「I didn’t do anything that can’t be undone.」に見る、羽目を外した夜を「a little」で小さく言う英語表現|『モダンファミリー』S04E15で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I didn't do anything that can't be undone.」に見る、羽目を外した夜を「a little」で小さく言う英語表現|『モダンファミリー』S04E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第15話では、ミッチェルとキャメロンがバレンタインに友人たちを招いてパーティーを開きます。パーティーで羽目を外したミッチェルは、翌朝、キャメロンとの会話を通して自分のしたことを少しずつ知っていきます。

失敗を打ち明けるとき、英語では a little などの小さな言葉で程度を和らげることがあります。言い繕う側と、それを押し返す側のやりとりを見ていきます。

目次

「a little guilty」と「a better way of saying that」

ミッチェルとキャメロンは、恋人のいない友人たちのためのパーティーを開くことにしました。キャメロンはその理由をこう説明します。

Cameron: Sometimes when we’re around them, we feel a little guilty for having found each other, like we’re waving our love in their faces.
(みんなと一緒にいると、僕たちがお互いを見つけちゃったことに、ちょっと後ろめたくなるんだ。まるで自分たちの愛を目の前で見せびらかしてるみたいでさ。)

Mitchell: There’s gotta be a better way of saying that.
(もっとましな言い方があるはずだよ。)

Mitchell: Anyway, it was supposed to be an elegant affair.
(とにかく、上品な会になるはずだったんだ。)

Modern Family Season4 Episode15 (Heart Broken)

feel a little guilty for ~ing は「〜したことが少し後ろめたい」という意味で、a little が気持ちの強さを控えめにする働きです。一方、wave something in someone’s face は「〜を相手の目の前で振りかざす」で、見せつける様子を思い浮かべさせる強い言い回しです。控えめな前半と、生々しい後半の落差が笑いを生んでいます。

ミッチェルの There’s gotta be a better way of saying that. は「もっといい言い方があるはずだ」と、相手の言葉選びにひと言入れる定番の返しです。gotta は got to のくだけた形で、「〜に違いない」という確信を表します。続く was supposed to be は「〜になるはずだった」で、予定どおりにはいかなかったことを含みます。elegant affair と言いながら過去形で語るところに、会の成り行きが表れています。

  • A: We’re kind of a perfect couple.
    (私たちって、ちょっと完璧なカップルよね。)
  • B: There’s gotta be a better way of saying that.
    (もっとましな言い方があるでしょ。)

「a little tipsy」と、聞き返しの「Tipsy?」

パーティーの翌朝、2人はこんな会話を交わします。

Cameron: Well, I’m just glad you made it home safely.
(まあ、君が無事に家にたどり着けてよかったよ。)

Mitchell: Wha–made–made it ho– I don’t– I don’t even remember leaving the party.
(え、たど……たどり着け……僕、パーティーを出たことすら覚えてない。)

Mitchell: Oh, I-I think I got a little tipsy.
(ああ、ぼ、僕、ちょっとほろ酔いだったかも。)

Cameron: Tipsy?
(ほろ酔い?)

Modern Family Season4 Episode15 (Heart Broken)

make it home は「無事に家まで帰り着く」という意味です。ミッチェルがこの語を繰り返しかけて途中で切れるのは、パーティーを出たことすら覚えていないからだと、続く文から分かります。tipsy は「ほろ酔いの」で、もともと程度の軽い酔いを指す語です。ミッチェルはそこにさらに a little を付け、I think で包んで、できるだけ小さく言おうとする語の選び方です。

キャメロンの Tipsy? は、相手の言った語だけをそのまま語尾を上げて返す聞き返しです。「本当にその言葉で合っている?」と、程度の見積もりに疑問を投げる働きがあります。長く反論しなくても、一語の繰り返しで「それどころではなかった」という含みが伝わるのが面白いところです。

続いてキャメロンは、目の前にあるクリスマスの飾りについてミッチェルに尋ねます。

Cameron: Oh, my gosh, Mitchell, are these Burt and Dottie Winchell’s Christmas decorations? How could you?
(うそでしょ、ミッチェル、これってウィンチェルさんちのクリスマスの飾り? よくもそんなことを。)

Mitchell: They never take them down, okay? I was doing the whole neighborhood a favor.
(あの家、いつまでも片づけないだろ? 近所みんなのためにやってあげたんだよ。)

Modern Family Season4 Episode15 (Heart Broken)

How could you? は「よくもそんなことを」と相手を責める決まり文句です。ミッチェルは do someone a favor(〜のためになることをする)を使い、近所のためだったと言い分を立てます。

「went a little nuts」と「can’t be undone」

家の様子を前に、キャメロンはミッチェルを問いただします。

Cameron: Look at this place.
(この家の有り様を見てよ。)

Cameron: What were you thinking?
(何考えてたんだよ?)

Mitchell: Okay.
(分かったよ。)

Mitchell: Cam, I yes, I went a little nuts, all right? I-I’m sorry.
(キャム、僕……そうだよ、ちょっと羽目を外した、いいだろ? ご、ごめん。)

Mitchell: But I didn’t do anything that can’t be undone.
(でも、取り返しのつかないことは何もしてないよ。)

Modern Family Season4 Episode15 (Heart Broken)

What were you thinking? は過去進行形で「あのとき何を考えていたの?」と問う形で、答えを求めるより相手の判断を責める響きを持ちます。go nuts は「おかしくなる、羽目を外す」で、ここでも a little が付きます。tipsy のときと同じく、程度を小さく言う語が選ばれている点が共通します。

can’t be undone は undo(元に戻す)の受け身で、「元に戻せない」という意味です。I didn’t do anything that ~ と否定を重ねると、「取り返しのつかないことはしていない」と、失敗を認めながら被害を小さく見せる言い方です。謝罪のあとに But で付け足すことで、謝りつつ言い分も残す組み立てです。

この言葉の直後、2人の家にはもう一つ、すぐには元に戻せない出来事が待っていました。

  • A: What were you thinking?
    (何考えてたの?)
  • B: I went a little overboard, but nothing that can’t be fixed.
    (ちょっとやりすぎたけど、直せないことはしてないよ。)

まとめ|「a little」で小さく言う、一語で押し返す

a little guilty、a little tipsy、went a little nuts のように程度を和らげる言葉と、can’t be undone で被害を小さく見せる言い方。それを Tipsy? や What were you thinking? で押し返す応酬に、言い繕いの英語がそろっています。

次回も『モダンファミリー』の会話を観ながら、英語表現を一緒に拾っていきましょう。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、この朝の続きの場面の英語も見えてきます。

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