「I hate garage sales.」に見る、アメリカのヤードセールの文化|『モダンファミリー』S04E06で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「I hate garage sales.」に見る、アメリカのヤードセールの文化|『モダンファミリー』S04E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン4第6話では、マニーたちの社会科のクラスの募金のために、ジェイとグロリアの家でヤードセールが開かれます。ところがジェイは、始まる前から乗り気ではありません。

今回は、家の不用品を家の前で売るヤードセールという習慣を、この回の冒頭の場面を手がかりに見ていきます。呼び名の違いや、開く側の気がかりを表す英語も、場面に沿ってあわせて紹介します。

目次

「get rid of」から始まるヤードセールの準備

この回は、売る物を選ぶマニーとジェイのやりとりから始まります。

Manny: Jay, should I get rid of this?
(ジェイ、これは処分したほうがいいかな?)

Jay: The hat, the jacket, or the cane? Actually, yes.
(帽子か、上着か、それとも杖か? いや、答えはイエスだ。)

Jay: Just yes.
(とにかくイエスだ。)

Manny: We’re having a yard sale for our social studies class to raise money for UNICEF.
(僕たちの社会科のクラスで、ユニセフへの募金を集めるためにヤードセールをやるんだ。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

get rid of ~ は「〜を処分する、手放す」という意味です。マニーの問いに、ジェイは冗談めかして「全部手放せ」とばかりに答えています。何を売り、何を残すかを決める作業が、ヤードセールの準備の出発点です。

yard sale は、家の前庭(yard)や車寄せに、使わなくなった家具や衣類、おもちゃ、食器などを並べて売る催しとして知られています。品物には手書きの値札を付け、近所の人や通りがかりの人が見て回るのがよくある形です。開く日を知らせる手書きの看板を街角に立てる光景もおなじみで、週末の朝から昼にかけて開かれることが多いとされます。値段はもともと安めに付けられ、買い手との交渉で決まることも珍しくありません。

ヤードセールそのものは、引っ越しや大掃除のついでに、家庭の片づけの一環として開かれることが多いようです。この回のように、売り上げを募金に回すのは目的の一つにすぎず、開く理由は家庭によってさまざまです。いらない物を捨てずに、必要とする人の手に渡せる点も、この習慣の特徴と言えます。

「garage sale」と呼び名の違い

同じ催しについて、ジェイは別の呼び方を使います。

Jay: Ugh.
(うえっ。)

Jay: I hate garage sales.
(ガレージセールは大嫌いだ。)

Jay: Bunch of shady characters going through my stuff.
(怪しげな連中が俺の物をあさるんだぞ。)

Jay: Why can’t I just write a check?
(小切手を切るだけじゃだめなのか?)

Gloria: Ay, relax, Jay.
(もう、落ち着いてよ、ジェイ。)

Gloria: It’s just a couple of people in the driveway.
(車寄せに何人か来るだけじゃない。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

マニーが yard sale と呼んだ催しを、ジェイは garage sale と呼んでいます。garage sale はガレージやその前のスペースに品物を並べる形から来た呼び名で、yard sale とほぼ同じ意味で使われることが多いとされます。どちらの言葉を使うかは地域や家庭によって異なり、tag sale などの呼び方をする地域もあるようです。

グロリアの言う driveway は、道路から家やガレージまで続く私有の車寄せのことです。ヤードセールでは、この driveway や前庭がそのまま売り場として使われます。ジェイの shady characters は「怪しげな連中」、go through ~ は「〜を一つひとつ見て回る、あさる」という意味で、見知らぬ人が自分の持ち物を手に取って眺めることへの抵抗感が表れています。

write a check は「小切手を切る」です。ジェイは、手間をかけずにお金だけ出して済ませたいと言っています。

見知らぬ客への心配と「write a check」

グロリアになだめられても、ジェイの心配は止まりません。

Jay: Yeah, yeah, yeah.
(はいはい、分かってるよ。)

Jay: That’s where it starts.
(そこから始まるんだ。)

Jay: Then it’s, “it’s just a local call.
(次は「市内通話だけだから」、)

Jay: Can I use your bathroom?” “My mother needs to lie down.
(「トイレを借りても?」、「母が横になりたいって」ってな。)

Jay: No, it just stinks.
(いや、とにかく最悪なんだ。)

Manny: He did write a check.
(ジェイは小切手なら、ちゃんと書いたんだよ。)

Modern Family Season4 Episode6 (Yard Sale)

That’s where it starts. は「そこから始まるんだ」と、小さなことが大きな面倒の入り口になると言いたいときの言い方です。ジェイは、電話やトイレを借りたいと言い出す客の言葉をまねて、家の前の売り場が家の中にまで広がっていく様子を並べています。it just stinks の stink は「臭う」から転じて「最悪だ、ひどい」という意味になります。

local call は「市内通話」のことで、固定電話を借りる場面を思い浮かべたたとえです。ジェイは、一つ頼みを聞くと次々に頼みごとが続く流れを、客の口ぶりで再現しています。

家の前に知らない人が大勢集まるのは、開く側にとって気になる点でもあります。家の中には客を入れず、品物は外だけに並べる、といった線引きをする家庭もあると言われます。ジェイの大げさな想像は、そうした気がかりを誇張した笑いどころと言えます。

最後のマニーの一言からは、ジェイが小切手をすでに書いていたことが分かります。He did write a check. の did は動詞を強める助動詞で、「ちゃんと書いた」と事実を念押しする響きになります。

英語 意味
yard sale / garage sale 家の前で不用品を売る催し
get rid of ~ 〜を処分する
driveway 家の前の車寄せ
shady characters 怪しげな連中
write a check 小切手を切る

まとめ|家の前で開かれるヤードセール

yard sale と garage sale という呼び名、売り場になる driveway、手放す物を選ぶ get rid of。ジェイのぼやきからは、家の前に人を招いて不用品を売る催しの、楽しさと気がかりの両面が見えてきます。

アメリカの暮らしが垣間見える回を観ながら、これからも英語と文化を一緒にたどっていきましょう。

ヤードセールでの値切りのやりとりや、バイクをめぐるフィルとクレアの会話は、同じ回のほかのコラムで取り上げています。

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