予定が急に早まったとき、段取りを伝え直す英語|『モダンファミリー』S05E23で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 予定が急に早まったとき、段取りを伝え直す英語|『モダンファミリー』S05E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第23話は、ミッチェルとキャメロンの式の当日を描いた回です。式の段取りを任されたのはペッパーとロナルドで、朝にはロナルドが2人にこの日の予定を伝えます。ところが、その予定は途中で大きく変わります。

決まっていた時刻を伝える言い方から、トラブルを小さく言い直す言い方、変更後の段取りを伝え直す言い方まで、予定変更の連絡に欠かせない英語を場面の順に見ていきます。

目次

「pick you up at」と「in five hours」で予定を確かめる

朝、ロナルドは2人に、この日の迎えの段取りをこう伝えます。

Ronaldo: The car will pick you up at 4:00 to whisk you away to your beautiful hilltop wedding.
(車が4時にお迎えに上がり、丘の上のすてきな式場へとお連れします。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

pick ~ up at + 時刻 は「〜時に迎えに行く」という基本の言い方です。whisk ~ away to … は「〜をさっと…へ連れて行く」という意味で、特別な日らしい華やかさを添える言い回しと言えます。

ところが、その後キャメロンはタキシードが自分のものではなかったことで慌て、こう口にします。

Cameron: I can’t handle this.
(もう無理だ。)

Cameron: We’re getting married in five hours.
(あと5時間で式なんだぞ。)

Cameron: I don’t have my perfectly tailored tux.
(僕のために完璧に仕立てたタキシードがないんだ。)

Cameron: I can’t just go buy something off the rack.
(そのへんの既製品を買ってすませるわけにはいかないよ。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

in + 時間 は「今から〜後に」を表し、We’re getting married in five hours. のように現在進行形と組み合わせると、確定した予定までの残り時間を伝える形になります。off the rack は「(仕立てではなく)既製の」という意味です。I can’t handle this. は、手に負えない状況に追い込まれたときの率直な一言として使われます。

時刻をはっきり示す at と、今からの経過を示す in の使い分けは、予定を伝える英語の基本と言えます。迎えを頼むなら Can you pick me up at 6:00?、到着までの時間を伝えるなら I’ll be there in ten minutes. のように使い分けます。

「It’s not a disaster. It’s just」で受け止め直す

そこへペッパーから電話が入ります。

Cameron: Pepper.
(ペッパー。)

Cameron: Disaster.
(大惨事だよ。)

Pepper: It’s not a disaster.
(大惨事なんかじゃない。)

Pepper: It’s just a wildfire.
(ただの山火事さ。)

Pepper: And it’s most certainly not going to burn down your wedding.
(それに、君たちの式が燃えてなくなるなんてことは断じてないからね。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

It’s not A. It’s just B. は、相手の言葉をいったん打ち消し、「ただの B だ」と小さく言い直す形です。トラブルを受け止める側が使うと、深刻さを和らげて相手を落ち着かせる働きをします。相手の言葉を拾ってから別の見方を示せるので、It’s not the end of the world. It’s just a delay.(この世の終わりじゃない、ただの遅れだ)のように仕事の連絡にも応用できます。

ここで面白いのは、2人の「disaster」が指しているものが違う点です。直前までタキシードの件で慌てていたキャメロンに対し、ペッパーは別の知らせを思い浮かべて返しているように読み取れます。このあとキャメロンが What?! と驚くことから、話がかみ合っていなかったことが分かります。

most certainly not going to ~ は、certainly に most を重ねて「間違いなく〜にはならない」と強く保証する言い方です。安心させたいときに否定を強める形として覚えておくと、ビジネスの場面でも応用できます。

「be moved from A to B」で変更を伝え直す

キャメロンはミッチェルに知らせを伝え、ペッパーは変更後の段取りを説明します。

Cameron: What?!
(何だって!?)

Mitchell: What?
(何?)

Cameron: There’s a wildfire near the venue.
(会場の近くで山火事だって。)

Mitchell: No!
(そんな!)

Pepper: Yes, but it’s fine.
(ああ、でも大丈夫。)

Pepper: Ronaldo is going to text-blast the guest list, tell them the wedding is being moved from 5:00 to 1:00.
(ロナルドが招待客全員にメッセージを一斉送信して、式が5時から1時に変更になったと伝える。)

Mitchell: Oh, my God!
(なんてことだ!)

Pepper: Don’t panic.
(うろたえるな。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

be moved from A to B は「A から B に変更される」という言い方で、is being moved と受け身の進行形にすると、変更の手続きが今まさに進んでいる様子を表します。text-blast は「一斉にメッセージを送る」という口語です。目的語の the guest list(招待客の名簿)は、ここでは名簿に載った全員を指しています。驚くミッチェルに返した Don’t panic. は短い命令文で、慌てる相手をその場で制する一言です。

Pepper: The fire is already 28% contained.
(火はもう28%封じ込められてる。)

Cameron: That doesn’t sound like a lot.
(あんまり多いようには聞こえないけど。)

Pepper: Just get dressed and look pretty.
(とにかく着替えて、きれいにしてて。)

Pepper: I’m going to send the car for you in one hour.
(1時間後に迎えの車をそっちへ出すから。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

数字を聞いたキャメロンの That doesn’t sound like a lot. は、「あまり多くないように聞こえる」と不安をやんわり示す返しです。ペッパーは Just ~ で相手のやるべきことを一つに絞り、send the car for you で迎えの段取りを伝え直します。朝の at 4:00 が in one hour に変わったところに、予定変更の大きさが表れています。

Yes, but it’s fine. で不安をいったん認め、何が変わったか、誰が何をするか、相手は何をすればよいかを順に伝えています。急な変更を知らせるときの組み立てとしても参考になる並びです。

まとめ|予定が変わったときの伝え方

pick you up at、in five hours で予定を伝え、It’s not a disaster. It’s just ~ で受け止め直し、be moved from A to B や send the car for you in one hour で段取りを伝え直します。急な変更を伝える言い回しがそろった場面です。

式の当日の慌ただしいやり取りには、予定を伝える英語の要点がぎゅっと詰まっています。

この回のほかの場面の英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事でも扱っています。

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