「keep someone in the dark」の意味と使い方|『モダンファミリー』S03E16で学ぶ英会話

「keep someone in the dark」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

家族の誰かだけが本当のことを知らされていなかったと分かって、驚きと寂しさが入り混じるような瞬間が、誰にでもあるかもしれません。

そんな心境を映す「keep someone in the dark」を、『モダンファミリー』シーズン3第16話の終盤、長子について3か月も知らされていなかったと知るフィルの一言から、一緒に見ていきましょう。

目次

「keep someone in the dark」の意味とニュアンス

keep someone in the dark
意味:(人に)秘密にしておく、知らせずにおく

keep + O + in the darkという構文で、「Oを暗闇の中に置いたままにしておく」という比喩から、「情報を与えずに知らない状態のままにしておく」ことを表す口語表現です。aboutを伴って、何について知らせないでいるのかを示すことが多くあります。受け身にしてbe kept in the darkとすれば、「知らされない側」を主語にした言い方にもなります。

knowという「知る」動詞の反対の状態、つまり「知らされないままでいる」ことを、暗闇という視覚的なイメージで表している点が特徴です。重要な決定や出来事について、特定の人にだけ知らせずにいたことがあとになって明らかになった場面でよく使われます。誰か一人が輪の外に置かれていたという構図が浮かぶ点も、この表現ならではの特徴です。

【ここがポイント!】

  • 「keep someone in the dark」の核は、情報という光が届かない場所に人を置いておくイメージ
  • knowの反対、つまり知らされないままでいる状態を暗闇の比喩で表す表現
  • aboutを添えて何について知らされていなかったかを示す、受け身にすれば知らされない側を主語にできるのがコツ

『モダンファミリー』S03E16のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

秘密を知らされずにいたという驚きが、夫婦の会話に表れる場面です。いろんなことに動揺しているとクレアに指摘されたフィルが、こだわらないようにすると答えつつも、一つだけ確かめたいことがあると切り出します。落ち着いた口調を保とうとしながらも、質問を重ねずにはいられないフィルが、最後に受け取る答えに注目です。

Claire: You’re upset about a lot of things.
(あなた、いろんなことに動揺してるのね。)

Phil: Okay, I won’t obsess over it. I just wanna ask you one thing. How long have you known?
(分かった、もうこだわらないようにするよ。一つだけ聞きたいことがあるんだ。いつから知ってたんだ?)

Claire: Three months.
(3か月前から。)

Phil: So this giant thing happened to our first born, and you kept me in the dark about it for three whole months?
(つまり、俺たちの長子にそんな大きなことが起きてたのに、君は丸々3か月も俺を蚊帳の外に置いてたってことか?)

Modern Family Season3 Episode16 (Virgin Territory)

シーン解説と心理考察

「いろんなことに動揺してるのね」と指摘するクレアに、フィルは「もうこだわらないようにするよ」と一旦は納得したふりを見せます。それでも「一つだけ聞きたいことがある」と切り出し、「いつから知ってたんだ」と、こだわらないと言った直後にどうしても確かめずにいられない様子を見せます。冷静を装いながらも、内心では引っかかりが消えていないことが伝わる場面です。もうこだわらないと宣言した舌の根も乾かぬうちに質問を重ねてしまうところに、フィルの人間らしい不器用さが表れています。

クレアが「3か月前から」と答えると、フィルは「俺たちの長子にそんな大きなことが起きてたのに、君は丸々3か月も俺を蚊帳の外に置いてたのか」と、驚きと寂しさの入り混じった反応を見せます。何が起きたのかという内容そのものよりも、自分だけが知らされていなかったという事実に対する戸惑いが強調されたやり取りです。3か月という具体的な期間を繰り返し口にするところにも、その間ずっと知らずにいたことへのショックの大きさがにじみます。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

