海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『モダンファミリー』シーズン5第17話では、キャメロンとミッチェルがアレックスとマニーを連れて美術館へ出かけます。物知りの二人を前に、大人の側が話についていこうと奮闘する場面が続きます。
詳しい人の話に相づちを打つとき、急に「どういうこと?」と聞き返されたとき、そしてついていけないと認めるとき。会話の流れに合わせた英語を、美術館での一日から拾っていきます。
「Is that so?」相づちと、事前の予習
美術館でキャメロンは、楽しみにしていた展示について話し始めます。
Cameron: I am so excited for this exhibit.
(この展示、すごく楽しみなんだ。)Cameron: I’m such an admirer of Kandinsky.
(カンディンスキーの大ファンでね。)Cameron: You know, he was credited with painting the first truly abstract work.
(彼は、初めて本当の意味で抽象的な作品を描いた画家とされているんだよ。)Mitchell: Is that so?
(そうなの?)Cameron: Mm-hmm.
(うん。)Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)
be credited with ~ing は「〜した人とされている」という言い方で、人の功績を紹介するときに使われます。ミッチェルの Is that so? は「そうなの?」「へえ、そうなんだ」と軽い驚きを込めた相づちで、相手の話を受け止めて先を促す働きをしています。言い方によっては「本当に?」と疑う響きにもなります。ここではキャメロンが Mm-hmm. と短く肯定して話を締めています。相づちと短い肯定だけで会話が一往復するのも、英語の雑談でも見かける形です。
キャメロンはこの直前、3人の前で少し緊張していたと明かしており、その備えについてこう語ります。
Cameron: I did a little boning up on Kandinsky.
(カンディンスキーについて、ちょっと予習しておいたんだ。)Cameron: Figured it couldn’t hurt to have a few facts in my pocket.
(手持ちの知識がいくつかあっても損はないと思ってね。)Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)
bone up on ~ は「〜を急いで勉強する、詰め込む」というくだけた句動詞です。it couldn’t hurt to ~ は「〜しておいて損はない」、have a few facts in my pocket は「いざという時のための知識を手元に持っておく」という言い方で、念のための備えを語るときに使えます。
ところが係員に尋ねると、その展示は期間限定でもう終わっていたことが分かります。せっかくの予習の行き先がなくなるところから、この日の会話が転がり始めるのが見どころです。
「How so?」と聞き返されたとき
館内の別の作品の前で、ミッチェルが説明を続け、最後にキャメロンへ話を振ります。
Mitchell: And he was also a contemporary of Picasso.
(それに、彼はピカソと同時代の人なんだ。)Mitchell: You can definitely see how they influenced each other.
(二人が影響し合ったのがはっきり分かるよね。)Mitchell: Right, Cam?
(だろ、キャム?)Cameron: Huh? Uh, well, you know, it really reminds me of, uh, Kandinsky.
(え? あ、まあ、その、これを見ると、えっと、カンディンスキーを思い出すな。)Alex: How so?
(どういうところが?)Cameron: Well, not so much in look, more in texture.
(うーん、見た目というより、質感かな。)Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)
Right, Cam? は相手の名前を添えて同意を求め、話を振る言い方です。急に振られたキャメロンは Uh, well, you know, と言葉をつなぎながら、it reminds me of ~(〜を思い出させる)で予習した画家の名前を出します。
そこへアレックスが How so? と返します。「どういうふうに?」「どの点で?」と、相手の発言の根拠を短く尋ねる聞き返しです。Why? よりも、言われた内容の具体的な中身を求める響きがあります。
これに対するキャメロンの答え not so much in A, more in B は「Aというより、むしろB」という形で、比較の軸をずらして説明するときに役立ちます。見た目の似ている点を問われたときに「見た目より質感」と軸を移す、とっさの切り返しになっているのが面白いところです。直後に係員から「作品に触らないで」と声がかかり、このやりとりは途切れます。
「Couldn’t keep up, could you?」ついていけないと認める
その後、館内を離れていたキャメロンとミッチェルの会話で、ミッチェルは本音を口にします。
Mitchell: S-so, why are we so concerned what two nerdy teenagers think of us? Isn’t the true mark of intelligence being able to admit what you don’t know?
(そもそも、なんで僕たち、勉強好きの10代二人にどう思われるかをそんなに気にしてるんだ? 知らないことを認められるのが、本当の賢さの証じゃないか?)Cameron: Shh.
(しっ。)Cameron: Here comes Manny.
(マニーが来た。)Mitchell: Oh, my God.
(うわ、まずい。)Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)
admit what you don’t know は「知らないことを認める」という言い方です。Isn’t the true mark of ~ being able to …? と否定疑問で問いかけると、「〜こそが本当の〜の証じゃないか」と同意を求める響きになります。そこへマニーがやって来ます。
Cameron: Hey, what are you doing out here?
(やあ、こんなところで何してるんだい?)Manny: You guys invited us so we could spend the day together.
(一緒に一日を過ごそうって誘ってくれたのは、そっちじゃないか。)Manny: It felt wrong that you two are out here and I was in there all alone with Alex.
(二人が外にいて、僕だけ中でアレックスと二人きりなんて、おかしいと思ってね。)Mitchell: Couldn’t keep up, could you?
(ついていけなかったんだろ?)Manny: She knows everything.
(彼女、何でも知ってるんだ。)Manny: She made a docent cry.
(案内係を泣かせたんだよ。)Modern Family Season5 Episode17 (Other People’s Children)
keep up は「話やペースについていく」という句動詞で、Couldn’t keep up, could you? は主語を省いた付加疑問の形です。ミッチェルの一言は図星を突く軽口で、マニーは She knows everything. と認めます。It felt wrong that ~ は「〜なのはおかしいと感じた」と、自分の行動の理由を説明するときに使えます。
She knows everything. は相手の物知りぶりを認める短い一言で、続く She made a docent cry. はマニーによる補足です。docent は美術館などの案内係を指す語で、日常会話で使う機会は多くない語ですが、美術館や博物館の話題では出てくることがあります。ついていけなかったことを責めるのではなく、相手のすごさを語ることで自分の立場を説明している点が読み取れます。
| 表現 | 場面での働き |
|---|---|
| Is that so? | 軽い驚きを込めた相づち |
| Right, ~? | 名前を添えて話を振る |
| How so? | 発言の中身を短く聞き返す |
| not so much in A, more in B | 比較の軸をずらして答える |
| Couldn’t keep up, could you? | ついていけなかったことを突く |
まとめ|相づち、聞き返し、そして認める言葉
Is that so? の相づち、How so? の聞き返し、not so much in A, more in B の答え方、keep up や admit what you don’t know の認める言葉。詳しい人たちとの会話をつなぐ英語が、美術館での一日に並んでいます。
背伸びをする大人たちの会話を観ながら、聞き返しや相づちの言葉もあわせて拾っていきましょう。
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