最近そっけない子どもに、英語でどう理由をたずねる?|『モダンファミリー』S05E23で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 最近そっけない子どもに、英語でどう理由をたずねる?|『モダンファミリー』S05E23で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン5第23話は、ミッチェルとキャメロンの式の当日を描いた回です。その日、クレアはキャンプに出かけていたルークを迎えに行き、帰る前に二人でボートに乗ることになります。

返事が短く、どこかそっけない子どもに、親はどんな言葉で話しかけているのでしょうか。気づかいの一言から、「最近ずっと様子が違う」と切り出す言い方、打ち明けられた不満を受け止める返し方までを、会話の順に追っていきます。

目次

「I feel bad that」で相手の事情を先にくみ取る

迎えに来たクレアに、ルークは早く出発したがります。クレアは、キャンプを途中で切り上げさせることを気にかけていました。

Luke: Can we go now?
(もう行ける?)

Claire: Honey, I feel bad that you have to leave early.
(ねえ、早く帰らなきゃいけないのは悪いと思ってるのよ。)

Claire: What are you missing today?
(今日は何をやる予定だったの?)

Luke: Boating.
(ボート。)

Claire: Well, I mean, we have a little time.
(そうね、まあ、少しなら時間はあるわよ。)

Luke: You don’t mind waiting in the car?
(じゃあ車で待っててくれる?)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

I feel bad that ~ は「〜を申し訳なく思う」「〜が気の毒だ」という気持ちを表す言い方です。理由を that の後に続けられるので、相手に負担をかけている自覚を一文で伝えられます。I feel bad that I can’t make it to your party.(パーティーに行けなくて申し訳ない)のように、断りやおわびの前置きとしても応用しやすい形です。

What are you missing today? の miss は「(予定していたことに)参加しそびれる」という意味です。質問の形で相手の事情を聞き出し、そのうえで we have a little time と少しだけ譲る流れが自然に組み立てられています。

対するルークの You don’t mind ~ing? は否定の形の問いかけで、「〜しても構わないよね?」と相手の了承を当て込んで頼む言い方です。母親を車で待たせようとする返しで、一言ずつの短い受け答えからも、この日のルークの距離感が読み取れます。

「You’ve been pushing me away」で最近の変化を伝える

結局クレアも一緒にボートへ出ますが、パドルが見当たらず、up a creek without a paddle(打つ手がない)という慣用句がそのまま現実になる状況に陥ります。式に間に合わないと嘆くクレアに、ルークが言い返したところから会話が動きます。

Luke: You’re the one who wanted to come out here.
(来たがったのは母さんだろ。)

Claire: Yes, I did, because I wanted to spend some time with my son.
(そうよ、息子と一緒に過ごしたかったからよ。)

Claire: You’ve You’ve been pushing me away so much lately, and I don’t want you to grow up to be the kind of kid who doesn’t care if his mom shows up at his wedding.
(あなた、最近ずっと私を遠ざけてばかりでしょ。自分の結婚式に母親が来るかどうかなんて気にしない子に育ってほしくないのよ。)

Luke: What are you talking about?
(何の話?)

Claire: Nana isn’t coming today, and Mitchell’s relieved.
(今日はおばあちゃんが来ないの。それでミッチェルはほっとしてるのよ。)

Luke: Well I’d be really sad if you missed my wedding.
(母さんが僕の結婚式に来なかったら、すごく悲しいよ。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

You’re the one who ~ は「〜したのはそっちだ」と、言い出した責任を相手に返す形です。言い合いの入り口になりやすい言い方で、ここでもクレアの本音を引き出すきっかけになっています。

push someone away は「人を遠ざける」「心を閉ざす」という意味です。have been ~ing の現在完了進行形に lately を添えると、一度の出来事ではなく「このところずっと」続いている様子を指摘できます。クレアは今日の式の事情を引き合いに出して、なぜ気になるのかを説明しています。

これに対するルークの返事は I’d be really sad if ~ という仮定の形で、「もし〜したら悲しい」と自分の気持ちを相手の行動に結びつけて伝えています。母親の心配に、ルークなりの言葉で応えた一言と言えます。

「You’ve been so moody」と切り出して本音を聞く

そのあと、クレアは改めて、最近のルークの様子をたずねます。

Claire: Then what has been going on with you recently? You’ve been so moody.
(じゃあ、最近どうしたの? ずっと不機嫌じゃない。)

Luke: I’m sorry, but I’m sick of going to school and hearing teachers say, “You’re Alex Dunphy’s brother? Really?” Like I’m an idiot.
(悪いけど、学校に行くたびに先生から「アレックス・ダンフィーの弟? 本当に?」って言われるのにうんざりなんだ。まるで僕がバカみたいに。)

Claire: Oh, honey, you’re not an idiot.
(まあ、あなたはバカなんかじゃないわよ。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

What has been going on with you recently? は、先ほどの lately と同じく、しばらく続いている変化に目を向けた問いです。moody は「気分にむらがある」「不機嫌になりがち」という意味で、You’ve been so moody. と現在完了で言うと、ここ最近の様子をまとめて指摘する響きになります。

ルークの I’m sick of ~ing は「〜にうんざりしている」、Like I’m an idiot. は「まるで〜みたいに」と、言われたときの気持ちを付け足す口語的な形です。比べられる不満を打ち明けた息子に、クレアは相手の言葉をそのまま打ち消す you’re not an idiot で返します。

ルークが不満の前に置いた I’m sorry, but ~ は、言いにくいことを切り出すときのクッションとして働きます。このあとルークは、パドルを忘れたことを挙げて、アレックスならそんなことはしないと続け、きょうだいと自分を比べる気持ちをさらに打ち明けます。様子が気になる相手には、いきなり理由を問い詰めるより、What has been going on ~? と広く問いかけてから気づいた変化を添えるクレアの順番が、角の立ちにくい切り出し方として見どころです。

まとめ|様子の変化を言葉にしてたずねる

I feel bad that ~ で相手の事情をくみ取り、pushing me away so much lately や You’ve been so moody で最近の変化を指摘します。クレアとルークのやり取りには、そっけない相手から本音を引き出すまでの言い方が順に並んでいます。

親子の何気ない会話を観ながら、問いかけ方の違いにも耳を傾けてみると楽しめます。

同じ回のほかのコラムやフレーズ記事では、式の当日のほかの場面の英語も取り上げています。

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