「get a gander at」の意味と使い方|『モダンファミリー』S05E23で学ぶ英会話

「get a gander at」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人の集まる大きな行事の日に、身内どうしで軽口をたたき合った経験はありませんか。

そんな冗談の中で顔を出す「get a gander at」を、『モダンファミリー』シーズン5第23話の中盤、結婚式の日にキャメロンの父マールがジェイへ話しかけるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「get a gander at」の意味とニュアンス

get a gander at
意味:〜をちらっと見る、〜を一目見る

get a gander atは、何かをちょっと見る、一目見るという意味を表す、くだけた口語の言い方です。getは「得る」、a ganderは「ちらっと見ること」を表し、atの後ろに見る対象が来ます。じっくり観察するのではなく、ひょいと目を向けて確かめるような、軽い動作の言い方です。

動詞はgetだけでなく、have a gander atやtake a gander atの形でも言えます。どの形でも「ちらっと見る」という意味は変わりません。見る対象はatのあとに置き、a gander at the menuのように名詞を続けます。

名詞のganderには、雄のガチョウという別の意味もありますが、このフレーズの意味には関わりません。「ちらっと見ること」を表す語として、フレーズ全体で覚えておくのが確実です。

見る側の気軽さを表す言い方なので、改まった文章より、友人や家族との会話に向いています。「ちょっとこれを見てごらん」と相手に見せたいときにも、「自分も一目見たい」と伝えたいときにも使えます。見る前と見た後で状況が変わるという話にも合うので、「見る前に〜した」のように時間の前後を添えた文とも組み合わせられます。

【ここがポイント!】

  • 「get a gander at」の核は、ひょいと目を向けて一目見る軽い動作
  • getのかわりにhaveやtakeでも言え、atの後ろに見る対象が来る
  • 友人や家族との会話向きの、くだけた口語表現

『モダンファミリー』S05E23のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

結婚式の日、キャメロンの父マールが、ジェイに話しかけています。グロリアの話題を出したマールに、ジェイが短く応じ、そのあとにマールが冗談を続けます。今回のフレーズは、その冗談の中に出てきます。「見る前に」という時間の前後が添えられている点に注目です。

Merle Tucker: Well, you sure made a score with that Gloria. Wow.
(いやはや、あのグロリアをものにするとは、大したもんだ。すごいな。)

Jay: Big-time.
(ああ、大成功だったよ。)

Merle Tucker: I bet you landed her before she got a gander at those hooves of yours.
(彼女がおまえのそのひづめを一目見る前に、射止めたんだろうな。)

Jay: You’re welcome, by the way.
(ちなみに、どういたしまして。)

Modern Family Season5 Episode23 (The Wedding (Part 1))

シーン解説と心理考察

会話は、ジェイがグロリアと結ばれたことに触れるマールの一言から始まります。「あのグロリアをものにするとは」と言うマールに、ジェイは「大成功だった」と応じます。マールの言い方は、手柄を認めるような口ぶりで、ジェイもそれを否定せずに受け止めています。

続けてマールは、「彼女がおまえのそのひづめを一目見る前に、射止めたんだろうな」と冗談を足します。ここでget a gander atは、見る前と見た後で状況が変わるという流れの中に置かれています。「見る前に射止めた」という言い方は、彼女が見ることになる前に、という時間の前後を軸にした冗談になっています。ひづめという言葉が指すものについては語られていないので、冗談の中身には踏み込まず、言葉どおりに受け取っておきます。

ジェイの最後の返しは、「ちなみに、どういたしまして」です。冗談を投げられた側が、礼を求めるような一言で切り返す形になり、軽口の応酬がやわらかく着地しています。この一言の意図についても、細かく読み込まず、切り返しの一言として押さえておきます。

結婚式の日に、新郎の一人の父と、もう一人の新郎の父が交わす軽口の場面です。短いやり取りの中で、get a gander atは「見る」動作を軽く言う口語として、冗談の温度をやわらげる役目を果たしています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

目の前を何かが横切ったときに、ひょいと視線だけを向ける動作を思い浮かべてみましょう。首を大きく回してじっくり眺めるのではなく、目だけをちらりと向けるような動きが、get a gander atの映像です。

