「leave a trail of something」の意味と使い方|『モダンファミリー』S04E06で学ぶ英会話

「leave a trail of something」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人が通ったあとに、何かがずらりと残っている光景、目にしたことはありませんか。

そんな様子を一言で描ける「leave a trail of something」を、『モダンファミリー』シーズン4第6話、キャメロンが自分の過去の恋愛を、ロックスターにたとえて語り出す場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「leave a trail of something」の意味とニュアンス

leave a trail of something
意味:(通ったあとに)〜を点々と残す、〜を次々に残していく

leave a trail of + 名詞 は、ある人や物が通ったあとに、同じ種類のものが点々と続いている様子を表します。trail は「通った跡」や「続いている痕跡」を指す名詞で、道に落ちたものが一本の線のように連なっているイメージです。

of のあとには、残されたものが入ります。a trail of broken hearts なら「失恋した相手が次々に残っている」、a trail of destruction なら「破壊の跡が続いている」というように、残されたものが連なって見えるところがポイントです。

of のあとに来る名詞は、broken hearts や destruction など、あまり良くないものが多い一方で、a trail of happy customers のように良いものが続く形も作れます。嵐や事故のあとの被害、人が通ったあとの散らかり、人が周りに残してきた影響など、「跡」として目に見えるものを描くときに使える表現です。leave は「残す」という動詞で、過去形は left です。left a trail of + 名詞 の形にすると、「〜を点々と残していった」という結果を伝える文になります。

【ここがポイント!】

  • 「leave a trail of」の核は、通ったあとに同じ種類のものが点々と連なっている光景
  • of のあとには複数形や不可算名詞が来て、残されたものの多さや広がりを描く
  • 良くないものにも良いものにも使えるが、悪い結果を描く場面で目にする形

『モダンファミリー』S04E06のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

クレアがアレックスのことで、ミッチェルとキャメロンに話をしてほしいと頼んだあと、キャメロンが「ちょっと待って」と割って入ります。若い頃の自分の話を、ロックスターにたとえて語り出すところが見せ場です。

Cameron: Well, now hold on. Just a minute. You know, when I was young and straight, I left a trail of broken hearts like a rock star. I’m not proud of it.
(いや、ちょっと待って。待ってくれ。いいかい、僕が若くてストレートだった頃は、ロックスターみたいに失恋させた相手をずらっと残してきたんだよ。誇れることじゃないけどね。)

Mitchell: Ah, you’re kinda proud of it. You work it into a lot of conversations. He brought it up yesterday.
(いや、ちょっと自慢に思ってるだろ。何かと会話に織り込むじゃないか。昨日も彼が持ち出してたよ。)

Cameron: Okay, how am I supposed to walk into a dry cleaner and not mention my girlfriend Wendy Jo Martinizer?
(だってクリーニング店に入っておいて、ガールフレンドのウェンディ・ジョー・マーティナイザーの話をしないなんて、どうやったらできるっていうんだい?)

Claire: Can we get back to my problem?
(私の問題の話に戻ってもいい?)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

シーン解説と心理考察

キャメロンは「若くてストレートだった頃」の話を、「ロックスターみたいに」と大げさな比喩で語ります。left a trail of broken hearts という言葉が、相手を1人ずつ数えるのではなく、通ったあとに連なる大勢の姿として描かれている点が印象的です。続けて「自慢はしないけどね」と付け加えることで、語りの調子に少しの謙遜が加わっています。

ミッチェルは「本当はちょっと自慢に思ってるだろ」と切り返し、いろいろな会話に織り込むこと、昨日も持ち出していたことを指摘します。キャメロン自身は誇れないと言いながら、何度も口にしている点をミッチェルは突いています。

キャメロンは、クリーニング店に入ってガールフレンドのウェンディ・ジョー・マーティナイザーの話をしないなんてできない、と返します。長い名前をそのまま挙げる様子から、話しぶりの勢いが伝わってきます。最後にクレアが「私の問題の話に戻ってもいい?」と割って入り、盛り上がった昔話から本題へ戻そうとする空気が、会話の温度を変えています。

