相手だろ?」と話しかける調子ごと訳すと、元の語感が残ります。

まとめ|まず頼る相手を、ひとことで

go-to guyは、困ったときにまず頼る人を指す表現です。go-toを名詞の前に置く形を押さえれば、go-to person、go-to spotへと広げて使えます。

on stuffやfor thatを添えると、何について頼れる人なのかを示せます。仕事の担当者を紹介するときも、相談相手を教えるときも、頼みごとの前に相手を持ち上げるときも、同じ形のまま使えます。頼る相手を示す一言なので、感謝や信頼を伝える言葉としても働きます。

誰かに頼りにしていると伝えたいときは、You’re my go-to guy.と、相手の名前を添えて切り出す形から使ってみると、自然に口に出せます。

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