マールのセリフでは、「彼女が見る前に」という時間の前後が添えられていました。視線が一瞬向けられる前と後で、状況が切り替わる、というイメージを重ねると、この場面の言い回しが記憶に残りやすくなります。見る前の状態と、見た後の状態が、視線の一瞬を境に分かれる様子です。

atは、視線の向かう先を示す小さな矢印だと考えてみてください。at the menuやat the mapのように、見る対象の前にatを置く形を、視線の矢印として頭に描くと、語順も覚えやすくなります。

例文で覚える「get a gander at」

ちらっと見る場面を、3つの例文で確かめてみましょう。

Come and get a gander at my new bike.
(来て、僕の新しい自転車をちょっと見てよ)
友人に新しい持ち物を見せる、日常の場面です。Come andと続けると、見に来てほしいという誘いの気軽さが伝わります。

He took a gander at the report and handed it back.
(彼は報告書にざっと目を通して、返してよこした)
上司が書類を軽く確かめる、職場の場面です。takeを使った形でも同じ意味になり、handed it backという動作が続くことで、ざっと見ただけという印象が強まります。

A: Did you see the new neighbors?
B: Not yet, but I’d love to get a gander at their car.
(A:新しいお隣さん、見た?)
(B:まだだけど、車はちょっと見てみたいな。)
近所の話題で雑談する場面です。I’d love toを前に置くと、ちらっと見たいという軽い願望の言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

take a look at
(〜を見てみる)
take a look atは、場面を問わず使える標準的な言い方です。get a gander atは、それよりくだけた口語で、ユーモアや軽さを添える言い方になります。

get a load of
(〜を見てみなよ、〜を見てごらん)
get a load ofは、驚きを込めて「これを見てごらん」と相手に伝える言い方です。get a gander atは、驚きよりも「ちらっと見る」動作に重点があります。

take a peek at
(〜をちらっとのぞく)
take a peek atは、こっそり、または少しだけのぞくという響きを含みます。get a gander atは、隠さずに堂々と見るときにも使えるという違いがあります。

Note|get a gander atの動詞の入れ替えと、見る前後を言う形

get a gander atは、動詞を入れ替えても意味が変わらない表現です。マールのセリフではgetが使われていましたが、have a gander atやtake a gander atと言っても、同じ「ちらっと見る」の意味になります。

動詞のあとに続く形は、どれも同じです。a ganderという名詞のかたまりのあとにatを置き、その後ろに見る対象を並べます。I’d like to have a gander at the menu.なら「メニューをちょっと見たい」、Take a gander at this!なら「これをちょっと見て」という意味になります。見る対象が代名詞のときも、at it、at themのようにatの後ろにそのまま置きます。

もう一つの型が、見る前後の時間を添える形です。マールのセリフはbefore she got a gander at those hooves of yoursで、beforeが「見る前に」という時間の前後を作っています。beforeのかわりにafterを置けば、「見た後で」という反対の意味の文になります。たとえばHe changed his mind after he got a gander at the price.なら、「値段を見た後で、彼は気が変わった」という意味です。見るという軽い動作を、状況が切り替わる境目として使えるのが、この型の便利なところです。

マールの冗談では、この「見る前に」という時間の前後が、文のおもしろさを作っていました。動詞の入れ替えと、beforeやafterを添える形を組み合わせると、言える文の幅が広がります。

見る動作をひょいと軽く言う言い方は、こうして形を変えて使えます。

まとめ|ちらっと見る動作を、軽く言う一言

get a gander atは、何かをちらっと見る、一目見るという意味を、くだけた口語で表す言い方です。getのかわりにhaveやtakeを使っても、同じ意味で使えます。

友人に新しい持ち物を見てほしいとき、気になる場所を軽くのぞきたいとき、見た後で状況が変わった話をするときなど、幅広い場面に合わせられます。atの後ろに見る対象を置く語順と、beforeやafterで見る前後を添える形を、セットで覚えておくと便利です。

結婚式の日に、マールがジェイへ投げた冗談は、見る前と見た後の違いを軽く言い表す場面でした。次に何かをちょっと見たい場面では、get a gander atという言い方を、会話のレパートリーに加えてみてください。

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