海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン4 第20話に登場する、板挟みのつらさを実感を込めて言い表す言い方です。待機中のサラがケイシーに、プレナップの本当の理由――両親の間で板挟みになってきた自分の家族事情を打ち明ける場面が描かれています。
相手の予想外の反応に動揺したと打ち明ける言い方から、板挟みのつらさに共感する言い方まで、順番に見ていきます。
相手の思いがけない反応に「動揺した」と打ち明け、理由を説明する言い方
サラは、チャックがあっさりプレナップにサインしたことについて、ケイシーに本音を漏らします。
Sarah: Yeah, well, it kind of threw me when he just signed that prenup.
(ええ、まあ、彼があっさりプレナップにサインしたことに、ちょっと動揺したの。)CHUCK Season4 Episode20 (Chuck Versus the Family Volkoff)
threw me は「動揺させた、面食らわせた」という意味で、相手の予想外の反応にとまどう気持ちを短く言い表しています。
なぜプレナップを望んだのかと尋ねられたサラは、理由を打ち明けます。
Sarah: I have some money socked away, in case my dad gets arrested again.
(父がまた逮捕された場合に備えて、いくらかお金を取り分けてあるのよ。)CHUCK Season4 Episode20 (Chuck Versus the Family Volkoff)
socked away は「お金などをこっそり取り分けておく」という意味の言い方です。父が逮捕された過去に軽く触れながら、万一に備えて用心する自分の性分を説明しています。
過去の複雑な感情を「掘り起こす」と表現し、板挟みのつらさに共感する言い方
ケイシーの軽口をよそに、サラは本当の理由をさらに掘り下げて語ります。
Sarah: Yeah, well, it’s more about what it dredges up for me. My relationship with my family and having to take sides.
(ええ、まあ、それよりも、これが私の中で掘り起こすものの方が大きいの。家族との関係とか、どちらかの味方をしなきゃいけなかったこととか。)CHUCK Season4 Episode20 (Chuck Versus the Family Volkoff)
dredges up は、ある出来事がきっかけで過去の複雑な感情を「掘り起こす」様子を表す表現です。having to take sides という言い回しも、どちらかの味方をしなければならなかった苦しさを端的に伝えています。
サラの話を聞いたケイシーは、状況を短く言い当てます。
Casey: Caught between your parents, huh? Tough place to be.
(両親の間で板挟みか。つらい立場だな。)CHUCK Season4 Episode20 (Chuck Versus the Family Volkoff)
Caught between … は「〜の間で板挟みになる」という表現で、Tough place to be. という短い言い方が、相手の立場への共感をそのまま言葉にしています。
ケイシーの言葉を受け止めたサラは、実感を込めてこう言い添えます。
Sarah: Hardest place for a kid is right in the middle.
(子供にとって一番つらい場所は、まさにその真ん中なの。)Casey: Roger that.
(了解だ。)CHUCK Season4 Episode20 (Chuck Versus the Family Volkoff)
right in the middle という言い方で、板挟みの位置そのものを言い当てているのが分かります。ケイシーの Roger that. という短い相づちが、余計な言葉を足さずに気持ちを受け止める様子を見せています。
まとめ|板挟みのつらさに共感する言い方
threw me と動揺を打ち明ける言い方から、dredges up と過去の感情を掘り起こす言い方、そして Hardest place for a kid is right in the middle. と実感を込めて言い表す言い方まで見てきました。短いやり取りの中に、家族の複雑さへの共感がにじんでいます。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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