「Is there any kind of discount for length of marriage?」に見る、アメリカの夫婦カウンセリング|『ビッグバン★セオリー』S09E02で学ぶ英会話

『The Big Bang Theory』コラム: 「Is there any kind of discount for length of marriage?」に見る、アメリカの夫婦カウンセリング|『ビッグバン★セオリー』S09E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回はシットコム『ビッグバン★セオリー』シーズン9 第2話を起点に、アメリカの夫婦カウンセリング事情を見ていきます。結婚したばかりのレナードが、電話でカウンセリングの料金を問い合わせる場面が登場する回です。

料金の尋ね方、割引を探す感覚、そして「問題が起きる前に通う」という使い方まで、台本に描かれた範囲からアメリカの生活風景を読み取っていきましょう。

目次

marriage counseling ― 電話で料金と割引を尋ねる場面

ペニーとの間に残るわだかまりに悩んだレナードは、アパートで電話をかけます。相手は夫婦カウンセリングの窓口です。

Leonard: Hi. I’m calling about your marriage counselling services and was curious what your rate is. Really? Um, okay. Is there any kind of discount for length of marriage? ‘Cause we’re just talking hours here.
(もしもし。そちらの夫婦カウンセリングのサービスについて、料金がどれくらいか気になってお電話しました。えっ、本当ですか?ええと、分かりました。結婚していた期間による割引のようなものはありますか?こちらは、まだ時間単位の話なので。)

TBBT Season9 Episode02

rate は、時間や回数あたりの料金を指す語です。サービスの中身より先に料金を確かめるところから会話が始まり、続けて discount(割引)の有無まで尋ねています。

結婚の「長さ」に応じた割引を、結婚から数時間の側が聞くというずれが、この場面の笑いどころです。

このあとペニーと直接向き合った流れで、レナードはもう一度カウンセリングを話題にします。

Leonard: If you don’t mind waiting for a Groupon, we can try marriage counselling.
(グルーポンを待ってもいいなら、夫婦カウンセリングを試せるよ。)

TBBT Season9 Episode02

ここで名前の挙がる Groupon も、割引を待つという文脈で出てきます。夫婦カウンセリングというサービスが、料金・割引・クーポンという日常の買い物と同じ語彙で語られているのが分かります。

250 dollars an hour ― 時間単位で語られる料金

場面は変わって大学の食堂です。レナードが仲間たちに、こう切り出します。

Leonard: You guys have any idea how much it costs to see a marriage counsellor?
(夫婦カウンセラーにかかる費用って、どれくらいか知ってる?)

Howard: 250 dollars an hour. Why?
(1時間250ドルだ。なんで?)

TBBT Season9 Episode02

ハワードの答えは即答で、金額は 250 dollars an hour と時間単位で示されます。この an は「〜につき」を表す使い方で、per hour とほぼ同じ働きです。twice a week(週に2回)の a と同じ、単位を表す用法だと分かります。

なお、この金額はあくまで放送当時の作中の設定であり、実際の料金は地域や機関、時期によって異なります。数字そのものより、「1時間いくら」で相場がすぐ共有される会話の速さに、身近なサービスとしての語られ方が表れています。

stay on top of things ― 問題が起きる前に通う、という使い方

即答できた理由を、ハワードは続けてこう明かします。

Howard: Bernadette and I have occasionally gone to one to, you know, stay on top of things.
(俺とバーナデットも、ほら、こじれる前に手を打っておくために、たまに通ってるんだ。)

TBBT Season9 Episode02

stay on top of things は、「物事を把握し続ける、後手に回らないようにする」という言い回しです。何かが壊れてから駆け込むのではなく、うまくいっているうちから時折通う、という位置づけがハワードの口から自然に出てくるのが印象的です。

同じ食堂の場面の後半、レナードはマンディと直接言葉を交わします。話がレナード自身の悩みの吐露に傾いていくと、マンディはこう勧めました。

Mandy: Maybe you should talk to a therapist about this.
(その話は、セラピストに相談したほうがいいんじゃない?)

Leonard: Too expensive.
(高すぎるよ。)

TBBT Season9 Episode02

ここでは therapist という語が、相談先の選択肢として同じ流れに登場します。counselor と therapist の厳密な使い分けはこの台本では語られませんが、どちらも会話の中で構えなく口にされる語だという点は共通しています。

そしてレナードの返事は Too expensive.(高すぎる)の一言でした。費用が利用のハードルとして語られるところまで含めて、生活の実感が描かれた場面と言えます。

まとめ|生活の語彙で語られる夫婦カウンセリング

料金を電話で確かめ、割引やクーポンを探し、1時間単位の相場を即答し合う。この回の夫婦カウンセリングは、特別な出来事としてではなく、生活のサービスのひとつとして会話に登場していました。stay on top of things という通い方の説明に、その距離感がよく表れています。

ドラマの何気ない会話の向こうに、アメリカの暮らしの輪郭が見えてくる回です。

同じエピソードの英語表現は、他のコラムやフレーズ記事でも場面を変えて扱っています。

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