暗闇(dark)の中にぽつんと置き去りにされた誰かの姿を思い浮かべてみましょう。周りは情報という光に照らされているのに、自分のところにだけその光が届いていない、そんな状況が、keep someone in the darkという言葉の芯にあります。フィルが口にした「蚊帳の外に置いてた」という訳も、自分だけが光の届かない場所に置かれていたという感覚を、そのまま言い表しています。周りが見えている景色を自分だけ見えないまま過ごしていた、という取り残され方まで思い浮かべておくと、in the darkという場所の比喩がより鮮明になります。

例文で覚える「keep someone in the dark」

特定の人にだけ情報を知らせずにいた場面で使われるkeep someone in the darkを、3つの例文で確認していきましょう。

The company kept its employees in the dark about the upcoming layoffs.
(会社は、近く行われるレイオフについて従業員に知らせずにいた。)
社内の情報共有の問題を話す場面です。employeesという対象を明示することで、誰が知らされていなかったのかがはっきり伝わり、aboutのあとにlayoffsという具体的な出来事が続く典型的な形も確認できます。

A: Did they tell you about the surprise trip?
B: No, they kept me in the dark the whole time.
(A:サプライズ旅行のこと、聞いてた?)
(B:いや、ずっと知らされずにいたよ。)
サプライズが成功したことを話す場面です。the whole timeという言葉が、最後まで知らされていなかった徹底ぶりを伝えています。

She felt hurt that her best friend had kept her in the dark about the engagement.
(親友が婚約のことを自分に知らせずにいたことに、彼女は傷ついた。)
友人関係のすれ違いを話す場面です。feltという感情の動詞を添えることで、知らされなかったことへの傷つきが伝わります。

あわせて覚えたい関連表現

keep something from someone
(人に何かを隠す)
keep someone in the darkが知らない状態そのものに焦点を当てるのに対し、keep something from someoneは隠す対象そのものである情報に焦点がある表現です。

leave someone out of the loop
(情報共有の輪から外す)
keep someone in the darkより、グループ内の情報共有という文脈に限定されやすい表現です。

hide something from someone
(人から何かを隠す)
keep someone in the darkより婉曲さが薄く、隠している意図がより直接的に、それも意図的な行為として伝わる表現です。

Note|「知らせない」を伝える3つの表現、何に焦点が当たっているか

keep someone in the darkのほかにも、「知らせない」を伝える英語表現はいくつか存在します。

keep someone in the dark、keep something from someone、leave someone out of the loopは、いずれも情報が伝わっていない状況を表しますが、焦点の置き方が異なります。keep someone in the darkは、知らされていない人の状態そのものに焦点があり、暗闇という比喩を通して「情報という光が届いていない」ことを表します。keep something from someoneは、隠す対象である情報のほうに焦点があり、何を隠しているのかを具体的に示しやすい形です。leave someone out of the loopは、グループ内の情報共有という文脈に限定されやすく、会議やプロジェクトのようなやり取りで使われます。同じ「知らせない」でも、人の状態を描くか、隠す情報を描くか、輪から外れているという構図を描くかで、選ばれる表現が変わってきます。

フィルが口にした「蚊帳の外に置いてた」という一言も、隠された情報そのものより、自分だけが知らされていなかったという状態に焦点を当てた表現だったと言えます。

知らせないという一つの事実にも、これだけの言い方があるのです。

まとめ|フィルが抱いた、蚊帳の外に置かれていたという戸惑い

keep someone in the darkは、情報という光が届かない場所に人を置いたままにしておくことを表す、比喩的な口語表現です。

重要な決定や出来事について、自分だけが知らされていなかったと分かったときに、その驚きや寂しさをそのまま言い表せる一言です。何を知らされていなかったかという中身よりも、知らされていなかったという事実そのものに焦点を当てたいときに選びたい表現でもあります。

3か月もの間、長子に起きた大きな出来事を知らされずにいたフィルの戸惑いには、内容そのものよりも、自分だけが蚊帳の外に置かれていたという事実への驚きが色濃くにじんでいました。

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※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



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