このやり取りでは、キャメロンの語りとミッチェルの指摘、クレアの引き戻しという3人の温度差がそのまま笑いになっています。昔話を大きく語りたい人と、それを冷静に受け止める人、自分の話を先に進めたい人が同じ場に並んでいる、という構図が見どころです。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

trail は、雪の上に続く足跡や、道に落としたパンくずのように、通ったあとに残る痕跡です。何かを落としながら進むと、後ろに一本の線ができる、と思い浮かべると、leave a trail of + 名詞 が「〜を点々と残していく」だと覚えやすくなります。跡が長く続くほど、残されたものの数が多いという感覚も、そのまま表れます。

キャメロンの場合は、その足跡の1つ1つが、失恋させた相手にあたります。ロックスターが通ったあとに、ずらりと並ぶ足跡が残っている、という絵をイメージしておくと、大げさな語りの温度感まで一緒に頭に残ります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「leave a trail of something」

残されるものが良くない場合と、日常の散らかりの場合を、3つの例文で確認していきましょう。

The storm left a trail of broken trees across the town.
(嵐は町じゅうに、折れた木々を点々と残していった。)
嵐のあとの被害を伝えるニュースのような場面です。broken trees と複数形を置くと、折れた木が何本も連なっている様子が浮かびます。

He left a trail of unpaid bills behind him when he moved.
(彼は引っ越すとき、あとに未払いの請求書をいくつも残していった。)
元同僚の困った行動を話す場面です。behind him を添えると、通ったあとに残ったという位置関係がはっきりします。

A: Why is the floor so dirty?
B: Sorry, the kids left a trail of crumbs from the door.
(A:どうして床がこんなに汚れてるの?)
(B:ごめん、子どもたちが玄関からパンくずを点々と残していったの。)
家の中の散らかりを話す会話です。from the door のように出発点を添えると、点々と続く線のような広がりが見えてきます。

あわせて覚えたい関連表現

leave a mess behind
(あとに散らかしたものを残していく)
leave a mess behind は、通ったあとの散らかりや後始末を残す言い方です。leave a trail of は、同じ種類のものが点々と連なっている点に焦点があります。

break someone’s heart
((人)の心を傷つける、失恋させる)
break someone’s heart は、1人の相手を失恋させる行為そのものを表す言い方です。leave a trail of broken hearts は、それを何人にも重ねてきた結果の連なりを描きます。

leave someone in the dust
((人)を大きく引き離す、置き去りにする)
leave someone in the dust は、競争で相手を遠く引き離すことを表します。leave a trail of は、通ったあとに何が残ったかを描く言い方で、焦点が異なります。

Note|leave a trail ofの後ろに来る名詞の形

leave a trail of は、of のあとに来る名詞の形に基本の型があります。この形を押さえておくと、自分で文を作るときに迷いません。

a trail は「1本の連なり」を表しますが、その中身は、複数のものか、数えられない量です。broken hearts(失恋した心)、crumbs(パンくず)、unpaid bills(未払いの請求書)は複数形で、1つずつ数えられるものが連なる様子を描きます。一方、destruction(破壊)や mud(泥)のように数えられない名詞は、そのまま of のあとに置きます。a trail of mud(泥の跡)がその例です。a trail of a broken heart のように、単数の数えられる名詞を置くと、連なりのイメージが崩れてしまいます。

キャメロンのセリフでは、left a trail of broken hearts と、broken hearts が複数形になっています。過去形は left で、「ロックスターのように」という比喩と合わさって、失恋させた相手が大勢並ぶ様子を描いています。leave の主語は人(I)で、その人が通った道筋に、残されたものが連なるという見え方をしています。

文の最後に behind him のような言葉を足すと、「通ったあとに」という位置を示せます。leave a trail of のあとに続く名詞の数や量を意識するだけで、この表現は使いこなせます。たとえば a trail of footprints(足跡の連なり)のように、複数形が自然に並ぶ名詞なら、そのまま型にあてはめられます。

まとめ|通ったあとに残るものを描く一言

leave a trail of + 名詞は、通ったあとに同じ種類のものが点々と連なる様子を描く表現です。of のあとには複数形や不可算名詞が来て、残されたものの多さや広がりが伝わります。

嵐のあとの被害、子どもが残した散らかり、人が周りに残してきた影響まで、「跡」として見えるものなら幅広く使えます。「何が残ったのか」を of のあとに入れるだけで、状況が一文で描けます。

キャメロンの大げさな昔話は、ロックスターの足跡のように連なる姿を、一言でイメージさせていました。会話のレパートリーに加えてみてください。

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